見出し画像

「干支文字酉」の切手 酉 丣 mod.12の添字

日本の「干支文字切手」シリーズの一部です。額面は80円で、2007年(平成19年)12月3日に発行されました。デザインは書家によって制作された干支の文字がモチーフになっています。

「酉」という字は、西の字に似ていて一角多い。なんでこれがトリなのかはわからない。鳥かごの形だと言われればそんな気もする。古い字形は『甲骨文の「酉」は、かなりはっきり「酒を入れる器」に見える字形』なのだそうだ。酉水と書いて酒だし、よく考えたら酢とか醍醐とかにも使われている。「丣」も同じ字なのだそうな。なにがどうやって酉になるのかはわからないが、中国の昔の偉い人がおっしゃっているらしいので、そうなのだろう。卯(十二支を方位に割り振ると東)の反対側っぽい字ではあるし、ありすぎている。

「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」が十干(天干)。「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」が十二支(地支)。「鼠・牛・虎・…」ではない。更に、動物の配当は国によって異なるけど、漢字は同じらしい。つまり要素数12のリストが中華文化圏に広がっている 

これは面白くって、例えば日本語や韓国語。ベトナム語には独自の数の数え方がある、いずれも十進ベースだ。ところが、モノを分けたり、暦や時刻を数えようとしたら、12が都合がいい。だからひょっとしたら暦と一緒に中国からこの12支がもたらされて運用されたのではないか。ここでは動物配当は関係なくて、まず順序付きの12個の記号セット。これが重要。
そのあと各地で記号に意味づけをしていく。

中国の先進文化のなかで、十二支(地支)は「mod 12で循環する添字」として生まれ、それが漢字文化圏に伝わり、各地で採用された。裏を返せば、「酉=トリ」という対応は後付けなのだ。

なんとなく、年賀状に書く漢字がいつもより簡単なほうに寄っているのも、記号だから、と思えば納得がいく。

いいなと思ったら応援しよう!