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AIに病気を相談しても大丈夫?医師の僕が思うこと

最近は、体調が悪いときにAIへ相談する人も増えていると思います。

「この症状だと、どんな病気が考えられる?」

「病院に行った方がいい?」

「この検査結果はどういう意味?」

僕自身、AIはかなり便利なものだと思っています。

だから、

病気についてAIに相談すること自体が悪いとは思いません。

むしろ、使い方によっては診察を受けるときにも役立ちます。

ただ、

AIに相談することと、AIに診断してもらうことは別です。

ここはかなり大切だと思っています。


AIは「病気について知る」にはかなり便利

病院で説明を受けても、

聞いたことのない病名。

難しい医学用語。

知らない検査。

一度ですべて理解するのは難しいと思います。

そんなとき、

「この病気を簡単に説明して」

「この検査は何を見るもの?」

とAIに聞く。

これはかなり便利です。

診察前に、

「先生に何を聞けばいい?」

と質問を整理する使い方もいいと思います。

医師の説明を理解するための補助としてAIを使う。

こういう使い方なら、僕はむしろ相性がいいと思っています。

ただし、AIの説明がいつも正しいとは限りません。

ときには、間違った内容でもかなり自然な文章で答えることがあります。

だから、

「分かりやすく説明されている=正しい」とは限らない。

ここは、医療にAIを使うときに気をつけたいところです。


でも、「自分はこの病気だ」と決めるのは少し怖い

一方で、

症状をAIに入力して、

「この病気の可能性があります」

と返ってきた。

そこから、

「やっぱり自分はこの病気なんだ」

と決めてしまうのは注意が必要です。

実際の診療では、患者さんの話だけで診断しているわけではありません。

年齢。

症状の出方。

経過。

実際に診察した所見。

検査結果。

これらを合わせて考えています。

文章だけでは伝わらない情報もかなりあります。

同じ「頭が痛い」「目がかすむ」「お腹が痛い」でも、原因は一つではありません。

AIが病気の候補を挙げることはできても、

その中のどれが本当に自分に当てはまるのかを決めるのは、また別の話です。


特に「緊急性」の判断は慎重にした方がいい

僕がAIに病気を相談するときに特に気をつけてほしいと思うのが、

「今すぐ病院に行く必要があるのか」

という判断です。

医療では、病名がまだ分からなくても、

「これはすぐ対応した方がいい」

「これは少し経過を見ても大丈夫そう」

という判断が非常に重要です。

そして、その判断には実際の診察や検査が必要になることがあります。

AIから、

「緊急性は低そうです」

と言われたとしても、それだけを理由に受診を遅らせるのはおすすめしません。

逆に、AIから怖い病気をいくつも挙げられて、必要以上に不安になることもあります。

AIの答えだけで「大丈夫」「危険」と決めない。

ここは大事だと思っています。


AIで調べたことを、診察室で話してもいい

患者さんの中には、

「ネットやAIで調べたことを医師に言ったら嫌がられるかな」

と思う人もいるかもしれません。

僕自身は、全然構わないと思っています。

例えば、

「AIで調べたら、この病気も出てきたんですが可能性はありますか?」

と聞いてもらえれば、

なぜその病気を考えにくいのか。

逆に、なぜ別の病気を考えているのか。

説明するきっかけになります。

もちろん、AIの答えが医学的に正しいとは限りません。

でも、

患者さんが何を心配しているのかが分かること自体は、診療する側にとっても大切です。


AIは「医師の代わり」ではなく、医療を理解するために使う

これからAIは、医療の中でもどんどん使われていくと思います。

医学情報を調べる。

難しい説明を簡単にする。

質問を整理する。

こういうことは、AIがかなり得意です。

一方で、

実際に患者さんを診る。

検査をする。

緊急性を判断する。

治療によって病状がどう変化したかを見る。

こういう部分まで、今すべてAIだけに任せるのは難しいと思っています。

だから、

AIか医師か、どちらか一方を選ぶ必要はない。

AIを使って自分の病気について知る。

分からないことを整理する。

その上で、必要なら医師に診てもらう。

この使い方が一番自然なんじゃないでしょうか。


僕自身、AIは医療とかなり相性のいい道具だと思っています。

病気について調べたり、質問を整理したり、医師の説明を理解するために使うのはとても便利です。

ただ、

AIの答えをそのまま「診断」にしない。
そして、受診するかどうかをAIだけで決めない。

僕は今のところ、そのくらいの距離感がちょうどいいと思っています。

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