国民一人一人から1円だけもらえば1億円になるのでは?→計算したら人生終わった
誰しも一度くらい、
こんなことを考えたことがあると思う。
「日本国民全員から1円ずつもらったら、1億円になるんじゃね?」
めちゃくちゃ夢のある話である。
1人から1円。
たった1円。
コンビニで募金箱に入れるような金額である。
それを、
日本国民全員から集める。
すると、
1億円。
はい。
人生、
上がり。
仕事、
辞めます。
満員電車、
乗りません。
上司、
知りません。
「明日までに資料よろしく。」
「すみません、もう億万長者なんで。」
完璧である。
これほどまでに、
夢のある話があるだろうか。
私はこの方法を思いついたとき、
「これ、いけるんじゃね?」
と思っていた。
しかし、
ある日、
ふと気づいてしまった。
「……これ、1人10秒で集めたら何年かかるんだ?」
ここから、
ロマンが、
急速に現実になっていく。
1円をもらうだけなのに10秒かかる
まず、
1人から1円をもらう。
さすがに、
「はい、1円。」
と、
空中から1円が飛んでくるわけではない。
相手に、
「すみません、1円ください。」
と言う。
すると相手が、
「はい。」
と言って財布を開く。
財布から1円を探す。
「10円しかないな。」
「あ、あった。」
そして、
私に1円を渡す。
私が、
「ありがとうございます。」
と言って、
その1円を財布に入れる。
これだけで、
まあ、
10秒くらいはかかるだろう。
かなり高速である。
もはや、
F1のピット作業並みのスピードである。
それでも、
1人10秒。
日本国民、
約1億人。
つまり、
1億人 × 10秒 = 10億秒。
10億秒。
数字だけ見ると、
まだいけそうな気がする。
「10億秒かぁ。」
なんとなく、
すごそう。
でも、
これを年に直すと、
約31.7年。
31.7年。
…………。
ちょっと待て。
1億円を集めるのに31年
つまり、
今この瞬間から、
ひたすら、
「すみません、1円ください。」
「はい。」
「ありがとうございます。」
を繰り返したとして、
31年以上かかる。
31年。
小学校を卒業してから、
大学を卒業して、
社会人になって、
結婚して、
子どもが生まれて、
その子どもが30歳になるくらいの時間である。
私は、
その30年間、
何をしているのか。
1円を集めている。
壮大すぎる無職。
いや、
無職ですらない。
1円回収業者。
朝。
「おはようございます。1円ください。」
昼。
「すみません、1円ください。」
夜。
「こんばんは。1円ください。」
寝る前。
「あと1円だけ……。」
RPGで言ったら、
スライムを倒して1ゴールドずつ集めている。
しかも、
1億ゴールド必要。
ゲームだったら途中で絶対飽きる。
しかし、さらに衝撃の事実がある
ここまでなら、
まだいい。
31年かければ、
1億円。
「じゃあ31年間頑張ればいいじゃん。」
そう思ったあなた。
甘い。
人間には、
睡眠というイベントがある。
寝なければならない。
ご飯も食べなければならない。
風呂にも入らなければならない。
トイレにも行かなければならない。
たまには、
YouTubeも見たい。
漫画も読みたい。
ゲームもしたい。
旅行にも行きたい。
何より、
ボーッとしたい。
人間には、
何もしない時間が必要なのである。
つまり、
人生24時間、
全部1円回収に使うことはできない。
仮に、
人生の半分を1円回収に使うとする。
すると、
31.7年の回収時間を確保するためには、
約63.5年。
必要になる。
63.5年。
…………。
人生ほぼ終わってるやん。
90歳近くまで1円を集め続ける男
例えば、
今25歳の私が、
今日から1円回収を始めたとする。
朝起きる。
「1円ください。」
昼飯を食べる。
「1円ください。」
仕事?
「1円ください。」
休日?
「1円ください。」
旅行?
「1円ください。」
誕生日?
「1円ください。」
クリスマス?
「1円ください。」
年末年始?
「1円ください。」
そして、
63年後。
88歳。
ヨボヨボになった私。
杖をつきながら、
最後の国民のところへ行く。
「……すみません。」
「はい?」
「……1円……ください……。」
チャリン。
1億円達成。
「やった……。」
いや、何がやねん。
88歳で1億円を手に入れて何するんだ
ついに、
1億円を手に入れた。
資産、
1億円。
日本中の人から、
1円ずつ集めた。
ものすごい偉業である。
では、
その1億円で何をするのか。
旅行?
もう88歳。
ゲーム?
目が疲れる。
遊園地?
体力がない。
豪邸?
今さら。
高級車?
運転するの怖い。
高級寿司?
