農家が半年使った結果、幌なしには戻れなくなった話。
農家・小田切さんと、半年間の実走テスト。
軽トラックは、いつもの畑の近くに停まっている。
収穫した野菜を運ぶ時も。
肥料や資材を取りに行く時も。
小田切さんにとって軽トラックは特別なものではない。
毎日の仕事の中にある、ごく当たり前の道具だ。
使用しているのは2013年式のスズキ キャリイ。
農作業と野菜の出荷が主な用途で、ほぼ毎日のように使われている。
「軽トラックは、足みたいなもんですね。」
そう言って笑った。
今回、小田切さんにはホロガイザーを実際の仕事で使っていただきました。ただし、私たちがやりたかったのは一般的なレビューではない。
取り付けて少し走ってみて、
「問題ありません。」
「かっこいいです。」
そんな短期間の感想ではなく、
本当に知りたかったのは、その先だった。
軽トラック幌は、毎日の振動や雨風の中で使われる。
取り付け直後は問題なくても、数か月後はどうなのか。
不具合は起きないのか。
毎日使っても使いやすいままなのか。
だから今回は実際の仕事の中で使っていただくことにした。
装着期間は約6か月。
走行距離は約2,200km。
畑と出荷先を往復する、いつもの日常の積み重ね。
その経過を追いながらお話を伺った。

幌を付ける前は、荷台に何も付いていなかった。
「荷台がそのまま見える状態なので、荷物を置いておくのはちょっと気になりましたね。」
「なくなっちゃうんじゃないかとか。」
「雨もありますし。」
「結局、車内にしまったりしていました。」
その口調はとても自然だった。
不満を語るというより、当たり前のことを話しているようだった。
軽トラックだから、そんなものだと思っていた。

実際に使ってみてどうだったのか。
そう聞くと、小田切さんは少し笑いながら答えた。
「すごく便利です。」
そして続ける。
「今では逆に、幌なしで使っていたのが考えられないですね。」
その言葉が、とても印象に残った。
大げさな表現ではない。
けれど、毎日のように使う人だからこそ出てくる本音のように聞こえた。
「雨に濡れないのが大きいですね。」
「ある程度、荷物を置いたままでも心配がないですし。」
「目隠しにもなりますので。」
農業は雨や日差しなど、天候との付き合いだ。
だからこそ、その安心感は思っていた以上に大きかったのかもしれない。
特に気に入っているのは、開閉のしやすさだという。
「全部開けなくてもいいんですよ。」
「ちょっとした物を出す時も、必要なところだけ開ければいいので。」
「左右からでも後ろからでも出し入れできますし。」
農作業では荷物の出し入れを何度も繰り返す。
ほんの少しの手間でも、毎日積み重なれば大きな違いになる。
実際に使う人にとっては大切な部分だ。
走行中についても聞いてみた。
「風を受けてるなって感じることはあります。」
「でも危ないと思ったことはないですね。」
「走行に大きな影響を感じたこともないです。」
それ以上に印象的だったのは、その後の話だった。
「フレームのガタつきとかもないですね。」
「緩んできたりとかもなかったです。」
実は今回のモニターテストで私たちが本当に確認したかったのは、そこだった。
取り付けた直後ではなく、半年後の状態。
最初は問題なくても、使い続けるうちにボルトが緩んだり、部品が外れたりする製品は少なくない。
だから今回のテストは、短期間ではなく長期間で行った。
約6か月。
約2,200km。
その間、フレームのボルトが緩むことはなかった。
大きな不具合が発生することもなかった。
私たちにとって、
それは何より大きな収穫だった。
【便りがないのは元気な証拠】
という言葉がある。
アフターフォローはもちろん大切だ。
しかし本当に目指したいのは、そもそも不具合が起きないこと。
今回のテスト結果は、その考え方に少し自信を与えてくれた。

働くための幌、その先にあるもの。
インタビューの途中で、少し意外な話になった。
「車中泊とか好きなんですよ。」
「軽トラの荷台でキャンプとか。」
今回のテストは農業用途だった。
しかし話を聞いていると、軽トラック幌の可能性は仕事だけではないのかもしれない。
働く人のための幌。
それがホロガイザーの原点だ。
けれどその先には、キャンプや車中泊、
趣味の時間を楽しむための幌も面白いかもしれない。
小田切さんとの会話は、私たち自身がそんな未来を想像するきっかけにもなった。
半年後に聞いた、本当の感想。
インタビューの最後。
軽トラックについて改めて聞いてみた。
少し考えたあと、小田切さんはこう答えた。
「便利な道具ですね。本当に。」
少し使いやすくなるだけで、仕事は楽になる。
様々な心配が減るだけで、気持ちも楽になる。
そして今回のインタビューを振り返ると、やはり最初に聞いたあの言葉に戻ってくる。
「今では、幌なしで使っていたのが考えられないですね。」
半年間、実際に使った人の言葉だからこそ、その一言には重みがあった。
ホロガイザーは、これからも主役の背中を静かに支える幌でありたい。

今日も、この畑で。
小田切さんが働く【風の里 さいとうファーム】は、
茨城県つくばみらい市で野菜づくりに取り組む農園だ。
取材で訪れた日も、畑では収穫作業が行われていた。
軽トラックは毎日のように畑と出荷先を行き来し、その荷台には野菜や資材が積まれている。
ホロガイザーもまた、そんな日常の仕事の中で使われ続けている。
実際に使用されている車両を見てみたい方は、タイミングが合えば風の里 さいとうファームの畑でご覧いただくこともできる。
半年間の実走テストを通じて、改良のヒントや現場の声を数多くいただいた、ホロガイザーにとって大切な場所。
これからも、働く人の声に耳を傾けながら、より良い製品づくりを続けていきたい。
【ホロガイザーHP】

