見出し画像

残響






あの頃の雪は
あんなにも温かかった

君のコートのポケットで
重なり合った指先が
永遠を信じさせてくれたから

時は流れ
鏡に映るのは
誰かもわからぬ老いた影

軋む膝 霞む記憶
薬の匂いが染み付いた部屋で
私はただ 呼吸を繰り返す

遠くから聞こえるジングルベル
街は浮かれ
光に満ちているというのに

その軽やかな鈴の音が
私の孤独を
鋭利な刃物のように切り裂く





銀色の
記憶の中に
君はいて
老いたる身には
鈴の音痛し

渉さん、マガジン収録して下さりありがとうございます(^人^)💞

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集