見出し画像

【医学部浪人の親】「こんなに辛いなら医学部受験をやめたい」と思ったときに考えてほしいこと

「もう、やめたい」


そう思うほど、
とてもお辛いのだと思います。
それだけ、
ここまで悩み、考え、
耐えてこられたのではないでしょうか。

今回は、
その気持ちを
整理するための内容をお届けします。

もし今、
「そういういうことじゃない」
そう感じているのであれば、
まずは、
ご自分が元気になることを
優先してください。

眠る。
美味しいものを食べる。
誰かと話す。

それだけでも十分に意味があります。


そのうえで、
ひとつ、お聞きしたいことがあります。

「子どもがこれだけ大変な思いをしているのだから、
私も同じくらい辛い思いをしなくては」


そんなふうに思っていませんか。

子どもが勉強している隣で、

親がのんびりしている。
楽しそうにしている。

それはいけないことだと、
どこかで感じていないでしょうか。

確かに、
周囲の空気や態度が、
子どものやる気に影響することはあります。

ただ、それは主に、
子どもの目の前での話です。

子どもがいない時間まで、
親まで一緒に苦しまなければならない、
ということではありません。

むしろ、
親が余裕のある状態でいることは、
子どもを支えるための余力がある、
ということでもあります。

疲れ切った親より、
少し元気な親の方が、
できることは多いはずです。

子どもは、
親が思っている以上に、
親の疲れや余裕のなさに気づいています。

表情。
声のトーン。
ため息。
家の空気。

言葉にしなくても、
伝わってしまうものです。

では、
自分より弱っている親に、
子どもは安心して相談できるでしょうか。
本音を話そうと思えるでしょうか。

できれば
こう変換してみてください。

「子どもが大変な思いをしている。
だからこそ、私は私でしっかりしていよう」


その方が、
家庭全体にとって、
ずっと力になります。

子どもがいない時間に、
自分の機嫌を取ってみる。

なんでも構いません。

まずは、
自分が少し元気になることを、
試してみてください。

そして、
眠る前に、
こんなふうに思ってみてください。

「今日も私は、自分の機嫌を取れた。
あの子は、今日も頑張っている。
めでたしめでたし。」


それくらいで、
ちょうどいいのかもしれません。


ここで、
少しだけ厳しい問いをさせてください。

医学部受験は、
本当に「やめられない挑戦」なのでしょうか。


家庭の事情がある。
子ども自身が医師を強く望んでいる。
ここまでかけてきた時間やお金を思うと、
引き返しにくい。

そうした背景は、
確かにあるでしょう。

ただ、
それでも一度、
立ち止まって考えてみてほしいのです。

医学部受験を

「絶対に続けなければならないもの」

にしているのは、

いったい誰でしょうか。


制度でしょうか。
世間でしょうか。
子どもでしょうか。
親でしょうか。
それとも、

誰の言葉でもない、
心の中の思い込みでしょうか。

挑戦を続けることは尊いことです。

ただ、
苦しみ続けることまで、
義務にしなくてもいいのかもしれません。


そして、
すぐに辞めるつもりではない。

けれど、
ふと、
「やめたいな」
と思ってしまう。

そんな場合は、
見方を変えてみるのはどうでしょうか。

「私は今、逃げるという選択肢がほとんどない中で、
医学部受験という競技に向き合う子の親をしているんだ」

と。

例えば、
オリンピック出場が決定した
日本代表選手。
上位入賞が期待される実力がある。

辞退しようと思えば、
制度上不可能ではない。

けれど、
現実的には、
簡単に降りられる状況ではない。

そう考えると、
「やめたい」と思ってしまうことも、
決して不自然ではありません。

むしろ、
大きな重圧の中で挑戦しているからこそ、
起こる感情です。

だからこそ、
自分を責めるのではなく、
少し俯瞰して見てみる。

「私は今、かなり過酷な競技に参加している」


そう捉えるだけでも、
気持ちは少し変わるかもしれません。


最後に、
「もうやめたい」
その気持ちの裏側には、

「これが、ずっと続くのではないか」
という不安が隠れていることがあります。


人は、
終わりが見えている辛さには、
ある程度耐えることができます。

しかし、
途中で逃げ出したくなるほど苦しくなるときは、
「この状態が終わらない気がする」
そんな感覚になっていることが少なくありません。

もし、
そう感じるのであれば、
少し状況を見直してみる必要があるかもしれません。

例えば、
お子さんにやる気がほとんどないのに、
医学部受験だけが続いている。
お子さんの今の状態が把握できず、
漠然と今年も失敗するのではないかと不安になっている。

頑張っているのに、
方法や環境が噛み合っていない。

そうした、
受験という挑戦と、
現在の状況がずれている可能性があります。

「やめたい」と感じること
自体が問題なのではありません。

その感情は、
どこかに無理やズレがあることを知らせる、
サインである可能性があります。

そう考えると、
必要なのは我慢ではなく、
状況を見直すことなのではないでしょうか。


逃げたくなるほど辛いと感じているときは、
判断力そのものが落ちている可能性があります。

けれど、
そんなときほど、
急いで結論を出さない方がいい場合もあります。

まずは、
「この気持ちの裏側には、
こういう事情が隠れているのかもしれない」
と知ること。

そして、
自分が今、
かなり疲れているのだと自覚すること。

それだけで、
十分に意味があります。

そのうえで、
なるべく休んでみてください。

しっかり休むと、
ふとした瞬間に、
「あれ、こういうことだったのかもしれない」

と、
自分の内側に小さな光が見えることがあります。

答えは、
追いかけると見えにくく、
休んだときに見えてくることもあるのです。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集