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著…谷崎潤一郎 絵…マツオヒロミ『秘密』

 こんばんは。

 「谷崎潤一郎の作品を読んでみたいけれど、どれからスタートしたら良いのだろう?」と迷っている方におすすめの本をご紹介します。

 谷崎作品ならではの、耽美な文体とミステリアスな世界観。

 マツオヒロミさんの作品ならではの、レトロな可憐さだけではなく妖しさや艶っぽさも滲ませる絵。

 この二つの相性が抜群です。

 フォントも、ページの色調も含めて、とても美麗な一冊です。

 そのおかげで、主人公が抱える「秘密」と、主人公がかつて恋した美女が抱える「秘密」の対比が、はっきりと浮かび上がります。

 心の底では誰かに暴いて欲しくてゾクゾクするとでも言いたげな欲望が見え隠れする「秘密」を抱えた主人公。

 かたや、主人公には決して知られたくない「秘密」を抱えた美女。

 すれ違っていたはずの二人の人生が、再びわずかに交錯するのが切ないです。

 二人の再会は果たして幸せなことだったのでしょうか?

 それとも哀しいこと?

 そのどちらでもなかったのでしょうか?

 読み手にとって意見が分かれると思います。

 人それぞれ解釈が異なると思いますので、この作品を読んだ方に是非ご意見を聞かせていただけると嬉しいです。

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