「花は嫌いじゃない。」
花は、嫌いじゃない。
むしろ、昔は好きだった。
でも、夫が買ってくる花だけは――
だんだん、嫌いになってきた。
すぐに枯れてしまう花。
私の嫉妬や憎しみが、
花を枯らしてしまうような気がする。
花に罪はないのに。
それなのに、まるで花が、自分を犠牲にして
私のいやな気持ちを吸いとってくれているように思える。
その花が、誰に向けたものなのか。
それを考えると、胸の奥がざらざらする。
夫が飾る花が、私は嫌いだ。
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