青山椒の旨さを、ただただ話そう
先日、YouTubeを見ていたら大好きな「さまぁ〜ずチャンネル」でこんなお店を紹介していた。
担々麺の名店『蒼龍唐玉堂』だそうだ。
私がこの店を訪れたのは、古い友人である虚空と高畑勲展に行った帰りだった。
「担々麺を食おう」という事だけ決めて店へ行った。

六本木の路地に、その店はあった。
「ここにさまぁ〜ずが来たのかー」とミーハーな私は浮き足だった。

そもそも何を頼めば良いか分からなかったので、急いでもう一度YouTubeの動画を見てみた。
そこで動画にも出ていたこの「牛バラ担々麺」を頼んだ。それから餃子も美味そうだったので注文。
2人で来ているので、もう一品くらい頼みたいなと考えていると、手作りのポップに目が留まる。

「青山椒?」
故郷では、春になると山椒の葉をよく山に摘みに行ったし、山椒の実は小粒でもピリリと辛いから好き。それから中華の花山椒も好きで、麻辣ピーナッツなど大好物だ。
中華には辛味の種類が4種類あると聞いたことがある。とりわけ我々に馴染み深いのは『麻辣』であろうか。
麻(マー):
花椒(中国山椒)によって引き起こされる、舌がしびれるような独特の感覚。
辣(ラー):
唐辛子(辣椒:ラージャオ)によるピリピリとした、熱い辛味。
山椒はこのマーという味で、あの舌がじんわり痺れるような辛味が病みつきになる。
青山椒という事は、きっとあれのフレッシュバージョンなのだろう。
我々は注文を決め、店員さんにオーダーするとしばらく店内を眺めて雑談していた。

ふと壁の絵が目に留まる。
ん?

ああ、動画内の大竹さんの背景に映っている絵じゃないか!やはりこの店なんだーと小さく感激した所で、料理が届いた。


まずは、牛バラ担々麺をいただく。

うまい!確かにYouTubeに出るだけはあるなーと感じる。痺れと辛味が変わるがわるにやってきて、汗が吹き出す。
牛バラも柔らかく煮込まれていて、確かに名物になる風格を纏っている。
次に餃子を食べてみよう。

これも凄い!
中身パンパンに詰まっている。

肉の旨さ一本勝負といった感じで、これもなかなか旨い。白米も追加で注文して、盛大にやっつける事になった。
そしていよいよ青山椒をひと口食べた。

パンッ!
マーーーー(麻)!
山椒の爽やかさな私の口腔から鼻腔に突き抜ける。
辛い、そして痺れる。
だがこれ何故だろう、これは清涼感すら帯びた瑞々しい麻なのである。
痺れる、これは痺れる。
今まで食べた事ない。こんなにフレッシュで旨い山椒は。
「青山椒入荷しました!」と誇らしげに書くだけはある。これはこの季節(訪問は7月頭)だけのメニューなんだろうか。
そんな事は脳内をぐるぐる巡る。
一応、どちらがどちらの担々麺とは特に決めていなかったのだが、流れ的に青山椒は虚空の前に置かれ、虚空が担当する雰囲気になっていた。
牛バラも勿論旨いが、私はあの青山椒の魅了されてしまったので、なんとかあの青山椒担当になりたいと画策した。
…が、流石にみっともないので堪えた。
「おいしかったね。」
虚空が味を誉めている。珍しい。
やはり、虚空も内心気に入っていたようだ。
もう夏が終わる段階になってしまったが、まだあの青山椒はあるのだろうか?
季節の味は、四季を感じる最高の贅沢だ。
またチャンスがあれば是非食べたいものである。
記事:まるのすけ
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