ボクたち見習い小鬼
『鬼ヶ島商店』の暖簾が揺れる、温かい昼下がりのこと。
ここには、ちょっと変わった働き手たちがいます。それは、伝説の鬼ヶ島からやってきた、小さな子鬼たち。
かつては人間を怖がらせていた鬼も、今はここ、おばあちゃんとおじいちゃんが営む村のお店で、「アルバイト」を頑張っているのです。
彼らの目的はただ一つ。「人間とお友達になり、立派な鬼になること」。
「鬼のアルバイト、がんばってます!」
おばあちゃんの手描きの看板が、彼らのやる気を物語っています。
まずは、力持ちの赤鬼。彼はいつも、村のあちこちを大きなほうきで掃除しています。
「よいしょ、こらしょ! ここもきれいにするぞ!」
一掃きで大量の落ち葉や砂を掃き清める彼の姿は、村人たちから「掃除の神様」と慕われています。
その隣では、青鬼が冷たい水桶に手を浸しています。
「洗濯物は、きれいに真っ白に!」
青鬼は、洗濯が大得意。冷たい水もなんのその、丁寧に服をごしごしと洗います。彼が洗った服は、いつもお日様の匂いがすると評判です。
お店の奥からは、元気な声が聞こえてきます。
「はい、おばあちゃん! これを運ぶね!」
黄色い虎柄の鬼が、お団子がたっぷり乗った台車を運んでいます。
「ありがとう。元気がいいねぇ」
おばあちゃんは笑顔で答えます。彼の役割は、荷物運び。力持ちで足が速いので、遠くの家への配達もお手の物です。
そして、お店の前では、紫鬼と緑鬼が、何やら真剣な表情。
「この箱、どこに運ぶ?」
紫鬼は大きな段ボール箱を両手に、緑鬼は地面の草を引き抜いています。
「草むしりは、隅々まで丁寧に!」
「雪かきも、僕たちに任せて!」
彼らは、庭の手入れや冬場の雪かきを担当。どんなに大変な作業も、一生懸命にこなします。
柴犬もそんな彼らの姿を見守っています。
「みんな、今日も偉いぞ!」
おじいちゃんは、作業の手を止めて、鬼たちに温かい声をかけます。
そして、お店の入口では、おばあちゃんと小さな女の子が、子鬼たちの活躍を見つめています。
女の子は、最初は怖がっていたけれど、今では子鬼たちが大好き。
「お兄ちゃんたち、頑張ってるね!」
おばあちゃんは、優しい眼差しで、子鬼たちに話しかけます。
「あなたたちは、もう立派な鬼よ。村のみんなを笑顔にしてくれる、大切な仲間」
その言葉に、子鬼たちはみんな、嬉しそうに顔をほころばせました。
彼らにとって、このアルバイトは、単なる仕事ではありません。
人間と心を通わせ、本当の「優しさ」を学ぶ、大切な学び舎なのです。
夕暮れ時。
「今日も一日、頑張ったね!」
看板には、今日も子鬼たちの頑張りを称える文字が。
そして、その下には、小さなウサギが、ちょこんと座っています。
「きょうも えらいぴよん! 鬼さんたち!」
そのウサギもまた、子鬼たちの頑張りを見て、応援しているかのようです。
鬼ヶ島商店_
子鬼たちのアルバイトは、明日も続きます。
彼らの優しい心は、いつか、村人たちの心を温かく照らすことでしょう。
そして、彼らはきっと、世界で一番優しい鬼になるのです。

みかんさん、まだ大丈夫でしょうか?
宜しくお願いします🙇⤵️
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