『モモの古道具屋さん』第3話 二つの買って欲しい物たち 第三走者 みっちゃんが 担当します!
エルフィアの森のモモちゃんのお店にトントンとノックする音が。
ノックしたのは1人のおばあちゃんでした。
店の中から
明るい可愛い声のモモちゃんが出て来て、
「あっ。おばあちゃん、いらっしゃい。
今日はどうするの?
モモちゃんに売ってもらいたい?
それともモモちゃんに買ってもらいたい?」
そのおばあちゃんは、
「実は今日は2つあるの。
買ってもらいたい物が。
いいかな?」
「へー。ふたつ?
今までお店やって来たけど大体みんな一つくらいやから。
ちょっとモモちゃんびっくりしたけど。
それで2つってなあに?」
「それがね。
1つ目の買って欲しい物言うね。
それは家のおじいちゃんなのよ。」
「え~、おじいちゃん?
おじいちゃんを?
どんな風に買ったらいいの?」
「おじいちゃんは何でも出来るんよ。
本当に何でも」
「例えば? どんな事が出来るの?」
「そうやねぇ、電気製品の修理、日曜大工。
お勉強。特に理数系、物知りなのよ。
まあまあ聞いたら大体何でも答えてくれるわよ」
「ふーん。そうなんだ。
凄い人なんだね?おじいちゃんは。
だけど、それはいいと思うけど、どうすればいいの?」
「だからモモちゃんのお店で引き取って欲しいのよ。
それかモモちゃんのお店に来るお客さんが必要な時に電話くれたらいいんよ」
「引き取るなんてモモちゃんにはぜーったいに無理だけど……。
電話? 電話ならいいね、電話するだけで来てくれるの?」
「もちろんそれでいいよ。今は便利な携帯電話って言う物があるしね。直ぐに繋がるでしょう? だから、便利屋みたいなもんよ。どう?」
「いいねぇ。そしたらお代は? どうしたらいいの?」
「出来高払いで。それはおじいちゃんに聞いてくれる? 多分『お金は要らないよ』って言うはず」
「解った。モモちゃん買うわ。ありがとう。それでさー。もう一つの買って欲しいものってなあに?」
「お雛様。これは娘に買ったんだけどとっても可愛いの。今日は重たいから持って来れなかったんだけど写真を持って来たのよ。見てくれる?」
「うん、見せてもらう。
わー。可愛いね。三人官女がとってもいい。
袴が赤、お顔が素敵。お雛様もお内裏様も素敵。モモちゃん大好き」
「いいでしょう? 説明しようと思ったけどしなくていいみたいね」
「これいいでしょう? これは人形の店が沢山あったんだけど直ぐに決まったのよ。
モモちゃんの云う通り三人官女がとっても気に入って、どこの店に行っても、やはりこれだったのよ」
「そうなんだ。でも解る気がする。モモちゃんもいいと思うもん!
でも、そんなに大事なものを何で?」
「それを娘の子供にやったんだけど、飾る所がないって飾ってくれないのよ。
一度だけおばあちゃんの家で飾ってやったきり、おばあちゃんの家でずっと置きっぱなしなのよ。それやったら大事にしてくれる所の方が幸せかな? と」
「解った。お受けします。ここに置かせて頂きます。毎度ありがとうございます。
じゃあ明日にでも持って来てね。」
そう言って、
おばあちゃんはいそいそ帰って行きました。
(おしまい)
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