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闇の天使が、ひとつの光に恋をした 第2話

闇の天使として生きる彼が、ひとつの光に出会い、
静かに恋をしていく物語。

幼い頃の痛みを抱えたまま大人になった彼は、
光を避けて生きてきた。

それでも胸の奥に残った小さな温度だけは消えず、
時々ふと光のほうを見てしまう──
その理由が、やがて彼の運命を静かに動かしていくことになる。

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大人になった今、自分は闇の側に立っている。

選んだわけではない。望んだわけでもない。
ただ、あの夜から続く冷たさが、
気づけば自分の翼を黒く染めていた。

闇の天使──そう呼ばれるようになった頃には、
もう光のほうを見ない癖がついていた。

光は痛い。まぶしすぎて、
胸の奥の古い傷を思い出す。
だから近づかないようにしていた。
触れれば壊してしまう気がしたから。

けれど、完全な闇になれたわけではない。

胸の奥に残った、あの小さな温度だけは消えなかった。
どれほど闇に沈んでも、
その温度だけは静かに灯り続けていた。

それが何なのか、まだ言葉にはできない。
ただ──闇の中にいるはずの自分が、
時々ふと、光のほうを見てしまう理由。

その理由が、いつか自分の運命を変えることになるなんて、
この時の自分はまだ知らなかった。


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