【寺】3人の男の子と考える、わが家の防災
9月1日は「防災の日」。この時期になると、あちこちで防災グッズの特集を目にするようになります。
我が家には3人の男の子がいます。正直なところ、日々の生活に追われていると、「備え」はどうしても後回しになりがちです。今日明日、何も起こらなければ困らないから、つい先延ばしにしてしまう。
けれど先日、ふと立ち止まって考えました。仏教では「諸行無常」という言葉があります。すべてのものは移り変わり、同じ状態がずっと続くことはない、という教えです。これは災害だけの話ではなく、日々の暮らしそのものに当てはまることだと思うのです。
だからこそ、「怖がる」ことから備えを始める必要はないと思っています。不安をあおって身構えるのではなく、「いつか変わるかもしれない」という前提に立って、今できることを淡々と整えておく。そんな姿勢の方が、子どもたちにも伝わりやすい気がします。
我が家は、3人とも雑多な環境が苦手な子どもたちです。ご多分に漏れず、私自身もそうで、あちこちの情報が気になってしまう(必要か不要かに関わらず)、のべつまなく視覚的にも聴覚的にも情報が入ってくる環境は得意ではありません。だからこそ、避難所への移動は最終手段だと考えています。それよりも我が家には、築浅で耐震性もお墨付きの本堂があります。避難所へ行くよりも、自分たちの敷地内に避難するという形の方が自然かもしれない――いろいろとシミュレーションをする中で、そう感じることが増えてきました。
とはいえ、自分たちの非常持ち出しグッズは、やはり揃えておく必要があります。私はこれまで、水や非常食、トイレの確保ばかりを考えていました。ですが、その非常食について、あるとき気づいたことがあります。時々食べているインスタントのカップ麺を、お湯ではなく水で作って食べてみようと子どもたちと話しました。子どもたちだけで留守番中に被災した場合、お湯が使えないことも十分考えられるからです。実際にやってみると、普段はお湯で3分で食べられるものが、水では30分ほどかかることが分かりました。それが分かってから、いつもより数を多めに買い揃えました(ちょうど特売だったのもラッキーでした)。
子育て中の防災・減災は、子どもの年齢や状況によって、備えが刻々と変化していくものだと感じます。普段使っているものが、緊急時にもそのまま使えるようにしておくと、子どもたちにとっても「いつもの」があるということが、安心材料のひとつになるようです。
備えることは、不安に飲まれることではなく、落ち着いて今を生きるための土台をつくることだと思います。子どもたちが「もしも」を怖がりすぎず、それでいて自分の身を守る力を持てるように。これからも少しずつ、家族で防災について話す時間を持っていきたいと思います。
―――――
ご質問・お問い合わせはこちらから
🏯 お寺のこと → note質問箱:https://note.com/qa/imoco_05
💄 エステのこと → 公式LINE:https://line.me/R/ti/p/@074wshdz
―――――
