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【#02】小1〜小2「学校に行きたい」のに、行けない

息子の「行きたくない」が大きくなっていった頃


前回は、息子が「学校に行きたくない」と言うようになる前。

保育園の頃のことを書きました。  

転園したら、あんなに「行きたくない」と言っていた息子が、毎日楽しそうに通うようになった。

その経験があったから、私はなんとなく、

「この子は、環境との相性があるのかもしれない」

と思っていたんだと思います。

そして小学校へ。

入学したばかりの頃は、普通に楽しそうに通っていました。

ところが、少しずつ変化が出てきました。


「ママ、一緒に来て」


最初は、

「ママ、一緒に学校行って」

でした。

まあ、まだ1年生だし。
一緒に行くくらいなら、と付き添っていました。

でも、だんだんと、

校門まで

昇降口まで

「教室まで来て」

と、付き添う距離が少しずつ長くなっていきました。

私はその頃、まだ「不登校になるかも」なんて思っていません。

ただ、

「どうしたら、この子は安心して学校に行けるんだろう?」

とは思い始めていました。


ことばの教室


息子には、保育園の頃から「ことば」のことで気になるところがありました。

機能性構音障害。
本人は『か』と発音してるつもりが、『た』と発音しているなど、色々な行が入れ替わってしまっていました…。

本人が嫌がったので、未就学児のうちに専門的なところへ行くことはできなかったのですが、

小学校に入ってから、お友達に

「お前、何しゃべってるかわかんねー」

と言われたことをきっかけに、

「行ってみる」
と言うようになりました。

夏休みに発音の検査を受け、2学期から「きこえとことばの教室」に通うことに。

週に1回、在籍している小学校とは別の学校へ通っていました。

発音は少しずつ良くなっていきました。

でも、音読はなかなか伸びない。

そこで、

「もしかしたら、この子は文字を私たちとは少し違うように見ているのかもしれない」

ということにも気づいていきました。


それでも「ことばの教室」には行きたかった


ここが、今振り返るとすごく印象に残っています。

学校には行きたくない日があっても、
ことばの教室は休みたくない。

担当してくださった先生のことが大好きだったんです。

週に1回のことばの教室を、とても楽しみにしていました。

その後、終了が近づいてくると、

週1回だったものが、2週間に1回になり、月1回になり……

「もう毎週行けないの?」

と、寂しそうにしていました。

この頃から私は、少しずつ気づいていたのかもしれません。

学校という場所が全部嫌なわけじゃない。

安心できる先生がいて、

安心できる場所で、

自分のことをわかってもらえるなら、

ちゃんと「行きたい」と思える。


そして、2年生


2年生になってしばらくすると、
行き渋りがどんどん大きくなっていきました。

特に1学期の終わり頃からは、

「学校行きたい」

という気持ちと、

「でも行きたくない」

という気持ちが、息子の中でぶつかっているようでした。

友達がいる。

だから、行きたい。

でも、学校で嫌なことがある。

だから、行きたくない。

そんな感じ。

クラスには、息子が苦手に感じるお友達もいました。

いわゆる「暴れん坊」タイプの子で、
息子はその子のことを嫌がるようになっていきました。

私としては、色々な子がいるし、苦手な子がいてもいい。

集団の中で、そういう子達とどう距離を取ったり、
関わったり、新たな発見があったり…

そんなことも大事な経験だと思っていました。

ですが、最初は私が教室まで一緒に行けば入れていたのが、

だんだん、教室に入ることそのものが難しくなっていきました。

教室の前まで行くのに、ドアから一歩が出せず、
何度も廊下のはじと、教室のドアの前を行ったり来たり往復して、

入りたくても入れない姿に、息子の気持ちが痛いほど伝わってきて涙が出そうで必死に耐えていたのを、何年も経った今でも思い出すだけで泣きそうです。


「学校が嫌い」ではなかった


2年生の担任の先生は、息子のことをとてもよく見てくれていました。

学校に来られたら、

「学校に来られたことがすごいよ」

教室の前まで行けたけど、中に入れず休むと自分で決めたら、

「休むって自分で言えて偉かったね」

そして、

「いつでも待ってるよ」

と伝えてくれる先生でした。

私は、この先生のことを今でもありがたく思っています。

息子が学校に行けないことを、

「なんで来られないの?」

と責めるのではなく、

いつも明るく接してくれ、
「今日できたこと」を見てくれていたから。




私も、この頃はまだ、

「どうにか学校に行けるようにしたい」

と思っていました。

集団生活って、きっと大人になってからも役に立つ。

友達もいる。

本人も本当は学校に行きたいと言っている。

だったら、どうにかして行けるようにしてあげたい。

フリースクールについて調べたこともありました。

でも、息子に聞くと、

「そうじゃない」

と言う。

学校を辞めたいわけでもない。

友達と関わりたくないわけでもない。

勉強したくないわけでもない。

ただ、

「行きたいのに、行けない」

そんな状態だったんだと思います。



今振り返ると、

この頃の私はまだ、

「どうしたら学校に行ける?」

という目線で息子を見ていました。

でも、その後の経験を通して、

少しずつ問いが変わっていきます。

「学校に行けないのは、何が嫌だから?」

そして、

「この子が安心して過ごすには、何が必要なんだろう?」

へ。

この違いが、私たち親子にとっては、とても大きなものになっていきました。

まだ、この頃の私は知りませんでした。

3年生になって、さらに大きな壁にぶつかることも。

そして、その先で、

「この子は、本当は何もかもが嫌なわけじゃないんだ」

と、もう一度気づくことになることも。

続きは、#03へ。

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