見出し画像

80年代洋楽業界珍道中 JON BON JOVI編

1984年、知人が国内フェスのレポート仕事を取った。
ところが移動中に原稿を紛失。スマホもクラウドもない時代、つまり“終わり”である。

ホテルに戻ってから、彼女は焦って原稿を書き直していた。
友人たちも翻訳や資料整理を手伝っていたが、その夜のホテルの廊下が異様にうるさい。
理由は簡単。
同じフロアに、まだ“アメリカより遥かに日本で売れていた頃”のBON JOVIが泊まっていたのだ。
とにかく騒がしい。
笑い声、女の子たちの歓声、ドタバタ絡む身体の音。
私はイライラして、同室の友人に小声で言った。
「今度通ったら、“バーカボンジョビ!”って言ってやりなさいよ💢」

すると次の瞬間、本当に廊下が騒がしくなった。

友人はドアを勢いよく開け、


「バカボンジョビー!!」

と叫び、そのまま素早くドアの陰へ隠れた。

しかし――

なぜか、部屋の奥にいた私とJon Bon Joviが真正面から目が合った。

Jonは「???」という顔で立ち尽くしていた。

たぶん後に、周囲の女の子たちに意味を訳してもらったのだと思う。

翌朝。
一息つこうとラウンジへ降りた。
するとまたBON JOVIである。
しかもJon、シャワー直後らしく、濡れタオルを頭に巻いて現れた。
なぜか私はまたイラッとしてしまった。
しかも案内された席が、私達のすぐ隣。
私はウェイターを呼び、
「席替えてください。あんなREDNECKの横で朝食なんてイヤです」
その瞬間、
「Who’s REDNECK!? 😡」
とJonが即反応。
私は完全に無視したが、どう考えても顔を覚えられた。
その後、書き直した原稿は無事ファクス送信完了。
我々もようやく帰路についた。

――そして、またいた。

JON BON JOVI。
なんと同じフライトだったのである。
飛行機が到着し、前方席だった私たちが先に降りるよう促された。
立ち上がった瞬間、後方席のJonが私を指差して叫んだ。
“You! Why the fxxk are you getting off before me!?”
私は振り返り、
“Because I’m better than you 😛”
と返した。
後ろの方から、
“Fxxking bitch…”
という声が聞こえた気がする。

今ではJon Bon Joviは社会貢献活動にも熱心で、多くの人に尊敬されている。
昔の私は彼を「バカガキ🤣」扱いしていたが、今ならこう呼ぶだろう。
――「良い子Jon 😁」と。

昔は散々笑わせてもらった。
でも今は、長年にわたり社会貢献を続ける彼を、一人の人間として尊敬している。
Jon, thank you for continuing to care about people. 🤍

#jonbonjovi #ボンジョヴィ #80s

いいなと思ったら応援しよう!