【サッカーW杯】ミリ知らワールドカップご飯:第01戦|メキシコ料理とファヒータ編🇲🇽
サッカーW杯が始まった。…らしい。
そう、相変わらず私は世間に疎いまま生きている。
サッカーを1ミリも知らない(ミリ知ら)私も、何かワールドカップの盛り上がりを味わいたい。
味わうといえば飯である。
そう、今回から何回かに分けて、出場48カ国の食事をいくつか食べに行こうと思う。
ワールドカップの初日に思いついたので、『もっと準備しておけばよかった!』とも思う。けれど、とにかく思いついたら始めてしまおう!そんな感じで1食目に向かうのである!
調査
まずはどんな国が出場するかを知らなければならない。
2026年ワールドカップ出場国は48カ国。
グループA:メキシコ、南アフリカ、韓国、チェコ
グループB:カナダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カタール、スイス
グループC:ブラジル、モロッコ、ハイチ、スコットランド
グループD:アメリカ、パラグアイ、オーストラリア、トルコ
グループE:ドイツ、キュラソー、エクアドル、コートジボワール
グループF:オランダ、日本、スウェーデン、チュニジア
グループG:イラン、ニュージーランド、ベルギー、エジプト
グループH:スペイン、カーボベルデ、サウジアラビア、ウルグアイ
グループI:フランス、セネガル、イラク、ノルウェー
グループJ:アルゼンチン、アルジェリア、オーストリア、ヨルダン
グループK:ポルトガル、コンゴ民主共和国、ウズベキスタン、コロンビア
グループL:イングランド、クロアチア、ガーナ、パナマ
……結構あるな。
これは全部は無理かもしれない。
スペインとかフランスはいいだろう。でも、『カーボベルデ料理』とか『ボスニア・ヘルツェゴビナ料理』なんて、いくら世界有数のレストラン密集地である東京でも、すぐには見つからないかもしれない。
しかも、意外と悩むのは『日本料理』かもしれない。
ドイツだったらソーセージとビールを食べればいいのかもしれないが、私は日本人なので逆に迷いが出る。
蕎麦…、寿司。いや、もっとこう家庭料理とか。肉じゃが…は成立年代が新しい。などなど、余計な知識が邪魔をする。
しかしまあ、あまり真剣に考えず、とりあえず始めちゃうのが私の性格だ。どの国から始めたらいいとか悩んでいるのも勿体無いので、大会初戦の国、メキシコにした。
とりあえずワールドカップをちょびっと味わう旅へ出たのである。
初戦
メキシコと聞いてパッと思いつくのは、やはりタコスだろう。
先日こんな動画を見たばかりなので、タコスを食べようと思ったのだが、食べたことのあるものでは、なんだかもったいない気がした。
そこで私が向かったのは原宿である。
Chiles Mexican Grill 原宿
なんでも本格的なメキシコ料理が味わえるお店のようだ。
原宿のにぎやかな竹下通り近く、少し路地に入ったところにある、カジュアルなメキシコ料理店である。

店内は気取った感じではなく、ふらっと入って、タコスやブリトーを食べるのにちょうどいい雰囲気だった。メニューを見ると、タコス、ブリトー、ケサディーヤなど、私でも聞いたことのある名前が並んでいる。
その中で目に入ったのが「ファヒータラップ」だった。
ファヒータ。
知らない。
知らないなら食べるしかない。この48カ国ご飯企画のキックオフに、なんともふさわしいではないか。私はカスタマイズも、どれを選んで良いかわからずになんとなくで注文したのだった。

キックオフ
頼んだのは「ファヒータ アルボルビーフ」。
後で調べたのだが、ファヒータは一般的に、焼いた肉や野菜をトルティーヤに包んで食べる料理らしい。鉄板の上でジュージューしている、あの感じである。しかしこの店のファヒータは、いわゆるファヒータラップだった。
大きなトルティーヤで具を巻いた、見た目はかなりブリトーに近い食べ物である。
ただしブリトーと違って、豆は入っていないらしい。
…食後に調べただけでもこの情報量である。食前だったらなんだか食べるのを諦めそうな情報量である。
しかし、心配は無用。
おそらくメキシコの方なのかな?がやっておられるようで、英語ではない言語で楽しそうに会話している。
しかも今日は晴れ間がのぞいていた。
店の中から見える外は明るく、日本語もほとんど聞こえてこない。原宿にいるはずなのに、少しだけメキシコに来たような気持ちになった。

中身はアルボルビーフ、ライムライス、サワークリーム、マイルドソース。注文画面には、マイルドソースとしてピコ・デ・ガヨと書かれていた。
アルボルビーフは、アルボルペッパーというメキシコの唐辛子や、にんにく、玉ねぎ、トマト、オレガノなどと一緒に煮込んだ牛肉だという。

到着した。これはブリトーだ。少なくとも、私の知っている見た目ではブリトーだ。コンビニで食べたこともある。
ナイフで切ってみた。

さっき適当に選んだライムライスが出てくる。
炭水化物を炭水化物で包むという発想は、日本にもあったかな。そんなことを考えながら、ひとくちかぶりつく。(焼きそばパンがあるか…)

うううっっま!
肉とこのソース、ヨーグルトみたいな酸味とマイルドな味わい。
これはパプリカなのか、ハラペーニョなのか。普段なら『あってもなくてもいいかな』と思ってしまう香りが、ここではかなり重要な役割を担っている。
ピリリと辛く、コーンの甘さと米の食べ応えが相まって、これは虜になる美味さだ。

肉自体の噛みごたえと、ボディ感。これはうまい。

机の上にある、異国情緒しかない調味料をつけてみる。


アミーゴ!
目を閉じると、メキシコのサボテンが見える(サボテンと口髭のイメージくらいしか知らなくてすみません)。
パッと気づくと、ファヒータは消え失せて、試合終了のホイッスルが鳴った。
お会計を済ませる。
「ごちそうさまでした」
そう言うと、お店の人は口々に
「グラシアス!」
映画でしか知らなかった言葉が、笑顔で私を包んだ。ここは原宿である。でも、たしかに少しメキシコでもあった。
ファヒータはうまかった。ものすごくうまかった。
けれど、それだけではない。
知らない国の料理を食べ、知らない国の言葉で見送られる。そういう小さなことが、世界を少しだけ理解し合い、ちょっとだけ良い場所にしている気がした。
私はなんとも満たされた気持ちで、初戦のメキシコを後にしたのだった。
記事:まるのすけ
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