美人な三重塔??
信州の静けさに佇む三重塔と、次なる城へ
朝から空が高くて青いです。
軽バンの窓ガラスを磨きながら、今日の目的地を思い浮かべました🚐☀️
向かうのは長野県青木村にある国宝・大法寺の三重塔です。
宮大工として、やっぱり一度は拝んでおきたい場所です。
車のご機嫌を取るように、洗車してガソリンを満タンにして出発しました。
単身赴任の休日、ひとりきりの建築巡礼のはじまりです。

蝉とホーホケキョだけが迎えてくれた
途中、道幅が車一台分の細さに焦りつつも、無事に到着しました。
そこは、まさに静寂の世界でした。
駐車場には誰もいません。
聞こえてくるのは、蝉の声とホーホケキョの声だけです🐦🌿
空気が澄んでいて、山の中の涼しさに思わず深呼吸しました。


アジサイがしっとりと咲いていて、梅雨明けの気配を感じました。
「見返り美人」のような三重塔
大法寺の三重塔は、まるでその名にふさわしく
後ろからふと振り向くような、優美な姿です。
柱の細さ、屋根の反り、均整のとれたバランス。
まさに“和”の黄金比といえる造形美です。
こんな場所に、こんな名建築があるなんて。
信州は本当に奥深いです。
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坂の上に建てる苦労を想像する
塔は少し高台に立っていて、上まで登る小道があります。
これ、材料を運んだ当時の人たちは
本当に大変だっただろうなあと想像してしまいます。
木材にしても瓦にしても、すべて手運びです。
重機もなければ、舗装道路もなかった時代。
それでもこうして現代まで残っているのは
丁寧な造りと、住職たちの手入れがあってこそだと思います。
木の建物は、手をかければ永く生きてくれます。


東唱寺にもぜひ立ち寄ってください
帰り道、近くの東唱寺(とうしょうじ)にも立ち寄ってみました。
これがまた、予想以上に見どころ満載のお寺です⛩️✨


龍が舞うような鐘楼堂の彫刻
まず目を引いたのが、鐘楼堂の木彫り装飾です。
龍が屋根の下から飛び出しそうな迫力で
細部まで手が込んでいて、見飽きません。

まさに「静の中の動」です。
近くで見ると、彫刻刀の跡まで感じられて
こちらも職人として感動しました。
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本堂のスケールも迫力あり
東唱寺の本堂は、思わず「おぉ」と声が出るほど大きいです。
横幅も奥行きもあり、
この地域にこうした建物が残っていることが
信州の文化の豊かさを物語っていると思います。
大法寺に行かれた際は、ぜひこちらにも寄ってみてください。

宮大工として見つめ直す「建てる」意味
今回の旅では
美しい三重塔や見事な彫刻に目を奪われながらも
一番心に残ったのは
「時間の中で建物が育っていく」ということです。
建てることがゴールではなく
手をかけ続け、守り続けることに意味があると実感しました。
建築とは、いのちだと感じます。
さて、次は上田城へ!
車に戻って地図を確認すると
ここから上田城まで30分ほどです。
軽バンのエンジンをかけながら
次の目的地を思い浮かべました。
真田の城、歴史の舞台。
今度は石と漆喰の世界を感じに行きたいと思います🏯✨
単身赴任の身でも
こうして週末に“建築と語る時間”が持てるのは、幸せなことです。
信州の静けさと、建物たちの息づかいに触れた旅でした。
