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目の疲れが取れないとき

夕方になると目の奥が痛い。
眼球を動かすと引っ張られるような感じがする。
目薬をさしても、しばらくするとまた同じ重さが戻ってくる。
朝起きた時点ですでに目が疲れている。
それでも眼科では特に異常はないと言われた。

こういう相談を、お店ではよく受けます。

目の疲れは、中医学では「肝」から見る

漢方は、体全体を見て、そのうえで目を見ます。

中医学では、目は五臓のうちの肝とつながっていると考えます。肝は血をたくわえておく臓で、その血が目に届いてはじめて、ものがはっきり見える。裏を返すと、目に届く血が足りなくなったとき、目は疲れると考えます。

痛みについても、中医学では、どこかが通じていない、詰まっている時に起こると考えます。目を動かすと引っ張られるというのは、目のまわりの気血の巡りが落ちているのかもしれません。

ただし、急に見えにくくなった、視野が欠ける、強い痛みが続くというときは、漢方より先に眼科です。順番を間違えないでくださいね。

同じ「目が疲れる」でも、体で起きていることは違う

肝が関わると言っても、乱れ方はひとつではありません。よく見かけるのは、次の4つです。

肝血虚・・・血が足りないタイプ。髪が細い、爪が薄くて欠けやすい、顔色が白っぽい、眠りが浅い。

肝腎陰虚・・・肝や腎の陰、つまり体の潤いが足りないタイプ。ほてる、寝汗をかく、口が渇く、腰や膝がだるい。目も乾きます。

肝鬱気滞・・・ストレスで気血の巡りが滞るタイプ。緊張やイライラのあった日に、目の疲れが強くなる。お腹が張る、脇のあたりが苦しい。

脾気虚・・・胃腸が弱いタイプ。食欲がない、便がゆるい、回数が多い。目の疲れは、その結果として出てきます。

見分けるポイントは、目そのものではなく、目以外に現れている不調です。

漢方薬は体質を見て選びます。

目が赤くなりやすいとき、中医学は熱を疑う

目が赤くなりやすい、というのも相談の多い症状です。

以前、18歳の息子さんが寝不足でもないのに頻繁に充血する、という質問をいただきました。熱がこもっている可能性を考えます。

20歳前後の年齢は、それだけで陽気が豊富です。成長の途中でもある。熱は上にのぼりやすい性質があるので、目に出やすい。

そこに、寝ていない、お菓子やご飯を食べすぎている。そういったことが重なると、さらに熱が顔や頭にこもりやすくなります。

乾く季節は、目を守る力が落ちる

秋になると空気が乾いてきます。

角膜を守っている水分も、空気が乾けば一緒に乾きます。すると、まぶしさを感じやすくなることがあります。

こういう時期に足しておきたいのが、潤いを持った食べものです。黒ごま、黒豆、くるみ、クコの実。それから蜂蜜。

そして、寝ること。中医学では、横になって眠っているあいだに血が肝に戻ると考えます。目を使った日ほど、早く寝るのが大切になってきます。

どのくらいで変わるのかは、人によって違う

漢方薬を飲んだからといってすぐ消えるものではありません。肝と腎、それに気血の巡りなども関わってくると、改善するまでに時間がかかることがあります。

これは僕が勝手に思っていることなんですが、飲みはじめて1週間か2週間で、少し楽かもしれない、という程度の手ごたえは出るんじゃないかと思っています。そこから先は、3ヶ月、半年と続けながら様子を見ていく。そういう使い方を漢方ではしていきます。

もちろん、この期間で必ず良くなるという話ではありません。同じ薬をその間ずっと飲み続ける、という意味でもありません。

変化がない、あるいは悪くなるというときは、そのまま続けずに相談してください。

目薬でその場をしのぐ日が何年も続いているなら、眼科の受診だけでなく、からだ全体にも気を配ってみるとよいかと思います。


目の疲れや乾き、充血がなかなか取れない。そんなときは、漢方相談で話を聞かせてください。目以外にどんなことが出ているか、眠りや食事の様子も伺います。

▶ 漢方相談はこちら

音声番組「イマケンのミツバチ漢方ラジオ」では、毎週日曜の朝、届いた質問にその場で答えています。目の疲れや充血の相談も、たびたび出てきます。

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