ウェポンズ/WEAPONSの感想
どんな映画かさえ知らなかったが、友人の蒼龍から「面白い」ということと「賛否両論らしい」というのを聞いて、ホラーだとはわかっていた。
私は多いに楽しんだ。面白い映画だ。
初めはサスペンスなのかと思ったが、だんだんとそうでないことがわかってくる。
町のいろいろな人間の視点からお話が語られるスタイル、悪くない。
最初の一人の話が終わる頃には「あー。そういうことか~」と、読めてくる。
それにしても、ほとんどの人が裏も表もあるって感じで、素直に感情移入できないやつらばかりなので、この方式でドライな俯瞰で物語を見られるのは悪くない。
最初の教師も子供思いのいい人なんだけど、アルコール依存症の警官と不倫して酒飲ませたりして、奥さんに襲われたりするような人でもある……みたいに。
二人目の、行方不明の生徒の父親も、石頭で横暴な感じ。
しかもその子供である生徒も(回想シーンで)、メインの子であるアレックスをいじめて楽しんでるようなやつだし。
視点を割りふられていく登場人物たちの中では、まともな知性と倫理の持ち主なのが校長先生やアレックスの両親くらいなんだけど……ね。
そして、真相がわかるにつれて一気にヤバさが増して、クライマックスに突き進んでいく。あれはすごかった。
……というわけで、ここからはネタバレ。
ゾンビ映画の「ゾンビ」は、いわゆるブードゥーでいうところのゾンビではなくて「それっぽいもの」でしかないんだけど、この映画の「ウェポン」はたぶんマジなほうのゾンビ。
そして、ゾンビ映画のゾンビを走らせたことが革新だったように、この映画は「ブードゥーのゾンビを走らせてみました」みたいなお話になっているのが新しい。
ただ、あの死人使いの老婆がなにを企んでて、どうしてこの町に来たのか~みたいなことは一切語られないのが不思議。
本当なら、あの老婆(アレックスの伯母)の視点からも物語が語られるべきなんだろうな~と思うのだけど。
でも、それやると話がイマイチになっちゃうのかなあ。
まあいいけど。
ラストも、特にひねりはなく終わるんだよね。
てっきり、アレックスが次のネクロマンサーになるのかと思ったのに。
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テキストを読んでくださってありがとうございます。
サポートについてですが……。
有料のテキストをご購読頂けるだけで充分ありがたいのです。
ですので、是非そちらをお試しください。よろしくです。
……とか言って、もしサポート頂けたら、嬉しすぎて小躍りしちゃいますが。