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恋を、している。

仕事の区切りが一つついたところなので、傘をさして雨の日散歩をしてきました。

あの人のことを考えたくて。

ーーー

彼は還暦、私はアラフィフ。
昔、新入社員で入社した会社の先輩で、初めて会ったその時から既婚者でした。

とある事情から、ずっと交流を絶っていたんだけど、先日13年ぶりに再会することができた。

彼は、典型的理系男子で、ドライ、クール、KY、気遣わない、優しくない。たまに辛辣な、でも踏み込んでくるような言葉を投げかけてきたり。

私は、怖くて、でも辛辣ながらも自分を気にかけてくれている彼のことを、密かに恋焦がれていました。
他にそんなふうに踏み込んでくる人はいなかったから。

先日、やっと再会した時も、きっと、嫌われてはいないにしても、呆れられているんだろうな、と思って覚悟していたら。

最初にお互いを見つけた時に、パッと、火花が散ったような表情で、「変わらないなあ!」と。
その後のサシ飲みの最中もずっと、昔のままだ、変わらずかわいいままだ、と何度も言ってくれた。

そして、当時呆れられていると思っていた私の仕事を、ずいぶん褒めて、成果物もまだとってあるよ、と。
私自身が忘れていた私のことを細かく覚えていた。


私はびっくりしすぎて、終始、目ん玉をひん剥いていたに違いない。

あれから1ヶ月経つけど、まだ信じられず、ふわふわしたままだ。

いろいろ疲れて枯れているアラフィフ女を喜ばせるようなこと、そうぽんぽん言っちゃダメだよ、と、先輩に内心突っ込みつつ、未だ切ない喜びに、眠れぬ日々を過ごしている。

先輩も、私も、安定して幸せな家庭があり、なんの不満もない。
お互いの家族の話もオープンにするくらいで、不埒な関係になりたい、なんて空気は微塵もない。

ただ、甘やかな、表に出さない、心の通い合いがあるだけ。

でもやっぱり揺さぶられる。

行ったり来たり。

早く時間がこの揺れを穏やかにしてくれりゃいいのに、と祈る毎日。

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