え、アンパンマンって元々大人向けだったの?!『アンパンマンの遺書』で知るやなせたかし氏の人生とアンパンマン
『アンパンマンの遺書』という本を読みました。
やなせたかしさんが1995年ごろに書かれた作品です。本書を読んで初めて知りましたが、やなせさんはかなりの遅咲きの漫画家のようですね。ずっと「やなせたかしさん=アンパンマン」だと思っていましたが、現在の形のアンパンマンの絵本が登場して、アニメで放映が始まったのは1988年ごろです。
『アンパンマンの遺書』が書かれた1995年、やなせさんは76歳だったそうです。アンパンマンが世に出たのは、彼が70歳近くの頃ということになります。実際に亡くなられたのはその18年後の94歳の時なので、この本はかなりお元気な頃に書かれたものなのですね。
本書は、やなせたかしさんの生涯を通して戦争経験からアンパンマンが登場して人気を博すまでを赤裸々に語っています。
キンドル版
オーディブル版
初期のあんぱんまんは大人のまんが
アンパンマンは、1969年にひらがなの『あんぱんまん』として登場しています。当初は幼児向けの漫画ではなく、より現実を反映した大人向けの内容だったようです。
丸顔の赤い頬で子供向けヒーローが現代のアンパンマンですが、当時の「あんぱんまん」は、小太りのおじさんでボロマント身に着けていました。戦争や飢餓に苦しむ人々にパンを配り続ける献身と自己犠牲がテーマのお話でした。まさに、パン配りおじさんそのものでした。
最後も非業の死を遂げておりまして、人生哲学的な内容でした。(これでは子供には受け入れられませんね)
アンパンマンは大器晩成のまんが

その後、1973年にイメージを一新してリニューアルされた新しい「あんぱんまん」が登場します。このころに顔をちぎって分け与えるスタイルが確立し、空を飛ぶヒーロー物語になりました。この変更で子供たちに受け入れられ人気を獲得していくきっかけとなります。
それから15年後にようやくアンパンマンは放送を開始されます。タイトルも今なおおなじみの『それゆけ!アンパンマン』となるのです。1988年ですので、やなせたかし氏は69歳くらいですので、やはりかなりの遅咲きの漫画家ということが言えるでしょう。
それまでも漫画家として活躍されていましたが、アンパンマンが放送を開始する前は、「やなせたかし=アンパンマン」という認識はあまりなかったのです。
漫画家としてのキャリアは長かったものの、漫画家の名前と作品がセットになってなかったということで、不屈の精神でやってこられたんだなと思いました。
漫画家もベテランの域になってくると、自分の名前を聞いたらこの作品と思えるものが欲しいようですね。
無名時代にも歴史に残る仕事をしている
やなせたかしさんの無名時代は長かったのですが、今思えば、これはやなせたかし氏の作品だったのか!と思うこともたくさんあります。
本書を読んで印象に残ったものを2つ取り上げたいと思います。
三越の包装紙|「Mitsukoshi」の筆記体

三越の赤と白の包装紙は有名です。デザインは猪熊弦一郎氏の手に描かれましたが、ローマ字筆記体のMitsukoshiの文字はやなせたかし氏のレタッチのようなのです。
この白地の「Mitsukoshi」の文字は、やなせたかしさんが書かれたものなのです。三越宣伝部の社員だった当時、包装紙の原画を受け取りに行った際、ロゴはやなせさんが描くのだよと依頼され、「Mitsukoshi」の筆記体ロゴを担当したようです。

サンリオ時代の「詩とメルヘン」|山梨の王に俺はなる
やなせたかしさんはサンリオにも務めていたことがあり、そこでは詩とメルヘンを刊行しました。本書は、最初に後書きが書かれるという変わった始まりになっています。「この作品がこけたら次がないので、どうか買ってほしい」という思いが書かれているようです。
また、サンリオの名前の由来が興味深いです。公式には、スペイン語で聖なる河(San+Rio)のようなのですが、都市伝説ともされる山梨(サンリ)の王(オー)が由来という説もあります。
創業者が「山梨の王に俺はなる!」という思いからつけたという噂です。実際、創業者ご本人が、そう語っていたこともあり、サンリオの前身が「山梨シルクセンター」という会社だったようなので、山梨を社名に当てているのは、あながち間違ってないようです。
さて真相はどちらなのでしょうか。『アンパンマンの遺書』では、後者が理由だよと書かれているので、案外、山梨の王が裏側では正当な理由かもしれませんね(と信じたいですw)
3行日記:先週末も10km×2本完了
先週末も土日に10kmずつ走りました。自転車ですので、そんなに距離はないです。室内トレーナーで走りましたのでかなり汗はかきました。こうした運動習慣は老後には大事になってくるので無理をせず、続けていきたいと思います。
1年前:七草みずきさん書かれた本(2冊目)を読んでいました
タイトルは『あなたのパートナーもしかして双極性障害Ⅱ型かも?』という本を読みました。七草みずきさんが書かれた本です。
双極性障害になってしまうご本人は大変なのですが、支えるご家族もまた大変です。つい励ましたくなり、「元気出して」「がんばって」と声をかけたくなりますが、元気が出せない、がんばれないのが症状ですので、それを言われるのは酷なことです。
そっと見守りつつ、適度に接していくことが大切なようです。
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