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目的地のわからないナビアプリを作った

追記:公開して誰でも遊べるようにしました!無料です。iOSアプリ・Androidアプリどちらもあります。


自分用のアプリを作った。

アプリ名を「どこか」という。現在地からの、どこかへの方角と距離が表示されるアプリだ。というかそれしか見られない。

矢印の指す「どこか」が、どこなのかすら分からない。ClaudeCodeで作ったのだけど、行き先をランダムで指定してもらった。開発画面にも見せないようにお願いしたので、全然わからない。
目的地の100メートル以内に近づくと、答え合わせの通知が来る仕様になっている。そこで初めて、これまでどこを目指していたのかがわかるのだ。それまではなんのヒントも出ない。


とにかくどこかの11.7km先を、この矢印は目指している。カスの記録指針 ログポースである。でも僕には嬉しい。わかりきった目的地へ向かい続ける日々には、もううんざりだ!!!

ちなみに、


スマホを開かなくていいように、AppleWatchのアプリにもした。

文字盤にも常時表示される。これでいつでも、知らないどこかへの方角がわかる。

作っておいてなんだが、この役に立たないアプリで、どんな使い方ができるだろうか。
例えばこの不明な目的地に向かって、ひたすら直進を続ける散歩なんてどうだろう。もちろん実際には直進だけでは行けないから、山の中で方位磁石を頼りにするように、道路の形と方向に悩みながら、街中で遭難できるかもしれない。

ただせっかく常時表示できるので、いきなり目的地に向かうのではなく、まずは普通に生活してみよう。そこでどこかへの矢印を腕に装着しながら、日々を過ごし始めた。

散歩しているときや電車に乗ったとき、ふと画面を見てみると、知らない目的地から遠ざかっていたり、近づいていたりする。特に嬉しくも悲しくもならない。でも繰り返しているうちに、うっすらと、あの辺を目指してるのだろうか?とぼんやりした仮説が浮かび上がってくる。そしてその場所が少しずつ神聖化されるというか、ミステリアスな感じがしてくる。知らない場所なのに。知らない場所だからか。
具体的には、僕は東京の端っこに住んでいるのだけど、上り電車に乗ると距離が縮まっていくので、今回の場所は都心にある気がする。

で、昨日のこと。

品川区の鮫洲免許試験場へ、免許の更新へ行った。
ちなみにカレンダーのテンションが高いのは、かつて更新を2年以上忘れていたせいで免許を超完全失効し、ゼロから教習所に通い直したからである。三度目の教習所は、さすがに嫌すぎる。

それで人生二回目の初回講習を二時間みっちり、最前列で身を乗り出して受講した。

ザ・免許試験場という感じの昼食もきっちり食べたあと、外に出ると、

矢印が5.8kmになっていた。いままでで一番近い。方角的には、港区のほうを指している。

せっかくなので、そろそろ目的地に向かってみようか。時間もあることだし、たたひたすら、矢印の方向を目指して歩き始めた。

最初のうちは、大通りがそのまま矢印の向きになっていて、スイスイと進んでいけた。しかし次第に矢印から逸れてしまう。方向修正しようと思っても、住宅街なのでうまく矢印の方向へ行けない。男塾の直進行軍みたいに、家の壁をぶち抜けて行けたら楽なのに。
ただ別に、到着しなければいけないタイムリミットもないし、というかどこに向かってるかわからないし、そこへ行きたいというモチベーションも特に湧かないので、もどかしくもならない。
どこかへ向かっているような、いないような、なんとも不思議な気持ちになった。川沿いを歩くことに少し似ているかもしれない。品川区から港区へと、見えない電子の川が引かれて、見えない橋の上を行ったり来たりながら、無い川の上流へと近づいていく。

そうやってのんびり歩き続けていたら、

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