食べられる量が少ない。
……。
「もっと早く欲しかった。」
これである。
結局、
お金というものは、
時間とセットで考えないと意味がない。
20代で1億円。
これは、
めちゃくちゃ強い。
40代で1億円。
かなり強い。
60代で1億円。
まだ強い。
88歳で1億円。
もちろん大金ではある。
でも、
「そのために63年間、人生を使いました。」
となると、
話が変わってくる。
じゃあ普通に働いたほうがよくね?
ここで、
衝撃の結論にたどり着く。
いや、もう働けよ。
これである。
1円を全国民から集める。
1億円になる。
夢はある。
ロマンもある。
でも、
63年間かかる。
それなら、
普通に働いて、
毎月給料をもらったほうが、
圧倒的に早い。
しかも、
働いていれば、
1円だけじゃなく、
数十万円もらえる。
会社、すごい。
あんなに嫌だった会社が、
急に、
「毎月数十万円くれる謎の組織」
に見えてきた。
「ありがとうございます、社長。」
「どうした急に?」
「1円集めるより効率いいので。」
そもそも1円を集める行為、絶対途中で心が折れる
さらに考えてみる。
1人目。
「1円ください。」
「はい。」
楽しい。
100人目。
「1円ください。」
まだいける。
1万人目。
「1円ください。」
ちょっと疲れる。
100万人目。
「1円ください。」
もう帰りたい。
1000万人目。
「1円……ください……。」
何してるんだ俺。
5000万人目。
「…………。」
もう、
人に話しかけることすら嫌になる。
そして、
9999万9999人目。
最後の一人。
「1円ください。」
相手:
「ごめん、現金持ってない。」
終了。
いや、
この世界線なら、
発狂する。
そして最大の問題
ここまで考えて、
私は気づいた。
そもそも、
日本国民全員が1円を渡してくれる保証がない。
「1円ください。」
「嫌です。」
「なぜですか?」
「なんであなたに1円あげないといけないんですか?」
正論。
完全に正論。
「いや、日本国民全員から1円ずつもらえば1億円になるので……。」
「知らんがな。」
終わり。
しかも、
100円ショップで買い物している人に、
「1円ください。」
と言っても、
「いや、
あなたに渡すくらいなら、
募金箱に入れます。」
と言われるかもしれない。
人格否定まで始まる。
1億円より大切なものがある
結局、
この妄想から何が分かるのか。
お金は大切である。
1億円あれば、
人生の選択肢はかなり増える。
でも、
時間は戻ってこない。
1億円を手に入れるために、
人生の大半を使ってしまったら、
それは、
「1億円を手に入れた」
というより、
「人生を1億円で売った」
に近い。
そう考えると、
ちょっと怖い。
お金を増やすことばかり考えて、
気づいたら、
遊ぶ時間がない。
休む時間がない。
好きなことをする時間がない。
友達とくだらない話をする時間がない。
それで、
最後に1億円。
いや、いらんいらん。
結局、1円を集めるより人生を楽しもう
もちろん、
これはただのくだらない妄想である。
「全国民から1円もらえば1億円じゃね?」
この発想自体は、
めちゃくちゃ好きだ。
だって、
ロマンがある。
誰かから1円。
また誰かから1円。
それを積み重ねて、
1億円。
聞くだけなら、
めちゃくちゃ夢がある。
でも、
現実的に計算してみたら、
31.7年。
睡眠や食事などを考慮したら、
約63.5年。
ロマン、死亡。
だから私は、
1円を集める代わりに、
普通に生きようと思う。
仕事をして、
給料をもらって。
休日は寝て。
好きなものを食べて。
ゲームして。
漫画を読んで。
くだらないことで笑って。
たまには旅行して。
そして、
また月曜日に、
「仕事行きたくねぇ……。」
と言う。
それでいい。
人生なんて、
結局、
何円稼いだかだけでは決まらない。
いくら貯めたか。
いくら増やしたか。
それも大事。
でも、
そのお金を使って、
どれだけ人生を楽しめたか。
こっちも、
かなり大事なのだと思う。
なので、
全国民の皆さん。
申し訳ありません。
1円ください。
……。
やっぱりやめます。
その1円は、
あなたの好きなものに使ってください。
私は、
その代わりに、
自分で働いて稼ぎます。
だって、
1円を1億人から集めるより、
働いて嫌になったら寝る人生のほうが、たぶん楽しい。
そして何より、
88歳で1億円達成するより、
25歳でくだらないことに1万円使うほうが、
今の私には、
ずっと価値がある。
結論。
1円を全国民から集めるな。
普通に働け。
そして、
稼いだ金で、
遊べ。
これが、
一番コスパのいい人生攻略法なのかもしれない。
……とはいえ、
もし全国民が自発的に1円ずつ振り込んでくれるなら、
話は別です。
喜んで受け取ります。
無敵社会人より。
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考え直せ!
まだ遅くない。
本当にこの記事を読みたいのか?
変わりモンのアンタ嫌いじゃないよ💛