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手話通訳士試験まであと数日。最後に見直したい「手話の癖」

手話通訳士のあらかわいおりです。
手話に関することを幅広く発信しています。
現在9冊の本を出版し、
2026年中に10冊の手話の本を出版するべく執筆中です。
手話通訳のような、ボランティア色の強い仕事をしている方々が、
noteを中心に副収入を得ることで、
より仕事に励むことができる。
そのロールモデルになるべく奮闘中です。
Googleで「手話 あらかわいおり」と検索していただくと、
私の活動がわかります。

手話通訳士試験まで、あと数日となりました。

十分に練習を積み重ねてきた人も、最後の追い込みで練習している人も、落ち着かない日々を過ごしていることでしょう。

「まだ足りないのではないか」

「本番でうまくできるだろうか」

そんな不安が頭から離れず、練習量を増やそうとしている人もいるかもしれません。

しかし、試験まではあと数日です。今から技術を大きく変貌させるのは、簡単なことではありません。

それでも、今だからこそできることがあります。

自分が身につけてしまった「悪い癖」を見直すことです。


新しい技術を増やすより、今あるものを整える

試験直前になると、新しい表現や技術を身につけたくなるものです。しかし、短期間で多くのことを詰め込もうとすると、かえって表現が不安定になることがあります。

この時期に大切なのは、できることを急に増やすことではありません。これまで積み重ねてきたものを、より見やすく、より伝わりやすい形に整えることです。

そのために、自分の手話を客観的に見直してみましょう。

気づかないうちに繰り返している動きや、相手に見づらさを感じさせる表現はないでしょうか。

小さな癖なら、意識するだけでも変えられる

癖の中には、意識するだけで改善できるものがあります。

手話の位置が少し下がりやすい、うなずきが多すぎる、必要のないところで体が動く、表現の終わりが曖昧になるなど、小さな癖であれば、直前でも修正できる可能性があります。

まず、自分の手話を撮影して見てみることです。自分では自然に表現しているつもりでも、映像で見ると気になる部分が見つかることがあります。

一度にすべてを直そうとする必要はありません。本番まで特に注意したい癖を一つか二つに絞り、練習するたびに意識してみましょう。

大きな癖ほど、直すには時間がかかる

一方で、長い間繰り返してきた大きな癖は、数日で完全に直すことが難しいものです。

手の形がいつも崩れてしまう、表現が極端に小さい、文章全体のリズムが単調になるといった癖は、時間をかけて修正する必要があります。

だからといって、今から取り組んでも意味がないわけではありません。

まずは自分にその癖があることを認識し、「本番ではここに気をつけよう」と意識するだけでも違います。完全に直せなくても、癖が強く出ることを抑えられるかもしれません。

そして、今回の試験後も継続して取り組むべき課題として、自分の中に残しておくことができます。

採点するのは「人」です

試験の採点には、評価する項目や基準があります。しかし、実際に受験者の手話を見るのは人です。

表情、姿勢、手の動き、表現のリズム、落ち着きなど、受験者の手話は見る人にさまざまな印象を与えます。

点数に直接関係する項目だけを意識すればよいとは限りません。全体として見やすいか、内容が伝わってくるか、安心して見ていられるかという印象も大切です。

同じ内容を表現していても、歯切れがよく、手の形が明確で見やすい人と、手の形が曖昧で動きがわかりにくい人とでは、当然、評価は異なります。

何を表現したかだけではなく、どのように表現したかも見られているのです。


「見やすい手話」になっているかを確認する

試験直前には、表現の難しさばかりに目を向けず、自分の手話が見やすいかどうかを確認してみてください。

手の形は明確でしょうか。動きの始まりと終わりは、はっきりしているでしょうか。表情と手話の内容は合っているでしょうか。必要以上に急いだり、逆に間延びしたりしていないでしょうか。

自分一人では判断しにくい場合は、信頼できる人に見てもらう方法もあります。

そのときは「全体的にどうだったか」と聞くだけではなく、「見づらい動きはなかったか」「気になる癖はなかったか」と具体的に尋ねると、改善につながる意見を得やすくなります。

一年間の努力を、最後に整える

ここまで積み重ねてきた努力は、数日で消えるものではありません。

試験直前だからといって、焦って自分の手話を大きく変える必要もありません。今やるべきことは、これまで身につけてきた力を、本番でできるだけよい形で発揮できるように整えることです。

自分の癖を知り、少しだけ意識を変える。その小さな修正によって、あなたが一年間積み重ねてきた努力が、さらに見やすく、伝わりやすい手話として現れるかもしれません。

残された数日を、焦るためではなく、整えるために使ってください。

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