話せなかった私が、経営者になって人前で話すようになるまで

今の私を知っている人に、昔の私の話をすると、驚かれることがあります。

今は会社を経営して、人前で事業について話したり、イベントを企画したり、たくさんの人と仕事をしたりしています。

でも、子どもの頃の私は、人前で話すことが本当に苦手な子どもでした。

場面緘黙のような状態になったり、引きこもったり。

「話したいのに話せない」
「どうやって人と関わったらいいのかわからない」

そんな感覚を抱えながら過ごしていました。

だから、今の私だけを見たら、たぶん想像できないと思います。

まさかそんな私が会社をつくって、経営者になって、人前で自分の夢を話すようになるなんて。

一番想像していなかったのは、きっと私自身です。

私を変えてくれたのは、「人」だった

大きく変わったのは、社会に出てからでした。

私は地元のフリーペーパーの営業として働き始めました。

今思うと、人と話すのが苦手だった私が「営業」を選んだのも不思議です(笑)。

企業やお店を訪問して、話を聞いて、提案する。

最初からうまくできたわけではありません。

でも、仕事を通じてたくさんの人と出会ううちに、少しずつ気づいたことがありました。

人って、怖いだけじゃないんだ。

応援してくれる人がいる。

困ったときに助けてくれる人がいる。

自分では気づいていなかった可能性を見つけてくれる人もいる。

人とのつながりによって、人生は変わる。

これは、今でも私がとても大切にしていることです。

「働きたいのに、働けない」

その後、結婚して、2015年に第一子を出産しました。

そこで、今度は別の壁にぶつかります。

子育てと仕事の両立です。

働きたい。

社会ともつながっていたい。

自分のキャリアだって大切にしたい。

でも、子どもが熱を出せば仕事を休まなければいけない。

保育園のお迎えがあるから、働ける時間にも限りがある。

特に地方では、働き方の選択肢そのものがまだ少ない。

「お母さんになったんだから仕方ない」

そんな空気もありました。

でも私は、ずっと違和感がありました。

母親になったら、自分のやりたいことを諦めなきゃいけないの?

子どもは大切。

家族も大切。

でも、自分の人生だって大切にしていいはず。

このとき感じたモヤモヤが、後に私が会社をつくる原点になりました。

起業家になりたかったわけじゃない

2017年、私は「ファミーユ」という活動を始めました。

最初から、

「会社を大きくしたい!」

「経営者になりたい!」

と思っていたわけではありません。

むしろ、

自分と同じように悩んでいるママたちの役に立てることをしたい。

それだけでした。

親子向けのイベントを開催したり、ママたちがつながれる場所をつくったり。

目の前にいる人の困りごとを一つずつ解決していたら、少しずつ仲間が増えて、仕事になっていきました。

そして2020年、法人化。

私は「経営者」になりました。

でも、経営者になったからといって、突然強い人間になったわけではありません。

今でも人見知りです。

人前で話す前は緊張します。

経営判断に迷うこともあるし、

「これで本当に合ってるのかな」

と思うことも、何度もあります。

「できるようになってから」じゃなくてよかった

昔の私は、

「もっと自信がついたら」

「ちゃんと話せるようになったら」

「準備ができたら」

と思っていた気がします。

でも今振り返ると、順番は逆でした。

できるようになったから挑戦したんじゃなくて、挑戦したから少しずつできるようになった。

営業もそう。

起業もそう。

経営もそう。

人前で話すこともそうでした。

怖くなくなったわけじゃありません。

怖くても、一歩出てみる。

失敗したら、また考える。

その繰り返しでした。

今、私がつくりたいもの

現在は、子育てや家庭と両立しながら働きたい女性たちとチームをつくり、企業のバックオフィス業務などを支援する仕事をしています。

でも、私が本当につくりたいのは、単なる「事務代行会社」ではありません。

女性がライフスタイルの変化の中でも、諦めなくていい社会をつくること。

結婚しても。

子どもを産んでも。

介護が始まっても。

住んでいる場所が地方でも。

「だから無理」ではなく、

「じゃあ、どうしたらできる?」と考えられる社会にしたい。

それが、今の私の仕事です。

そして、もしかするとこの想いの原点には、

「自分をうまく表現できなかった、あの頃の私」

がいるのかもしれません。

あの頃の私へ

もし、子どもの頃の私に会えるなら、何を言うだろう。

たぶん、

「大丈夫。あなたはこれから、たくさんの人に出会うよ」

と言うと思います。

話すことが苦手でもいい。

人見知りでもいい。

最初から自信なんてなくていい。

人生って、自分でも想像していなかった方向へ進むことがあります。

そして今度は私が、

「やってみたい。でも怖い」

「私なんかにできるのかな」

と思っている誰かの背中を、少しだけ押せる人になれたらと思っています。

このnoteで書いていきたいこと

これから、このnoteでは、

起業のこと。

子育てと仕事のこと。

会社経営で失敗したこと。

お金のこと。

人との出会いのこと。

そして、地方から新しい働き方をつくろうとしている今のこと。

成功した話だけじゃなく、うまくいかなかったことも含めて、できるだけリアルに書いていこうと思います。

誰かが何かを諦めそうになったとき、

「この人でもできたなら、私ももう少しやってみようかな」

と思ってもらえたら嬉しいです。

高木奈津美

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