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コラム:身体と心のオアシス – 応援が希望に変わるとき –

大知俊基(ぼす)

朝晩がすっかり涼しくなり、温かい飲み物が恋しくなる季節ですね。
心や体が少し疲れを感じやすいこの時期、みなさんはどんな方法でリフレッシュしていますか?
今回は、私にとっての“癒しの時間”にまつわるお話をしたいと思います。

20年近くお世話になっているマッサージ師の方がいます。
出会いは、私がまだ前の職場にいた頃。仕事がとんでもなく忙しく、休日出勤の帰りにふと飛び込んだマッサージ店でした。
「肩と腰がバキバキですね。大丈夫ですか?」
「もう限界だと思ってここに来ました…。」
そんな感じでその日は90分コースでほぐしてもらいました。その日はぐっすり眠れたのを今でも覚えています。

相変わらず仕事は落ち着くはずもなく、癒しの感覚が忘れられずほどなく同じお店へ。
偶然、同じ方が担当してくれました。
「この前、すごくお疲れでしたけど、あれから少し楽になりました?」
その一言に、驚くほど心がほどけたのを覚えています。
“覚えていてくれたんだ”という嬉しさと、“気にかけてもらえる”安心感。
以来、私はずっと彼女を指名し続けています。
施術の後半になると、決まって寝落ちしてしまうほど心地良い時間。
「また寝ちゃいましたね(笑)」と彼女が笑うと、
「いやぁ、気持ちよすぎて…」と私も苦笑い。
そんな穏やかなやり取りが、いつしか年中行事のようになり、アーチェリーの試合の前後には必ずメンテナンスをお願いしています。おそらく、私の背中の筋肉のことは世界中の誰よりも詳しいはず(笑)
「ちょっとここの凝り具合が偏ってますね」
なんて彼女が言うときは、決まって成績が悪いのです(全てお見通し…)

これまでに彼女は3度ほど職場を変えました。
転職のたびに「今度は○○駅の近くに移るんです」と聞くと、
「じゃあ、そちらに通います」と半分ストーカーのよう追いかけます(笑)
そして先日、彼女がついに独立して自分のお店を持つことになりました。
「お店、出すんです!」と目を輝かせながら話す彼女に、私も思わず「ついにその日が来ましたね!」と拍手。
退職の挨拶をもらってから、どのくらいで開業されるのだろうと心待ちにしていたのですが、なんと1ヶ月でオープン。その行動力と覚悟に、心から感服しました。
オープンの日、私はお祝いに胡蝶蘭を贈り、予約を取ってさっそくお店を訪れました。新しい空間には、清潔感と温もりが同居していて、どこか彼女らしい雰囲気が漂っていました。
施術が始まると、相変わらずの丁寧な手つき。
「独立って大変でしたけどね、やっぱり“自分の店”って感慨深いです」と彼女。
「資金繰りとか準備もいろいろ大変だったんじゃないですか?」と聞くと、
「はい、でもお客様の顔を思い浮かべながら頑張れたんです」と微笑む姿に、胸が温かくなりました。
開業までの苦労話や夢の話を聞いているうちに、寝落ちする間もなく、こちらもすっかり引き込まれてしまいました(笑)

施術を終えた帰り道、身体は軽く、心はさらに軽くなっていました。
人を癒す仕事をしている人の中には、人の心をも軽くする何かを持っているのかも知れません。そして、そんな彼女を応援することで、私自身も「希望」をもらっているのだと気づきました。
年に数回しか行きませんが、彼女の施術は私にとって身体と心のオアシス。
これからもその手のぬくもりに癒されながら、彼女の新しい挑戦を応援していきたいと思います。
誰かの挑戦を応援することが、いつの間にか自分の明日を照らしてくれる。そんな循環が、この世界を少しずつ明るくしていくのかもしれません。

_/_/_/_/ ホープワークニュースレター vol.62_/_/_/_/
<希望の便り from ホープワーク協会>2025.10.17