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休むって意識すると難しい。散歩や映画で心を整える日

最近の悩みは、「日常がつまらない」ということだった。
確か5月ごろから忙しくなり、それは仕事だけでなく、試験勉強もあったため、ほとんど休みのない5ヶ月間を過ごしていた。
こんなに「休んだ」という実感がなかったのは、受験期以来だったと思う。

私は忙しくなるとリプトンの紙パックをよく買う


ようやく忙しさが落ち着き、「休みたい」と思ったとき、最初に浮かんだのは映画館に行くことだった。その時いたカフェから映画館までは徒歩45分。
電車やバスを使うこともできたけれど、せっかくだから散歩もすることにした。「散歩」も、これまでの私にとって大事な気分転換であり“休みの過ごし方”だった。

初めて歩く街。
AirPodsをつけて、Googleマップの音声案内を流し、好きな音声配信の再生リストをスタートする。
ぼんやりと耳を傾けながら、「この人の声と発言が好きだな」と思う。だけど、大通り沿いのチェーン店が並ぶ平日夕方の景色は、思っていたよりもずっと退屈だった。

映画『国宝』を観た。
話題になっていたのもあるし、文化や芸術の趣味が近い友人たちが口をそろえて観ていたのも大きかったと思う。観終わっても、心の中に残るのは作品の感想よりも、「ちゃんと休んだ気がしないな」という感覚だった。

散歩も映画も、これまでは“気づいたらやっていた”ことだった。
気分転換をしようと思ってするのではなく、気づいたら外に出ていて、気づいたら映画を観ていた。でも今回は、「休もう」と思ってそれをした。
“回復のための行動”になった瞬間、それはもう、休みではなくなってしまった気がした。

気づいたら散歩していた時に撮ったお花

たぶん今の私に必要なのは、“休み”じゃなくて“余裕”なんだと思う。何かを詰め込んだり、予定を立てたりするんじゃなくて、その間にできる“余白”みたいな時間。

日常のなかにぽつんとできる、その小さな空白が、今必要なのかもしれない。


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紀伊 | 写真とエッセイで、日々を残しています。 この文章が、あなたの記憶や気持ちにそっと触れていたら嬉しいです。 応援していただけた分は、次の文章を書く時間と余白に使います。