「お願い、おかあたま」
いつも「ニャー(起きろ、猫草をよこせ)」と命令口調な勘九郎が、今日は頭を擦りつけて「にゃーん、にゃーん」と起こしてきた。
その口調だと「お願い、おかあたま、ボクに猫草を取ってきてくだたいな」という感じかな。
まもなく七歳になる立派なおっさん猫だけど、甘える時には完全に赤ちゃん声になる。今日はデレモードらしい。
やれやれ、と苦笑し、定刻より30分早く起き出して、外に雑草を摘みに出る私。
満足したのか、日向ぼっこのついでに私に頭を擦りつけて鼻を鳴らす。
我が家の王様は、かように、ツンデレである。
