1月7日

泥のように眠る。泥のように眠るってどういうことなんだ。泥と書くと、泥鰌が思い浮かんだ。ドジョウのように眠る。泥鰌が寝るところを想像してみる。どじょうは寝るのだろうか。ドジョウのように寝た記憶はない。泥のベッドで寝るように、身体が泥に包まれて眠りが深くなるにつれて、どんどん深みにはまっていく。起きる時間だ。そう思ったときには自然と泥の上に浮かんでいて、立ち上がるだけで済んだ。時計をみる。まずい、寝過ぎた。ドジョウの腹を駆け降り、服を着替える。
「あなたの文章は駄菓子のようですね」
「駄菓子でわるいですか」
「とんでもない。今から列車に乗りますから、外の景色でも見ながら駄菓子でも食べようかと思っていたところですの」
「そうですか」
「一ついいですか」
「どうぞ」
「忘れてなければお土産でも買ってきますから。お達者で」
「お達者で」

お腹いっぱいだ、もう食べられない。眠くなってきた。その半日後、再び空腹の音が鳴る。


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