②カナダで経理の資格を取った理由
今日は、私がカナダで経理(Accounting Certificate)の資格を取った理由について書いてみようと思います。
私が障害のある方をサポートする団体で働いていたときのことです。
当時のオフィスアドミンの上司は、ずっと専業主婦をしていて、子どもたちが大きくなってから、その団体で働き始めた方でした。
20年くらいのブランクがあった方だったと思います。
その上司と話している中で、「どうして資格を取らなかったんだろう」という話になりました。
当時、アドミンのチームには私と、もう一人フィリピン人の女性がいました。
そして、その上司は私たち2人に、カナダで資格を取ることを勧めてくれました。
日本の大学卒業という肩書きは、カナダではそのまま通用しない
私は日本では大学を卒業しています。
経済学を専攻して、2002年に大学を卒業しました。
でも、カナダで働いてみて分かったことがあります。
日本での「大学卒業」という肩書きが、カナダではそのまま評価されるわけではないということです。
もちろん、大学で学んだことが無意味というわけではありません。
ただ、転職やキャリアを考えたときに、「カナダで何を学んだのか」「カナダでどんな資格を持っているのか」ということも、とても重要なんだと感じました。
そこで、カナダのPost-Secondary Education(高等教育)で、Accountingを学ぶことを勧められました。
まだ本格的なAccountingの仕事をするための知識がなかった私にとって、まず最初のステップとして、AccountingのCertificateを取るという選択肢でした。
ただし、もちろんお金がかかります。
当時、1科目が約600ドル。
それを10科目取るので、全部で約6,000ドルです。
「これは無理だな」と思いました。
そこで教えてもらった「Alberta-Canada Job Grant」
すると、上司が調べてくれたのが、当時あったCanada-Alberta Job Grantでした。
これは、会社が申請すると、政府が費用の3分の2を負担してくれるという制度でした。
つまり、約6,000ドルかかるところを、自分で負担するのは3分の1。
約2,000ドルで資格を取ることができるということです。
これはかなり大きい。
そこで、Canada-Alberta Job Grantに申請し、無事に奨学金を受けることができました。
フルタイムで働きながら、英語で10科目
とはいえ、10科目を勉強しながらフルタイムで仕事をするのは、簡単なことではありませんでした。
ましてや、英語です。
仕事をして、勉強をして、その間には出産と産休もありました。
結局、資格を取り終えるまでに大体3年ほどかかりました。
10科目の中には、マクロ経済、ミクロ経済、民法、コンピューター、基本的な数学や計算方法、プレゼンテーションの仕方などが含まれていたと思います。
今振り返ってみても、働きながら、英語でこれだけの勉強をした3年間は、私にとってかなり大きな経験でした。
資格が、次の仕事につながった
実際には、この資格そのものが絶対に必要になったことはありません。
でも、資格取得後に1年間ほど産休を経て、再びオフィスアドミンのポジションに戻ったとき、私は少し考えるようになりました。
「このままずっとOffice Adminだけを続けるのは、将来を考えると少し幅が狭いかもしれない」
そんなふうに思ったんです。
当時は同じ会社で働いていたのですが、障害のある方をサポートする団体のAccounting部門で、1人採用枠ができました。
そこで、私はそのポジションに応募することができました。
もちろん、そこで取得したAccounting Certificateの資格も踏まえて、上司が私をAccounting部門へ移動させてくれました。
こうして私は、Accounting Ptactitionerとして新しい仕事を始めることになりました。
そこで給与計算や、経理業務などを始めました。
このあたりの話は、また今度詳しく書こうと思います。
カナダで必要な勉強は、カナダでしたほうがいい
この3年間、英語でAccountingを勉強してみて、私が強く感じたことがあります。
それは、
「カナダで必要な勉強は、カナダでしたほうがいい」
ということです。
日本で4年間大学に通って勉強したことが、もちろん無駄だったとは思っていません。
でも、ドクターやナースなどの専門職以外の場合、日本で取得した学歴や経験が、カナダでの転職にそのまま役立つとは限らないのではないかと思います。
だから、もし日本からカナダへ移住しようと思っている人がいたら、すでに特別な専門スキルを持っている人以外は、カナダで改めて勉強し直すというのも、一つの方法だと思います。
もちろん、お金はかかります。
でも、政府やさまざまな団体が教育や就職をサポートしてくれたり、補助金を出してくれる制度があります。
なので、「お金がないから無理」と最初から諦めるのではなく、使える補助金やサポート制度がないか、まず調べてみることが大切だと思います。
移民をサポートする団体を、もっと使っていい
そして、もし「どうしても前に進めない」と思っている人がいたら、移民をサポートする団体を利用することもおすすめします。
移民をサポートする団体は、いろいろあります。
でも、日本人はあまりこうした団体を利用しないように思います。
私自身も、最初は「移民のサポート」というと、貧しい国から来て、生活に困っている人のためのものなのかな、というイメージがありました。
でも、私は実際に使ってみて、その考えが変わりました。
日本から来た私にとっても、こうしたサポートはとてもプラスになりました。
なぜなら、
1つ目は、仕事を決めることができたこと。
2つ目は、カナダで教育を受ける機会を得ることができたこと。
この2つだけでも、私にとってはとても大きなことでした。
だから、今振り返ると、サポートしてくれた人たちには、もうただただ感謝しかありません。
カナダに来たばかりの頃の私は、「自分でなんとかしなきゃ」と思っていました。
でも、知らない制度や、知らないチャンスは、自分一人では見つけられないこともあります。
だからこそ、使えるものは使っていい。
誰かに助けてもらうことも、前に進むための一つの方法なんだと思います。
今回は、私がカナダでAccountingの資格を取った理由と、それがその後の仕事につながった話を書いてみました。
次回は、また違うことを書こうと思います。
