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気づきすぎて疲れていませんか?―HSPが「人の感情」を背負わない方法


はじめに

「どうして私はこんなに疲れるんだろう」

人と話したあと、どっと疲れる。
誰かの機嫌が悪いと、それだけで落ち着かなくなる。

怒っている人がいると、
自分が何か悪いことをしたのではないかと不安になる。

悲しそうな人を見ると、
自分まで苦しくなってしまう。

そんなふうに、
人の感情に強く影響されてしまうことはありませんか。

私も長い間、そうでした。

職場でも、友人関係でも、家族でも、
いつも「人の感情」に振り回されていました。

誰かがイライラしていると、
その空気を全部受け取ってしまう。

誰かが落ち込んでいると、
自分まで暗い気持ちになってしまう。

そしていつの間にか、
その人の感情を自分が背負っているような状態になっていました。

もちろん、相手は
「背負ってほしい」なんて頼んでいません。

それなのに私は、
勝手に受け取って、勝手に苦しくなっていました。

当時の私は、よくこう思っていました。

「もっと気にしない性格だったらよかった」
「どうして私はこんなに敏感なんだろう」

でも今は、少し違う考え方をしています。

人の感情に気づくこと自体は、
決して悪いことではありません。

むしろそれは、
優しさや共感力の高さでもあります。

ただ、問題なのは

「気づくこと」と「背負うこと」を
同じにしてしまっていること。

ここを分けることができないと、
HSPの人はどんどん疲れてしまいます。

私も以前は、
人の感情を全部自分のもののように感じていました。

でもあるとき、
ある考え方を知ってから少しずつ変わっていきました。

「人の感情は、その人のもの」

とてもシンプルな言葉ですが、
この考え方を意識するようになってから、
人間関係の疲れが少しずつ減っていったのです。

もちろん、すぐに変わるわけではありません。

今でも、人の感情に引きずられる日はあります。

それでも以前のように、
全部を背負い込んでしまうことは減りました。

この文章では、

・なぜHSPは人の感情を背負ってしまうのか
・気づきすぎる人が陥りやすい思い込み
・人の感情を背負わないための考え方
・今日からできる具体的な対処法

について書いていきます。

もしあなたが

「人の機嫌に振り回されて疲れている」
「人の感情を感じすぎてしまう」
「気づきすぎて毎日ぐったりしてしまう」

そんな状態なら、
この文章が少しでも心を軽くするヒントになればうれしいです。

第1章

HSPはなぜ「人の感情」を背負ってしまうのか

HSPの人はよく、こんな経験をします。

誰かが怒っていると、自分まで落ち着かなくなる。

誰かが悲しそうだと、なぜか胸が苦しくなる。

職場で機嫌の悪い人がいると、その空気がずっと気になってしまう。

本当は自分には関係ないはずなのに、なぜか心がざわざわしてしまう。

これは、HSPの人が持っている感受性の強さと深く関係しています。

HSPの人は、普通の人よりも周囲の変化に気づきやすいと言われています。

表情のちょっとした変化
声のトーン
空気の重さ

そういうものを、無意識のうちに感じ取ってしまうのです。

たとえば、こんなことはないでしょうか。

「今日はあの人、なんとなく機嫌が悪そう」

周りの人は気づいていないのに、自分だけがそれを感じてしまう。

そして気づいた瞬間から、心が落ち着かなくなります。

「私、何かしてしまったかな」

「さっきの言い方が悪かったかな」

本当は関係ないかもしれないのに、自分のせいではないかと考えてしまう。

こうして、少しずつ
人の感情を自分の問題として抱え込んでしまうのです。

さらにHSPの人は、共感力がとても高いと言われています。

相手が悲しんでいると、まるで自分のことのように感じてしまう。

相手が怒っていると、自分まで緊張してしまう。

これは優しさでもあります。

でも同時に、とても疲れやすい状態でもあります。

本来、感情には境界があります。

