「でも、お客さんは得するの?」成果報酬のサービスを考えて、僕が引っかかったこと
次のサービスで、報酬の取り方を変えたかった
9月、次のサービスを考えながら、料金をどう設計するかで悩んでいました。
動画を何本作ったかだけでなく、お客さんに生まれた価値と、僕たちの報酬をつなげられないか。成果を出せた分、お互いに得をする形を作りたいと思っていたんです。
例えば、LINE登録を10件集めるのに、今まで15万円かかっていたとする。それを僕たちが、制作費と広告費を含めて7万円でできたらどうか。
差額は8万円。その一部を報酬として受け取れれば、お客さんの負担も減り、僕たちにも利益が残る。
これは、仕組みを考えるために置いた仮の数字です。
安くできた分を、分け合う。そんな商売ができないかと考えていました。
気になったのは、お客さんの支払総額
ところが、広告費をお客さんに負担してもらい、僕たちは成果に応じた報酬を受け取る形を考えると、別の疑問が出てきました。
「でも、それでお客さんは得するの?」
僕たちに報酬が入ることは分かる。でも、お客さんには、その報酬とは別に広告費もかかります。制作費をどこに含めるかによっても、払う合計は変わる。
自分たちの取り分だけを見ていると、相手の負担を見落としてしまう。
最初に考えていたのは、同じ成果を出すのにかかる費用を減らして、その分を分け合う形でした。料金の項目を分けるだけでは、そこに近づいたことにはならないんです。
僕たちの請求額が決まっても、お客さんに残るメリットは、まだ別に確かめる必要がありました。
15万円を7万円にできる理由は、どこにあるのか
もう一つ引っかかったのは、数字の前提でした。
15万円だったものが7万円になれば、差額の計算はできます。でも、どうして7万円で同じ成果を出せるのか。そこが分からないままでは、仕組みが成り立つとは言えません。
1件の登録を集めるのにかかる費用が変わらなければ、料金の名前を変えても、必要なお金は自然には減らない。
成果報酬と呼ぶこと自体が、集客の費用を下げてくれるわけではないんですよね。
計算できることと、その数字を実際に出せることは違う。
仮の数字は、商売の形を考える助けになります。ただ、自分が望む利益に合わせて数字を置けば、見た目のいい計算はいくらでも作れてしまう。
その計算をお客さんに説明するなら、費用が下がる理由や、自分たちが何を変えられるのかまで、考えたいと思いました。
自分も、お客さんも、喜べる仕事にしたい
僕が新しい事業に求めていたのは、自分が楽しいこと、お客さんが喜ぶこと、お金も大きく動くことでした。
会社に利益を残したいし、今より大きな商売もしたい。自分たちが頑張った分を、きちんと報酬として受け取りたい気持ちもあります。
でも、その料金を払ってでも頼みたい理由が、お客さんの側にも必要です。
安くなるのか。手間が減るのか。求めていた成果に近づくのか。
お客さんが、わざわざ僕たちを選ぶ理由を、自分の言葉で説明したい。
価格の付け方を考えているつもりで、結局、サービスの中身にも戻ってくる。どんな価値を届けるつもりなのかが曖昧なままでは、僕自身、料金に納得できませんでした。
報酬をもらった後、相手に何が残るか
成果報酬という形には、お客さんと同じ目標に向かって仕事をしたいという気持ちもあります。
だからこそ、何を成果として数えるのか、そこに至る費用を誰が負担するのかは、はっきりさせたい。
同じ登録件数でも、お客さんがその先で何を求めているかによって、仕事の意味は変わります。僕たちの報酬が発生する地点だけを、仕事の終わりにはしたくありません。
料金を考えていて何度も立ち止まったのは、結局、お客さんの側に立ったとき、自分でも納得できるかどうかでした。
その報酬を払って、お客さんには何が残るのか。
次のサービスを作るときも、ここを曖昧にしたまま、話を進めたくないと思っています。
