「大変でしょ?」と聞かれる訪問介護の仕事
※私が仕事していた時の話です。
「訪問介護の仕事って、大変でしょ?」
この仕事をしていると、よくそう聞かれます。
もちろん、大変です。
料理をしたり、掃除をしたり。
買い物を代行したり、おむつ交換をしたり、入浴介助をしたり。
利用者様のお宅へ伺い、その方の生活を支える仕事です。
体力を使うこともあるし、気を遣うこともあります。
思うようにいかない日だってあります。
時には、怒鳴られたこともありました。
それでも私は、めげずにそのお宅へ向かいました。
なぜかというと――
私は、この仕事が好きだから。
利用者様やご家族様から、
「ありがとう」
そう言って笑顔を見せてもらえる。

その一言、その笑顔が、私にとって大きな力になります。
「今日も頑張ってよかった」
「また頑張ろう」
そう思える瞬間です。
鬱になる前の私は、仕事が楽しくて仕方ありませんでした。
休みの日も仕事のことを考えていて、休みがなくても仕事、仕事。
今振り返ると、
「私、ちょっと頑張りすぎてたな」
「そこまでしなくてもよかったのにな」
なんて思います。
当時は、それが当たり前だと思っていました。
頑張ることは良いこと。
頼まれたら応えなきゃ。
もっと頑張らなきゃ。
そんなふうに、自分のことを後回しにしていたのかもしれません。
訪問介護の仕事は、決して楽な仕事ではありません。
でも、大変なことだけではありません。
人と出会い、誰かの生活に寄り添い、
「ありがとう」という言葉をもらえる。
そして、その言葉に自分自身が救われることもある。
だから私は、
「大変だけど、好きだから仕事をしています」
そう答えます。
ただ今は、昔の私にひとつ伝えたい。
「頑張ることも大切だけど、自分を大切にすることも忘れないでね」
仕事が好きだからこそ、長く続けるために。
誰かを支えるためにも、まず自分自身を大切にする。
今は、そんなふうに思っています。
