京都訪問記ー文学フリマ京都10 参加<2>
1日目
(1)
東京駅について、トラブってもいいように、早めに家を出たのだけれど、初っ端から一本電車を見送ることになる。
大荷物なのもあってグリーン車に乗るつもりだったのに、駅に向かっている最中に行ってしまったのだ。次の電車にはグリーン車はないので、それを見送って次の電車に乗ったのだ。
そのグリーン車に乗って思ったこと。
――あれ? 座席ってこんなに狭かったっけ?
9月の時と持ってきている物は変わらない。しいていえば新しいリュックか? それでも前の物と、それほど大きさは変わっていない。
私が太った、ということではない。
ではなんでかと思ったら、コートを着てたことだ。
――コートでこんなに違うのか。
狭い座席の中、なんとか東京駅に到着。
ゴロゴロとキャリーケースを持って新幹線の改札のあるフロアへ向かう。
今回も前回同様、新幹線の出発までの時間には余裕はあったけれど、お店に入って食事をするよりも、駅弁を買っていくことにした。
相方からも、色んなお弁当が売ってる店があると勧められたのもある。しかし、お駅弁を売っている店の多いこと!
夏ほどではないにしても、人の多さは、さすが東京駅である。
結局、一番、目についた『駅弁屋 祭 グランスタ東京』というお店に入る。
ここは各地のお弁当が揃っていて、お肉いっぱいなのが多かった印象。どれも美味しそうではあったのだけれど、私が手にしたのは、色んなおかずの入っていたお弁当。
東京駅だけど岡山のお弁当を買ってしまった。悔いはない。
新幹線の改札へ向かう。
初めてのSuicaでの入場にドキドキ。何度もカードの番号をチェックしたから間違いないとは思うものの、初めてというのは仕方がないと思う。
ピッ
音と同時に小さなチケットがピラッと出てくる。これに新幹線の時間と座席番号が書かれていて、ちょっと感動。
時間があったので、女子トイレに向かったのだけれど、夏同様にここも長蛇の列。
早めに来てよかった、とつくづく思った。
新幹線に乗った。
座席はドアのそばの三人掛けの通路側。壁からテーブルが出るタイプ。
奥の二席はすでにお客さんがいたので、軽く会釈をして席に着く。在来線のグリーン車とは違って、足元に余裕があったのよかった。
テーブルを下ろしてみると違和感。
――こんなに小さかったっけ?
私の印象ではもう少し横幅が広かったのだけれど、ほぼ真四角、むしり縦長な感じのテーブル。
それでもお弁当は載せられたし、ちゃんと食べることもできたので、よしとする。