怒っているのはその人。
悲しんでいるのもその人。

でもHSPの人は、その境界がとても薄くなりやすいのです。

まるでスポンジのように、周りの感情を吸い込んでしまう。

そして吸い込んだ感情を、自分のもののように感じてしまいます。

だからHSPの人は、人と会っただけで疲れてしまうことがあります。

たくさん話したわけでもないのに、帰宅するとぐったりしてしまう。

それは、会話だけでなく
感情のエネルギーまで受け取っているからです。

私も昔は、それが当たり前だと思っていました。

人の感情を感じ取るのは、優しいことだと思っていたからです。

だから、つらそうな人がいると
何とかしなきゃと思ってしまう。

機嫌の悪い人がいると
空気を良くしなきゃと思ってしまう。

でもその結果、一番疲れていたのは自分でした。

人の感情を気にするあまり、
自分の気持ちがどんどん後回しになっていたのです。

HSPの人が疲れやすいのは、決して弱いからではありません。

むしろ、感じ取る力が強すぎるからです。

そしてもう一つ、HSPの人が人の感情を背負ってしまう理由があります。

それは

「優しい人ほど、責任を感じやすい」ということです。

誰かがつらそうにしていると、
放っておけない。

誰かが怒っていると、自分が何とかしないといけない気がする。

でも本当は、そこまで背負う必要はありません。

人の感情は、その人自身が持つものです。

私たちはそれを感じ取ることはできても、背負う必要はない。

この違いに気づくだけでも、人間関係の疲れは少しずつ変わっていきます。

第2章

気づきすぎる人が陥りやすい3つの思い込み

人の感情を背負ってしまうHSPの人には、ある共通した思い込みがあります。

それは、無意識のうちに「自分が何とかしないといけない」と思ってしまうことです。

もちろん、そんなつもりはないかもしれません。

でもよく振り返ってみると、心のどこかでこう考えていないでしょうか。

「私が気をつければうまくいく」
「私が我慢すれば大丈夫」
「私が空気を良くしないと」

こうした考え方は、とても優しい人ほど持ちやすいものです。

でも同時に、自分をとても疲れさせてしまう考え方でもあります。

ここでは、HSPの人が陥りやすい
3つの思い込みについて書いてみたいと思います。


思い込み①

「人が怒っているのは自分のせいかもしれない」

誰かが不機嫌そうにしていると、自分が原因ではないかと考えてしまう。

「さっきの言い方が悪かったかな」
「何か気に障ることを言ったかな」

本当はまったく関係ないことでも、自分の言動を何度も思い返してしまう。

でも実際には、人の機嫌の多くはその人自身の問題です。

仕事がうまくいかなかったのかもしれない。
疲れているのかもしれない。
家庭で何かあったのかもしれない。

それなのに、すべてを自分の責任のように感じてしまう。

これは、HSPの人がとても真面目で、責任感が強いからこそ起きやすいことです。


思い込み②

「空気を良くするのは自分の役目」

場の空気が悪くなると、落ち着かなくなる人も多いと思います。

誰かが怒っている。
誰かが不機嫌そうにしている。

そんな空気の中にいると、胸がざわざわしてしまう。

だからつい、場の雰囲気を良くしようとしてしまう。

無理に明るく振る舞ったり、気を遣って会話を続けたり。

でも本来、場の空気は一人で背負うものではありません。

そこにいる全員で作るものです。

それなのに、「自分が何とかしないと」と思ってしまうと、
ずっと緊張した状態になってしまいます。


思い込み③

「つらそうな人を放っておけない」

HSPの人は共感力が高いので、誰かがつらそうにしていると気づきやすいです。

そして気づくと、何とかしてあげたいと思ってしまう。

もちろん、それは優しさです。

でもその優しさが強すぎると、相手の感情を自分のもののように抱えてしまいます。

本当は、人にはそれぞれの感情があります。

そしてその感情は、その人自身が向き合うものでもあります。

もちろん、寄り添うことはできます。

