ビックボイスガール
子ども時代、
大きいのは身体だけじゃありませんでした。
やたら声もデカい。
その時の気分で歌を即興で適当に作って歌うことが好きだった私は、スーパーなどでの買い物中に自作の歌を歌うときもビックボイス。
母はよく恥ずかしがってました。
とにかく何かあれば大声で表現する習性があったのかもしれません。
6〜7歳ぐらいのときに
生まれてはじめてハンバーガーを食べました。
それまでもマクドナルドには家族で行ってましたが、頼むのは決まってチキンナゲット。
ハンバーガーは大人の食べ物扱いでした。
そんなある日、母に勧められて1番オーソドックスなハンバーガーを注文。
お姉さんになった気分でご機嫌でかぶりつき、
「ハンバーガーっておいしいね!」
無邪気な感想を店内中に響かせました。
この時も母は恥ずかしがって「シーっ」と静かにするよう言ってきましたが、
その後も「おいしい!」「ハンバーガーおいしい!」と叫び続けました。
さらにもう1つビックボイスで覚えてること、
…というよりいまだに言われることが
幼稚園にも入る前なので2〜3歳の頃。
家でお昼寝をしていて起きると、
母がいなくなっていました。
しかし私は動揺しません。
なぜならこれは珍しいことではなく、日常茶飯事。
母は深く物事を考えることはあまりしない人です。
さらに昔は今ほど防犯意識が高くない時代。そして田舎。(家の鍵は基本的に開けっぱなし)
ご近所付き合いは良好。
ばあちゃんち(母の実家)も徒歩5分の家から見える場所にある。
そんな条件がいくつか重なった結果、
母はお昼寝してる我が子を家に置いて、近所の家にお茶を飲みに出かけることがよくありました。
わたしもいつからかそれが分かっていて、
起きたときに母がいなかった時の行動パターンは決まっています。
1.とりあえず泣く
→家の中に母がいたら現れます。
2.家の外に出て叫び泣く
→母が両隣の家にお茶を飲みに行っているときに泣き声が聞こえたら現れます。
3.両隣の家のインターホンをそれぞれ押して「ママがいない」と訴えます
→外の泣き声が聞こえてなくて出てくるパターンがあります。
4.ばあちゃんちに向かって叫び泣く
→母がばあちゃんちにいたら現れます。最悪、母はいなくてもばあちゃんが現れます。
うちの地域は山を切り崩して作ったベッドタウンです。当時は今ほど家が建っていなくて、空き地も多く、実際両隣も1軒分ずつそれぞれ空き地や畑を挟んでの隣。
ばあちゃんちはすぐ目の前に見えますが、道路的には坂を下った先で私の家よりも低いとこにありました。
ばあちゃんちへ声を届けるときには坂を下らずに、高台のようになってる空き地の端っこから、ばあちゃんちに向けて一直線に叫びます。
(見出しのイラストのような感じです)
もうとにかく、
母に私が起きたことを知らせなければいけないのでかなりのビックボイスでした。
この時に腹式呼吸をマスターしたといっても過言ではないと思います。
いまだに言われるのは、
「小さい頃は、うわーーー!!ってあそこの高いとこからしょっちゅう泣き声が聞こえてきて怪獣のようだった」
とばあちゃんに笑い話にされます。
でも、よく考えたら
2〜3歳の子どもなんだから置き去りにされたらそりゃ泣くだろうと。
今の時代じゃ危険でなかなか考えられませんが、
それでもご近所さんと良好な関係だったり、
ばあちゃんちがすぐそばにあってサポートしてくれてたり、
とても恵まれた環境だったなぁと思います。
みんなに育ててもらったビックボイスガールでした。
