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恋を重ねて、少しずつ分かってきたことがある。


若い頃は、
愛されることが一番大切だと思っていた。
連絡が来るかどうか、
言葉が多いか少ないか、
それだけで心が大きく揺れた。

でも、いくつかの恋を終えて気づいた。
本当に大切なのは、
「一緒にいて、無理をしなくていいかどうか」だということ。

好きだから頑張れる。
好きだから我慢できる。
そう信じていた時期もあった。
でも、頑張り続ける恋は、
いつか心が先に疲れてしまう。

経験を重ねると、
ときめきよりも安心を求めるようになる。
沈黙が怖くなくて、
言葉がなくても分かり合えて、
相手の前で弱さを見せられる関係。

失恋も、無駄じゃなかった。
泣いた夜も、眠れなかった朝も、
すべてが「自分を知る時間」だった。
何が苦しくて、
何が幸せだったのか。
それを身体で覚えていく。

恋愛は、誰かと向き合う時間であると同時に、
自分と向き合う時間でもある。
だからこそ、時々とても痛い。

それでも、
もう一度恋をしたいと思えるのは、
過去のすべてが、
今の自分を少し優しくしてくれたからだと思う。

もう、若い頃のように盲目にはなれない。
でもその代わり、
静かに、深く、人を大切にできるようになった。

それが、
恋を重ねてきた人だけが持てる、
小さな強さなのかもしれない。

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