新幹線の中では、スマホを開いて編集さんから送られてきていた原稿の最終チェックをするつもりだったのだけれど、昨夜はあまり眠れなかったこともあって、うつらうつらしているうちに、京都についてしまったのであった。
(2)
いざ京都駅に到着。
大阪の時と違って、人の波は穏やか。混雑している感じではない。
新幹線のホームから降りてきて、すぐに見えたのは新幹線八条口。でも、今回向かうのはそちらではない。
JRの乗り換え口を通って向かうのは、地下東口。
私の記憶では突き当りで右折、というのがあったのだけれど、改札を出てすぐに右折する場所があって、はて? と思う。
そこは階段を降りると、すぐに別の電車のホームだったからだ。
――違う、違う。
階段なしという情報だったから、ここではないはず。
落ち着いて回りを見ると、視野から少しずれたとこにちゃんとJRの各線に繋がる通路があった。
――地下東口、地下東口
そう思いながら直進して突き当りで、エスカレーターで降りると、大きな中央口の前に出た。
床を見ると床面ステッカーに『地下鉄(烏丸線)』の文字発見。今回はスムーズに行きそうだなぁ、と思ったら、そうではなかった。
「エスカレーター工事中です。階段のご利用をお願いします」
まさかの下りのエスカレーターが工事中。
階段から地下までの階段の長さに、一瞬固まる。
――大荷物と老人に優しい経路はどこへ行った!
降りていくのは私だけではなく、他の観光客の人たちも。それも私のキャリーケースの倍以上ありそうなのを抱えてである。
工事のおじさんたちが、数人、荷物を運ぶお手伝いをしている姿を見て、私もお願いしたいわ、と内心思ったのは言うまでもない。
えっちらおっちら、なんとか階段を下りきって休憩。
なんとか地下東口の改札を抜け、地下鉄の改札を通る。ホームにつくと、両方に先行してきていた電車が入ってきていて、どっちがどっちなのかわからず見送ることに。
向かう先は烏丸御池駅。該当するホームで並んだのだけれど、しばらく電車は来ない。
東京の地下鉄の感覚でいたせいか、遅いなと思ってしまったのは、許して欲しい。
停車駅は多くはなかったものの、席が空いていたので素直に座る。似たようなキャリーケースを持った観光客はいたものの、思ったほどの込み具合ではない。
――何より、中国人がいないのか。
時季に限らず、観光地には必ずといっていいほど出没していて中国語が飛び交っていた印象だけに、静かな車内にホッとした。
無事に烏丸御池駅に到着。
ホテルが駅の近くというのは、大阪との違い。
大阪の時は、ゴロゴロとキャリーケースを押しながら迷って歩いてしたから。
だから今回は余裕~、なんて思ったら、ここでも落とし穴。
ホテル近くの地上に出るのは階段しかなかった。
――ここでもかぁぁぁ!
慌てて構内の地図を確認して、エレベーターを発見。
なんとか地上に出て見て思ったのは、空が広い、ということ。
京都に来て最初に一番印象的だったのは、これである。
(3)
ホテルには無事到着。
駅のエレベーターは、本来の近くの出口とは少し離れてはいるものの、それほど離れていなかったのは助かった。
チェックインして自分の部屋に向かう。
大阪のホテルより少し狭いかな、と思ったのは一瞬。トイレとお風呂を見たら、こっちのほうがいいかも、と思った。
なにせ、トイレと浴室が別なのだ。
ホテルで一般的なのはユニットバスだと思うのだけれど、ここは浴室にはドアがついてるし、しっかり洗い場もある。洗い桶と椅子まである、立派な浴室。
そんなにお高いお値段じゃなかった(むしろ安い?)だけに、ちょっと感動ものだった。
荷物を一通り出し切った私は、あまり遅くなる前に夕飯を食べに出ることにした。
当初はコンビニで簡単なお弁当にでもしようかな、と思っていた。下手にたくさん食べて、翌日お腹を壊した、とかなったら最悪だと思ったから。
しかし、せっかくの京都だしなぁ、と思いつつ、ホテル近くを散策。
ちょっと歩けば神社仏閣があるイメージだったけれど、一駅電車にのれば二条城や京都御苑があるものの、意外にそうでもないと実際に行って思った。
時間も時間だっただけに、そういうところには行かずに、事前に気になっていた新風館へ行ってみた。

有名なショップや映画館、レストランと、いやはや、お洒落である。
古都京都のイメージでいたら、まったく違う場所に来た、と思う。
外国の観光客もいたけれど、日本人の観光客や地元の人っぽい方が多かったように思う。
そこで食事ができるところはないかと見て歩き、結局、天ぷら屋さんに入ることに。
せっかく京都に来たなら、京都らしいものを、とも思うのだけれど、一人での食事ともなると、手ごろで食べやすい物をと思ってしまう。
というので選んだのは無難に天ぷら定食。

天ぷら(エビ、キス、魚介と野菜のかき揚げ、ししとう、サツマイモ、レンコン)ごはん、味噌汁、香の物 驚いたのはレンコンの分厚さと、サツマイモの柔らかさと甘いこと。
一人で黙々と食べたけれど、美味しかったので問題なし。 食後も近くをふらふら歩いて見て、新しいお店と古い建物が混在しているを感じた。
東京にもあるにはあるけれど、やはり京都ならではの雰囲気が違うなぁ、と思った。
途中、行列になっているラーメン屋さんを発見したり、コンビニに寄ってからホテルに戻ったけれど、コンビニは全国共通な感じでホッとした。
ホテルに戻ってきて、お風呂に入る。
浴槽にゆっくりつかれる感じは、ユニットバスとは違うなぁ、と思った。
翌日はいよいよ文フリだ、と思って寝るつもりが、テレビを見てしまったら、目が冴えてしまった。
特に、最近は怖いYoutubeなんかを見てたりするものだから、変なことを想像して、余計に寝付けず。
うつらうつらして、翌朝を迎えることになる。
ちなみに、私には霊感はない。
