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【だからこそ難しい】「理由を聞く」と「詰める」の境界線について考えてみた話

数ある記事の中から
思いがけぬ偶然であっても
見つけていただき
ありがとうございます。

日々、走り続けている方、本当にお疲れ様です。

「正しいことを言っているはずなのに、なぜか人が離れていく」という経験は、働いていると誰にでも一度はあることなんじゃないかと思います。

今回は、そんなモヤモヤを言葉にしてくれるニュースに出会ったので、Claudeに相談しながら考えたことを書いていきたいと思います。


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◇ きっかけになった記事のこと

ITmediaに掲載されていた、コラムニストの村上ゆかりさんの記事を読みました。

きっかけは、はてな匿名ダイアリーに投稿された、元夫とのやりとりだったそうです。

約束を忘れた元夫に理由を尋ねても「ごめん」と謝るばかりで、投稿者は「謝ってほしいわけじゃない、なぜ忘れたのか知りたい」と伝え続け、そのすれ違いが何時間も続いたという内容でした。

投稿者は怒鳴っていたわけではなく、納得できる説明が得られれば話を終えるつもりだったと書かれていました。

記事では、このやりとりが家庭だけでなく、職場でも起きうるものとして紹介されていました。

新人がミスをした時に、経験豊富な社員が理由を聞く、やり方を指摘する、というのは一見なんの問題もない行動に見えます。

けれど、いつのまにか会話が終わる基準が「仕事上必要な確認が済んだか」ではなく「自分が納得したか」に変わってしまうことがある、というのが記事の核心でした。

そうなると、新人は事実を説明するのではなく「この人が納得する答え」を探し始めてしまいます。

さらに厄介なのは、こうした人ほど仕事ができて、周囲や上司からも「言っていること自体は正しい」と評価されやすいという点でした。

だからこそ、注意しづらく、問題として扱われにくいのだと記事は指摘していました。


◇ 「納得するまで詰める」という行為の正体

この記事を読んで、わたしがまず整理したかったのは、「厳しさ」と「詰めること」はまったく別物だという点でした。

現場の問題点をはっきり指摘したり、周りの不満を代弁して声を上げたりできる存在は、組織にとって間違いなく貴重だと思います。

そういう人には、周りも「よく言ってくれた」と感じているはずです。

一方で、「また始まった」「そこまで言うことだろうか」と周囲が感じているのに、本人だけが「これは必要な指導だ」と熱を上げてしまっているケースがあるという指摘には、正直はっとさせられました。

「自分が気になる」ことと「周りが困っている」ことは、まったく別の話です。

厄介なのは、その違いが、渦中にいる本人からはとても見えにくいという点だと思います。

そしてもうひとつ印象的だったのが、こうしたやりとりを重ねられた側は、次第に普通の質問にまで身構えるようになるという部分でした。

「これはどうしてこうしたの」という、本来ただの確認であるはずの言葉すら、「また詰められる」というサインとして受け取られてしまいます。

そうなると、報告や相談そのものが減っていき、気づいた頃には、その人の周りだけ人が定着しない、という状況が生まれてしまうのだと思います。


◇ 取りまとめやリーダーをやれば経験あること

中堅やリーダーという立場になると、後輩やチームメンバーに対して「理由を確認する」場面は、日常的にあると思います。

原因を突き止めて、再発を防ぎたい、成長してほしい。その気持ち自体は、まったく間違っていないはずです。

だからこそ、この話は難しいのだと思います。

わたしたちの世代は、若い頃に「理由も言えないのか」「なぜできないのか、ちゃんと説明しろ」というやりとりを、上司や先輩から浴びるように受けてきた記憶がある人も多いんじゃないかと思います。

そのやり方が当たり前の景色として体に染みついていて、自分では「普通の確認」のつもりでも、受け取る側にとっては違う意味を持ってしまう、ということが起こりうるのだと思います。

さらに悩ましいのは、記事にもあった通り、こういう傾向のある人ほど、仕事ができて、上司からの評価も高いという点です。

チームの成果がその人の知識や経験に支えられていると、なおさら指摘しづらくなります。

「あの人の言っていることは正しいから」という理由で、周囲の変化から目をそらしてしまいそうになる自分がいることに、この記事を読んで気づかされました。

キーマンだからこそ注意しにくい、という悩みは、きっとわたしだけのものではないと思います。


◇ 「厳しい人」に、どう向き合うか整理してみる

このモヤモヤを、Claudeに相談しながら、自分なりに整理してみました。

① 「言っていることの正しさ」と「関わり方」を分けて見る

その人の指摘内容が正しいかどうかと、伝え方や関わり方が適切かどうかは、まったく別の軸で見ていいのだという視点をもらいました。

「正しいことを言っているから問題ない」とひとくくりにせず、二つを分けて見るだけでも、気づけることが増えるのかもしれません。

② 本人にではなく、周囲の変化に目を向ける

本人の性格や熱量そのものを変えようとするのではなく、その人と関わる周囲がどう変化しているかを見るほうが、現実的なヒントになるという話になりました。

質問や相談が減った、特定の誰かを避けるようになった、必要以上に慎重な報告が増えた。そうした変化があれば、関わり方に何か影響が出ているサインかもしれない、という捉え方です。

本人を直接責めるのではなく、チーム全体の空気の変化として観察することなら、キーマンが相手でも、少しだけ動きやすくなる気がしています。

③ 「終わりの基準」を仕組みにしておく

会話が終わる基準を、個人の「納得感」に委ねてしまうと、どうしても曖昧になりやすいという話も出ました。

確認すべき項目をあらかじめ決めておいたり、「ここまで確認できたら一旦区切る」という流れを仕組みとして持っておいたりすることで、個人の熱量に左右されにくい関わり方に近づけるのかもしれません。

これは、詰めてしまう側にとっても、実は救いになる考え方なんじゃないかと思っています。

「自分は正しいことをしている」という確信が強い時ほど、立ち止まるきっかけを持ちにくいものだと思います。

だからこそ、感情や熱量の話にせず、確認の仕組みとして捉え直すことは、誰も悪者にしないまま状況を変えていける、優しいアプローチのように感じました。


◇ 最後に

最後まで読んでくださってありがとうございます。

「理由を聞くこと」自体は、何も悪いことではないと思います。

大切なのは、その先にある終わりの基準を、自分の納得感ではなく、仕事として必要な確認が済んだかどうかに置いておくことなんだと思います。

キーマンに対して指摘しにくいという悩みは、これからも簡単にはなくならないかもしれません。

それでも、本人ではなく周囲の変化に目を向けることや、終わりの基準を仕組みにしておくことなら、今日からでも少しずつ試していけると思います。

正しさにこだわりすぎず、まわりの空気にもちゃんと耳を澄ませていられる人でありたいと、あらためて思いました。

できることを、できるだけ。
一つずつ、一歩ずつ。

みなさまの毎日が、少しでも明るくなりますように。


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