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『エブリシング・バブル終わりと始まり 地政学とマネーの未来2024-2025』バブル崩壊後はスタグフレーション
エブリシング・バブルとは、株式、不動産、債券、コモディティ、仮想通貨、さらには美術品や高級品に至るまで、あらゆる資産クラスが同時多発的にバブル状態にある現象である。これは2008年の金融危機以降、世界的に続いた低金利政策と量的緩和により、市場に過剰な流動性と信用が供給された結果、実体経済の成長や資産のファンダメンタルズから乖離した資産価格の上昇を招いたものである。特に2020〜2021年のコロナ禍後には、金融緩和の強化によってバブルはさらに膨張した。
しかし、バブルは歴史的に過熱と崩壊のサイクルを繰り返してきた。エブリシング・バブルも例外ではなく、過剰流動性が引き締められ、金利が上昇する局面においては崩壊のリスクが高まる。バブル崩壊は株式、不動産、債券など幅広い資産価格の急落を招き、個人や企業の資産・信用に深刻な影響を与える。これにより消費と投資は減退し、経済成長は停滞する。
同時に、近年の地政学リスクや供給制約、エネルギー価格の高止まりなどにより、物価は下がりにくく、インフレが持続する可能性がある。このため、経済停滞と物価上昇が同時に発生するスタグフレーションのリスクが高まる。すなわち、エブリシング・バブル崩壊は単なる金融市場の調整にとどまらず、マクロ経済全体に波及し、広範かつ深刻な経済不安を引き起こす可能性があるのである。
ただし、本書ではスタグフレーションを1970年代のオイルショックの状況を想定した例として挙げているにとどまり、具体的な対応策については示されていない。
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