話を聞くこともできます。

でも、背負う必要まではありません。


HSPの人は、とても優しい人が多いです。

だからこそ、人の感情に敏感で、人の苦しさにも気づいてしまう。

でもその優しさが、自分を苦しめてしまうこともあります。

私も以前は、

「人の気持ちを考えられない人になりたくない」

そう思って、人の感情をたくさん抱え込んでいました。

でもあるとき、こう考えるようになりました。

「優しいこと」と
「背負うこと」は違う。

寄り添うことはできても、背負う必要はない。

この違いに気づいてから、少しずつ気持ちが楽になっていきました。

第3章

私が「人の感情」を背負ってボロボロになった話

以前の私は、とにかく人の感情に振り回される毎日でした。

特に職場では、周りの人の機嫌がとても気になっていました。

上司の声のトーンが少し低いだけで、「怒っているのかな」と不安になる。

同僚が無口なだけで、「私、何かしたかな」と考えてしまう。

本当は、ただ疲れていただけかもしれない。
忙しかっただけかもしれない。

でも私は、すぐに自分のことと結びつけてしまっていました。

そして一度そう思うと、頭の中でぐるぐる考え続けてしまいます。

「さっきの言い方がよくなかったかも」

「もっと違う言い方をすればよかった」

「嫌われてしまったかもしれない」

そんなふうに考えているうちに、仕事のことよりも、
人の感情ばかり気にするようになっていました。

さらに、誰かが落ち込んでいると、放っておくこともできませんでした。

「大丈夫?」
「何かあった?」

つい声をかけてしまう。

それ自体は悪いことではありません。

でもそのあと、相手が元気になるまで気になってしまうのです。

「まだ落ち込んでいるのかな」

「私の言葉はよくなかったかな」

そんなことを考え続けて、家に帰ってからも疲れが抜けませんでした。

ある日、仕事から帰ったあと、ふと気づいたことがあります。

それは、「今日は誰の感情を背負っていたんだろう」ということでした。

よく考えてみると、
その日の疲れのほとんどは
仕事そのものではありませんでした。

・上司の機嫌
・同僚のイライラ
・落ち込んでいる人の空気

そういうものを、
一日中感じ取っていたことが疲れの原因だったのです。

でも当時の私は、それを「仕方ないこと」だと思っていました。

人の気持ちを考えられるのは大事なことだと思っていたからです。

むしろ、「気にしない人より、気にできる人の方がいい」

そう思っていました。

でもあるとき、本当に限界を感じる出来事がありました。

職場である人が、とてもイライラしていた日がありました。

その人は、特に私に怒っているわけではありません。

ただ、仕事が忙しくて余裕がなかっただけです。

でも私は、その空気をずっと感じ取ってしまっていました。

「何か手伝った方がいいかな」

「さっきの言い方が悪かったかな」

そんなことをずっと考えて、気を遣い続けていました。

そして帰宅したとき、体がぐったりして動けなくなってしまったのです。

そのとき、ふと思いました。

「どうして私は、この人の感情まで背負っているんだろう」

その人のイライラは、その人のものです。

私はそれを感じ取っていただけでした。

でも、まるで自分の責任のように抱え込んでしまっていた。

そのとき初めて、「人の感情は、その人のもの」

という言葉の意味を少し理解した気がしました。

それから私は、少しずつ考え方を変えるようにしました。

人の感情に気づくことは、やめられません。

でも、背負うかどうかは、自分で選べるかもしれない。

そう思うようになったのです。

もちろん、すぐにできるようになったわけではありません。

それでも少しずつ、人の感情と自分の感情を
分けて考えるようになっていきました。

そして気づいたのです。

今まで私は、優しさのつもりで自分をすり減らしていたのだと。


第4章

HSPが「人の感情」を背負わないための考え方

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