見出し画像

合奏の進め方を悩む人へ|どこから直す?「なんか合ってない」の直し方

合奏をしていて、

「なんか合わないな」

と思うことがあります。

音は間違っていない。
楽譜通りのリズムでも一応吹けている。

でも、全体で合わせると、どうもしっくりこない。

そんなとき、何を直しますか?

音程?

音量?

アーティキュレーション?

それとも、もっと表現を考える?

私は、合奏で曲を仕上げていくときに、「何を直すか」だけではなく、「どの順番で直すか」がかなり大事だと思っています。

合奏では、いろいろな問題が同時に起こります。

リズムも少しずれている。

音程も気になる。

メロディーが聞こえない。

伴奏が大きい。

音色が揃っていない。

フレーズの方向もバラバラ。

これを全部、一度に直そうとすると、演奏する側も混乱します。

「音程を合わせて」

と言われたと思ったら、

「もっと大きく」

「でも伴奏は抑えて」

「縦も揃えて」

「もっと歌って」

……と言われ続けたら、言われた側は

「じゃあ、今、私は何を意識すればいいの?」

となってしまう。

私は、ここが合奏の難しいところだと思っています。

「なんか違う」を、どう分解するか


私が合奏をするときに意識しているのは、演奏を一つの大きなものとして見るのではなく、いくつかの要素に分けて考えることです。

例えば、同じ「合っていない」でも、

リズムが原因なのか。

音の重なりが原因なのか。

そもそも、それぞれが自分の役割を理解していないことが原因なのか。

あるいは、縦は合っているのに、音楽の方向が揃っていないのか。

原因によって、直し方は変わります。

ここを見誤ると、

「そこじゃないんだけどな……」

というところを何度も練習することになります。

逆に、今起きている問題を正しく切り分けられれば、短い合奏時間でも、かなり効率よく曲を仕上げていけると思っています。

合奏で大事なのは「全員が頑張ること」ではない


合奏では一人ひとりが自分のパートを一生懸命吹きます。

もちろん、それは大切です。

でも、全員が一生懸命吹けば、それだけで良い合奏になるかというと、違いますよね。

メロディーを吹く人がいる。

それを支える人がいる。

ハーモニーを作る人がいる。

リズムを作る人がいる。

中を埋める人がいる。

その瞬間によって、音楽の中での立ち位置は変わります。

だから私は、

「自分は今、何を吹いているか」

だけではなく、

「自分の音は、今、音楽の中で何をしているのか」

を見ることが大事だと思っています。

このnoteは、こんな人に向いています

このnoteは、特に吹奏楽団でコンマス(コンサートマスター)を任されたけれど、合奏をどう進めていけばいいのか分からない人に向けて書いています。

例えば、

・初めてコンマスをすることになった
・合奏で「ここ、もう一回」と言うことはできるけれど、何をどう直せばいいのか迷う
・演奏の問題を見つけても、全部気になってしまう
・ 「もっと周りを聴いて」「もっと歌って」以外の言葉が出てこない
・合奏を効率よく仕上げられるようになりたい
・自分なりの合奏の進め方を作りたい

そんな人には、参考になる部分があると思います。

逆に、すでに長くコンマスを経験していて、自分なりの合奏の進め方が確立している人には、少し当たり前に感じるところもあるかもしれません。

これは、指揮者の技術論でも、楽器の奏法解説でもありません。

「コンマスとして合奏に入ったとき、演奏のどこを見て、何から整えていくか」

という、私なりの考え方をまとめたものです。

では、実際に私なら、曲をどんな順番で仕上げていくのか。

ここから具体的に書いていきます。

私が合奏を仕上げるときに考えていること


これは、特別なテクニックというより、私なりの「曲の見方」です。

合奏をしていて問題が出てきたとき、

「とりあえずもう一回やってみよう」

ではなく、

「今、一番直すべきところはどこだろう?」

と考える。

そして、一つずつ整理していく。

特に社会人バンドでは時間が限られている。
月に1、2回の練習のバンドもある中で、さらに全員が揃うことがなかなかないというバンドも多いでしょう。

そんな限られた時間の中では、その時々の練習で、今いるメンバーでの演奏の「一番直すべきとこほど」を意識することが重要だと思う。

私自身は、この考え方をすると、合奏がかなり整理しやすくなりました。

そして、ここで大事なのは、「順番」です。

私は、合奏を仕上げるときには、次の5つの段階で考えています。


ここから有料です

ここから先は

3,397字

¥ 680

応援ありがとうございます。いただいたチップは活動費・勉強代として大切に活用させていただきます。