【医学部浪人の親】「人に言えない」と感じたときに起きていること。
「人に言えない」
医学部受験の結果や、
浪人という状況について、
こう思ってしまう。
その気持ちに対して
後ろめたさや
申し訳なさを感じているかもしれません。
辛いですよね。
1人で抱え込むしかない。
閉塞感を覚えているかもしれません。
今回は
その気持ちを別の角度から
見ていきます。
少し厳しい内容ですので、
今はしんどいかも…と思ったら
無理しないでくださいね。
「人に言えない」
という気持ちの中には、
いくつかの感情が隠れています。
・格好悪い
・恥ずかしい
・他の人に悪く思われたくない
こうした、
「外に向かう感情」です。
では、なぜそう思ってしまうのでしょうか。
理由はいくつかありますが、
一つは、
「自分の理想から離れている」
という感覚です。
本来こうあるべきだった。
こうなっているはずだった。
その状態と現実のギャップがあるからこそ、
それを見せたくない。
隠しておきたい。
いわば、
コンプレックスに近い感覚です。
本質的には、
体型を隠す服を選んだり、
宅配に備えて玄関だけ整えたりする。
こういった感覚に近いかもしれません。
ここで、少しだけ厳しいことをお伝えします。
医学部浪人は
本当に恥ずかしいことなのでしょうか?
おそらく心の奥には、
「合格している人がいる」
「普通に勉強すれば合格するはず」
という、
いわゆる一般的なイメージがあるはずです。
多くの人ができていることが、
できていない。
多くの人と違う状態にある。
だからこそ、
「人に言えない」と感じてしまうのです。
では、
オリンピックを目指していて、
日本代表に選ばれなかった。
ヒマラヤ登頂を目指していて、
途中で下山した。
こうしたことを、
「人に言えない」と思うでしょうか。
おそらく、
そうは感じないはずです。
なぜなら、
それが簡単なことではないと、
誰もが理解しているからです。
つまり、
「人に言えない」という感情は、
出来事そのものではなく、
その出来事に対して、
「どのくらい普通か」
「どのくらい多くの人ができているか」
という基準で判断しているということです。
しかし、
医学部受験が
その子にとってどの程度のチャレンジであるかは、
誰にも測ることができません。
人は一人ひとり違います。
同じ家庭に育った兄弟であっても、
まったく同じ条件ではありません。
仮に、
親が医師であったとしても
「私にできたのだからできるはず」
と言い切ることはできません。
受験は
その子自身にとっての試練であり、
本来、
比較できるものではないからです。
そして、
「人に言えない」という気持ちは、
思っている以上に、
子どもに伝わっています。
親がどこかで
「恥ずかしい」と感じている。
その空気は、
言葉にしなくても伝わります。
では、
自分の親に、
「恥ずかしい」と思われていると感じたとき、
子どもはどう感じるでしょうか。
悔しいから頑張ろう、
と思えるでしょうか。
それとも、
また失敗したら、
もっと恥ずかしいと思われるのではないかと、
感じるでしょうか。
親に自分の可能性を信じてもらえないのであれば、
自分で自分の可能性を信じることは、
とても難しくなります。
その状態で、
前向きに挑戦し続けることは、
簡単なことではありません。
厳しい言い方になりますが、
「人に言えない」という気持ちは、
子どもにとってプラスには働きません。
結果として、
マイナスに作用してしまうことの方が多いのです。
もし、
プレッシャーをかけることで合格できるのであれば、
医学部受験は、
もっと身近なものになっているはずです。
しかし実際には、
そうではありません。
だからこそ、
一度立ち止まって考えてみてください。
「人に言えない」と感じているのは、
本当にその出来事でしょうか。
それとも、
「そう見られること」でしょうか。
視点が変わると、
関わり方も少しずつ変わっていきます。
子どもが挑戦していることそのものに目を向ける。
それが、
次の一歩を支える関わり方につながるのかもしれません。
