見出し画像

帰宅願望。ここの鍵は閉めていいの?それと決められたと決めたの違い。



「あぁ、俺…家に帰りたいんだよ」

そう言って荷物を纏めようとするおじいちゃん。


入居してる人の中では
まぁ歩ける方な感じで…

普段から
気がつくと立ち上がって歩き始めてる。


お昼ご飯を食べた後ぐらいから
だんだんと帰宅願望が出てきて…

「どうやったら帰れるかねぇ?」

「どっから出たらいいかねぇ?」


なんて職員を見つけては聞き始める。


「誰か迎えに来ればねぇ」
「どこから出るのかねぇ」

って適当に返事をして取り合わない職員もいれば


しっかりと話を聞いて
出れないことを説明する職員もいる。


残念な話だが


しっかりと話を聞いてあげるその人が
対応した後は帰宅願望が強まる傾向が…


しっかり話を聞いてあげることが悪いってことではない。


たぶん
話を聞いてあげる感じだけど


言葉の端々に
どうにか帰る気になってるのを早く鎮めてやろうって感じが出ちゃってて


相手の気持ちを逆撫でしてる気がする…



早く落ち着かせて
他の業務に取り掛かりたい気持ちはわかるけどね。



そんな強くなる帰宅願望。


荷物を持って出ようとする…


出て行ったら困るから
部屋の鍵を閉めちゃえばいい


これは
どう考えても虐待に当たるだろう


だから
誰もそんな事をしようとは思わないはず。


おじいちゃんは
荷物を持って廊下に出てくるし

1人だと出て行き方がわからないから
他の入居者に声をかけて

色々な人を興奮させながら歩き回る…


結局
ドアというドアには鍵がかかってる…
もしくは換気ができる程度しか開かないようになってる。


階段は落ちたら危ないからって
施錠して出れないようにしてる施設もあるんじゃない?


エレベーターだって
職員がいないと動かせない施設が殆どだろう。



そこまで行けないように
途中にあるドアに施錠したくもなるだろう。


出たい気持ちがある入居者に対して
居室ではない場所を施錠して出れないようにしてる…


入居者が動ける範囲が変わるだけで
居室に鍵をしてるのと変わりはない気がする。



だから結局は身体拘束をしてるってことかね?


って事はだよ…

同意書を書いて貰って
鍵をかけちゃえば済むのかもしれない…

あの3つの要件に当てはまれば。

って考える人がいてもおかしくはない。


でも
出て行くって気持ちに対して

どんな声のトーンで
話すスピードはどのくらいで

どの言葉が
帰るのをやめる決定打になるのか


そんな事を試行錯誤して
外に出られる最後の出口に到達する前に

施設で過ごして貰えるような気分になって貰えるような話術。


車いすに座ってもらって
無理にフロアに戻す事のない


納得して戻ってもらう事のできる対応…


それを自分はこれからもしたいなぁ。


なんで
そんなに入居者が言う通りに動くんですかって聞かれる事がある。


それは
言う通りに動いてもらうために
普段から声かけの仕方を試行錯誤して

どんな話が好きで
何を言われたら嫌そうな顔をするのかとか

あらゆる情報を使って対応してるから。



そして大事なのは

言う通りに動かしてるは大間違いで


動いて欲しい方へ誘導して


最後はちゃんと
その入居者が決めて行動してるってこと。


決めさせられた

自分で決めた


同じ行動をしても気持ちは全然違う。


たぶんだけど
そこが自分とその職員の声かけの仕方の違い…


まぁ
結局その時々で入居者の気分も違うし

決まり文句で
これを言えばなんでも大丈夫
ってのはないから

一年中あれこれ試してなきゃいけない…


日々情報収集と
それをどう活かすのかが大切ってことかもなぁ。




いいなと思ったら応援しよう!

妖怪悟【ようかいご】介助をする会場は海上_介護福祉士_介護士 よろしければ応援お願いします! 頂いたチップは生活の質の向上のために使わせて頂きます。