🎞️「お誕生日おめでとう。今日は、いつもの席を予約してあります。」|名古屋の路地裏喫茶店☕️
名古屋の細い路地を一本入る。
少し古びた赤レンガ。
軒先で揺れる、小さなランプ。
ガラス越しに見える珈琲の湯気。
今日も、いつもの店が灯っている。
名古屋の路地裏喫茶店。
ここは、
特別な日にだけ来る店じゃない。
疲れた日も。
何もなかった日も。
少し嬉しかった日も。
「ただいま」と言いたくなった日に、
ふらっと立ち寄れる店。
そんな店です。
⸻

☕️今日は、一席だけ予約が入っています。
カラン。
扉を開ける音。
「いらっしゃい。」
いつものように声をかける。
けれど今日は、
いつもと少しだけ違う。
店の奥。
窓際の席に、
小さなプレートが置いてある。
「本日、れおちゃん予約席」
そう書かれている。
「今日は、その席。」
「誰にも譲らないから。」
そう言って、
いつもの珈琲をテーブルに置く。
その隣には、
小さなケーキ。
派手なものじゃない。
でも今日は、
少しだけ特別だ。
⸻
🎂「誕生日、おめでとう。」
昨日の記事に、
「明日、私のお誕生日です。」
そう書いてあった。
だから今日は、
路地裏喫茶店からも一言。
お誕生日、おめでとう。
新しい一年が、
毎日特別な日になりますように——
なんて、
そんな大きな願いじゃなくてもいい。
朝起きて。
少し笑って。
好きなものを見て。
ゲームをして。
小話を書いて。
誰かとメールで話して。
美味しいものを食べて。
そして夜になったら、
「今日も一日、無事だったな。」
そう思えたら。
それだけで、
十分素敵な一年なんじゃないかな。
⸻

🕯️「大切な居場所」の話。
昨日の記事の中に、
「大切な居場所」
という言葉があった。
自分で見つけた場所。
そこへ行くと、
不思議と気持ちが落ち着く場所。
前みたいなことがあるかもしれない。
それでも、
「今は、大丈夫だと思う。」
そう書いてあった。
その言葉を読んで、
少しだけ嬉しくなった。
人にはきっと、
帰る場所が必要なんだと思う。
大きな場所じゃなくていい。
一人で静かに過ごせる場所でもいい。
誰かと話せる場所でもいい。
珈琲一杯を飲むだけの場所でもいい。
「ここに来ると、少し落ち着く。」
そう思える場所が、
一つあるだけでいい。
⸻

🎞️だから今日は、店からプレゼント。
れおちゃん。
今日だけは、
この席をプレゼントします。
珈琲一杯。
小さなケーキ。
そして、
「いつでも帰ってきていい場所」
という、
見えないプレゼント。
持ち帰ることはできないけれど、
疲れた日には、
いつでも思い出してほしい。
名古屋のどこか。
細い路地の奥。
古いランプが灯っている。
赤レンガの壁。
珈琲の香り。
そして、
いつもの席。
⸻
☕️「今日は閉店しません。」
本当なら、
そろそろ閉店時間。
看板を裏返して、
「CLOSED」にするところだけど。
今日はやめておこう。
だって、
誕生日だから。
それに、
せっかく帰ってきてくれたから。
だから今夜だけは、
もう少し灯りをつけておく。
珈琲も、
もう一杯くらいなら淹れられる。
⸻
れおちゃん。
この一年も、
嬉しい日がありますように。

楽しい日がありますように。
ちょっと疲れる日があっても、
また笑える日が来ますように。
そして、
「ここに来ると落ち着くな。」
そう思える場所が、
これからもありますように。
⸻
最後に。
店主から、一つだけ。
お誕生日おめでとう。
そして、
今日まで、この店に帰ってきてくれてありがとう。
明日になっても、
この店はいつも通りです。
特別な飾りも片づけて。
ケーキもなくなって。
またいつもの珈琲を淹れる。
だけど、
今日予約した席だけは、
来年の誕生日まで、
そっと空けておきます。
だからまた、
疲れた日にでも。
嬉しい日にでも。
何もない日にでも。
ふらっと寄ってください。
名古屋の路地裏で、
今日も灯りをつけて待っています。
「おかえり、れおちゃん。」
☕️🎞️
⸻

今日の一杯
Birthday Blend
いつもの珈琲に、
ほんの少しだけ優しさを足しました。
どうぞ、ごゆっくり。
——閑野 怜
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