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第1回:自分をごまかさず向き合う。その勇気が「場」を変える第一歩

変化への恐怖と、一歩踏み出した理由

数年前、私はある「焦り」の中にいました。「このままでいいのか」という自分への問い。これからの自分の生き方や、加速する時代に取り残されることへの恐怖。
その不安を打ち消すために私が取った行動は、あえて自分の日常とは全く異なる、若い世代が中心となる現場へ身を投じることでした。そこで目にしたのは、管理や統制よりもずっと強い、「素直さ」が循環するチームの姿でした。

自分に向き合う「素直さ」が、成長を加速させる

彼らは、自分の「できないこと」や「不安なこと」を隠しません。
彼らから学んだのは、「自分をごまかさず、ありのままに向き合うこと」の大切さです。
自分のできないことや不安を隠さず、素直に言葉にできる。だからこそ、アドバイスを吸収するスピードが圧倒的に速い。この「素直さ」こそが、チームを前へ進める最短ルートなのだと教えられました。
彼らは自分の「できない」を隠しません。この潔さは、組織に生まれがちな「ごまかし」を消し、成長を加速させる。「自分をごまかさない」というたった一つの規律が、どれほど膨大な無駄を省くか。私はその光景に、これからの場の在り方を見ました。
この光景を知ったとき、私はかつての職場で出会った、二人の仲間の姿を思い出さずにはいられませんでした。

繰り返してはならない、二人の仲間の喪失

彼らは、当時の組織の中で最も「ごまかし」の犠牲になっていた人たちでした。
一人は、組織の歪みを一身に背負い、全社員の前で一人、謝罪の場に立たされた人。
もう一人は、圧倒的に優秀でありながら、周囲の期待や、リーダーの抱く「追い越される恐怖」という見えない重圧に、孤独に押しつぶされていった人。
年齢を超えて信頼し合えた彼らを、仕組みの歪みによって「不本意な形」で失ったとき、私は自分の無力さを知りました。
そして気づいたのです。問題は「誰か」ではなく、「ごまかしを許す構造」そのものだったと。

「誰のせいにもしない」
もし当時、リーダーが抱く「恐怖」さえも仕組みで解消できていたら。個人を責めるのではなく、構造の不備をごまかさずに直視できていたら、あんな悲劇は起きなかったはずです。
「誰も取りこぼさない」
優秀で誠実な仲間を、組織の不備の犠牲にしない。二度とあのような喪失を繰り返さないと、私はあの日、自分の退路を断ちました。
「できたという場を作る」
若い世代の彼らが教えてくれた、自分に向き合い、未来を面白がることで生まれる爆発的な成長。それを一部の幸運な場所だけでなく、あらゆる現場に再現したい。

これらは、単なる理想の言葉ではありません。大切な仲間を二度と失わないための、実務家としての私の「向き合い方」です。

誰も取りこぼさない仕組みへの誓い

今、彼らはそれぞれの場所で自分を整え、立派なリーダーとして歩んでいます。彼らと今も繋がり、フラットに語り合えることは、私にとって何より明日への確かな支えです。
誰かが自分をごまかして、誰かのせいにすることで場を凌ぐのではなく、誰もが安心して自分に向き合い、未来を語れる場を、仕組みとして構築していくこと。

本当にビジネスとして成り立つのか、仲間を守り抜けるのか。その問いは今も消えていません。

それでも、私はこの道を選びました。まずは私自身が「嘘のない仕組み」を形にし、その結果を積み上げていく。そこからしか、私の仕事は始まらないと考えているからです。

あの日々から受け取った想いを胸に、私はこれからも一歩ずつ、その場を整え続けていきたいと思っています。

——

✦ ひとりで向き合うと、どこで止まるのか

ここまで読んで、
「やってみよう」と思った方もいるかもしれません。

実際に、自分をごまかさずに見ようとすると、
多くの場合、途中で止まります。

・どこまでが自分の問題なのか分からなくなる
・考えているうちに、また元の見方に戻ってしまう
・気づいたはずなのに、行動が変わらない

これは意志が弱いからではなく、
“構造として見えていない状態で扱おうとしている”からです。



✦ 個別で整理したい方へ

構造として見えるようになると、
同じ出来事でも、捉え方と行動は大きく変わります。

一人では整理しきれない部分を、
対話を通して一緒に整えるセッションを行っています。

▶︎ 構造OS|思考整理セッションのご案内
https://note.com/inspiring/n/n712520ac42c5



※構造OSは、現場経験から体系化した独自のメソッドです
https://note.com/inspiring/n/nbca27463d5bc

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