「日能研|受験当日、娘の手首につけた一滴」
朝は、いつもの時間に起きた。
ここ数年、受験日の朝は塾の先生たちがZoomで応援の言葉をかけてくれるらしい。
娘の好きな先生をはじめ、数名の先生たちが画面に顔をのぞかせた。
「おはよう!」
娘の好きな先生が、最初に声をかけてくれた。
励ましの言葉をもらい、娘の顔も少しだけ引き締まったように見えた。
私は、いつも通りの朝ごはんを用意して、一緒に食べた。
メニューは、豚汁とご飯🤣
特別な朝にはしたくなかった。
だから、あえていつも通りの朝ごはんにした。
そして、私が密かに続けてきた願掛け。
娘は気づいていないけれど、テストの日には必ず三つ編みにしていた。
ただ髪を編んでいるだけではなく、その三つ編みに、私なりの願いを込めていた😊
受験当日の朝も、いつものように娘の髪を編んだ。
でも、その日の三つ編みだけは、手の感覚が少し違った。
洋服も、着慣れたもの。
当日に着る服は、数か月前から決めていた。
何度かその服を着て塾にも行き、長く椅子に座っていてもお腹が苦しくないか、着心地はどうか。
すでにチェックは完了していた。
そして家を出る前、娘の手首に香水をほんの一滴だけつけた。
「不安になったら、ママの匂いがするからね」
周りの人には気づかれないくらい、本当に少しだけ。
娘の顔が笑顔になった😊最後のおまじない。
靴も、もちろん履き慣れたもの。
私は平然を装いながら、Nバッグを背負った娘と一緒に家を出た。
学校に着くと、そこには同じようにNバッグを背負った子どもたちの姿があった。
日能研の先生から、
「当日、Nバッグを見かけると安心しますよ」
と聞いていたけれど、正直それまでは、
「そんなことで?」
と思っていた。
でも実際にその光景を見た時、少しだけ気持ちが落ち着いた。
娘にも、ここまで一緒に頑張ってきた仲間がいる。
それだけで、当日はかなり気持ちが違うものなんだと感じた。
私は、あえて「頑張って」とは言わなかった。
「今日でやっと終わるね👍 楽しんでおいで」
そう声をかけて、娘に手を振った。
娘の姿が見えなくなった瞬間、今まで押さえていた緊張が一気に出てきた。
家が近かったこともあり、一度帰ることにした。
ところが、自分でも驚くほど何も手につかない💦
座っていても落ち着かない。
居ても立ってもいられなくなった私は、花屋さんへ向かった。
合格発表は、まだ2日後。
でも、最終日はもともと家族でお疲れさま会をする予定だった。
結果がどうであっても、この日まで頑張ってきた娘に、何かを渡したかった。
迎えに行く時に持って行こうと思い、娘の好きな花を選んで、小さな花束にしてもらった💐
色は、第一志望の学校のカラー。
試験が終わり、娘が校舎から出てきた。
「どうだった?」と聞こうと思っていた私より先に、娘が笑いながら一言。
「そろばんの試験より緊張しなかった🙋♀️」
その言葉を聞いて、思わず笑ってしまった🤣
あれだけ緊張していたのは、どうやら私の方だったらしい。
「花束持ってる人、お母さんしかいないから、すぐわかったよ😊」
と言った。(周りを見渡してなんだか少し恥ずかしい気持ちにもなった)笑
その時、近くにいたママ友が、
「どうしたの?そのお花🌸」
と声をかけてくれた。
私は、
「娘に渡そうと思って😊」
と答えた。
「えっ?まだ合格発表前だよね?」
と少し驚いた様子。
私は笑いながら、
「うん😊合格前だからだよ。」
と答えた。
「なるほど、それ素敵だね。」
そう言ってくれた。
結果はまだ、わからない。
でも、この日まで毎日頑張ってきたことだけは、結果が出る前から変わらない事実だったから。
ここまで頑張ってきた娘に、「お疲れさま」を伝えたかった。
振り返ってみると、受験当日は突然やってきた特別な一日ではありませんでした。
Zoom越しでも、信頼していた先生の一言が娘のスイッチを押してくれたこと。
願掛けの三つ編みや香水、着慣れた服、そして何より「いつも通りのテストの朝」にしたこと。
そのいつも通りは、それまで何度も繰り返してきたルーティンがあったからこそ作れたものだったと思います。
小さな準備や気づきが積み重なり、最後の一日に全部つながった。
そして私は、合否ではなく、まず「ここまで頑張ったね」と娘に伝えることができました💐
これが、我が家流の中学受験、最後の一日でした。
いつも通りの積み重ねが、きっと受験当日を支えてくれます😊
あとがき
試験を終えた受験生たちが、次々と階段を降りてくる。
その姿を見て、ここにいる子たちみんなに花束を渡したい気持ちになりました。
それぞれが積み重ねてきた時間まで見えるようで、あの光景は今も忘れられません✨

うちの家庭でも同じように悩んでいた時期がありました。役割分担、一緒に整理してみませんか?
