台湾映画「器の子」(器子)
主演:ジョセフ・チャン(張孝全)、ムーン・リー(李沐)、SHOU (婁峻碩)
2025年 109分
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=本作公式Facebookより)
ちょっといろいろあって、本作を視聴できる機会があった。ジョセフ・チャンとムーン・リーが主演と聞き、え、もしかして『次の被害者』の続編???と思ったが、ちょこっとあらすじ紹介を読んだらどうも違う。
娘の失踪を追及する復讐劇
ジョセフ・チャン演じるジャン・チーマオ(張其茂)は、生後3ヶ月の娘が失踪してしまうが、どうも人身売買組織に誘拐された疑いがある。妻は過度の自責の念から自殺し、彼は真相を追求する中で、看護師殺人の冤罪を着せられ、投獄されてしまった。
出所後、当時の関係者を一人一人洗い出し、拷問の挙句に真相を突き止めていく。そして、娘が臓器摘出組織に捕まり、心臓を摘出され、同年代の子に移植されたことを知り、復讐を誓う。
果たして、移植された子は誰なのか?娘の死体はどうなってしまったのか?
「器子」とは?
アジアではよくドラマや映画でも取り上げられる子供の人身売買及び臓器売買。私が最初にそれについて知ったのは梁石日の小説『闇の子供たち』だった。あの作品には当時本当に衝撃を受けたが、もちろん江口洋介主演の映画も見ているものの、小説ほどのインパクトはなかった。
フィクションとはいうものの、やはりなんらかの事実の部分はあるのだろう。子供の臓器売買に関しては、ベトナム映画もあるし、台湾ドラマでも取り上げられている。
原題の「器子」というのは、上記のあらすじのあったサイトでこう説明されていた。
一部の権力者たちにとって、人間は物のように扱われ、臓器移植で巨額の利益を得るための存在であり、売買の対象として「器子」と呼ばれている。
臓器目的で子供を誘拐するのもとんでもないが、本作はもっとタチが悪い。病院の看護師、警察もグルになって臓器売買ビジネスが成立しているのだ。
日本ではあまり臓器売買の話を表立っては聞かないが、アジアの隣国では起こっており、金儲けのチャンスともなれば、決して日本も無関係ではない部分もあるかもしれない。
なんかデジャブな部分もあったけど

監督によれば、本作の構想は10年前からあったそうで、準備にもかなりの年月がかけられたそうである。
しかし、この二人がまた親子役となると、『次の被害者』シーズン1、シーズン2がいやでも重なって見えてしまう。特に、ジョセフ・チャンが誰かに呼び出されて、現場に行ってみると、誰かが屋上から落とされて殺されてしまうシーン、もう『次の被害者』そのもの!
また、絵的には『追撃者~逆局~(1)』、『追撃者~逆局~(2)』などのシーンがフラッシュバックするほど似ている部分もあった。よく調べていないのだが、この監督、あるいはスタッフとかがドラマ制作の方にも何らかの形で関わっていたのかな?
ジョセフ・チャンは本作でも圧倒的な存在感。何だかターミネーターみたい(古い?笑)で、文句なく良かったが、実は楽しみにしていたのは高校生役を演じた歌手のSHOU!彼の曲は結構聴いていたので、キャストの中に名前を見つけたときびっくりしたのだが、何と彼はグループ「五堅情」のメンバーだった‼️しかも、五堅情のメンバーが他にも出演していた❗️
それだけでなく、「頑童MJ116」というグループのメンバーも出演しており、OSTも担当している。
どちらのグループも、一人ずつよくソロ曲を聴いているメンバーがいるのだが、その二人は出演していなかったので、本作を見ていた時には全然注意していなかった(涙)。
台湾作品は、歌手などのアーティストも出演していることがあり、ストーリー以上の楽しみがあるなぁ。。。

まだ台湾で公開されたばかりの作品なので、日本での公開や配信はちょっとわからないが、復讐劇や、ハードボイルド系サスペンスが好きな方には超オススメ。ただ、とても残酷なシーンが多いので、苦手な方は要注意。まあ、映画なのでドラマほど酷いシーンは多くないが、その分大画面で見ると怖い。
現在Netflixで配信中❗️
こちらがトレイラーにもなっているリッキー・シャオ(蕭煌奇)が歌う『默聲 Stillness Love』🎶
