034お寺の掲示板 その5
こんにちは。
10月の法語は、平安時代の僧 空也の言葉からです。
<十月の法語>
すててこそ 【空也】(一遍上人語録)
伝承によれば、空也は「南無阿弥陀仏」を称えながら諸国をめぐり、井戸を掘ったり、橋を架けたりするなど、今でいう社会事業をされていたと伝えられています。また、投げ捨てられた屍を見つけては火葬して往生を念じたとされています。
さて、そんな空也聖人が念仏を称える際の心構えを聞かれると、ただ一言「すててこそ」と答えられたそうです。
私たちは神社やお寺にお参りする時、夢や願い、勝利、合格、健康から金運まで、何かしらの目的や利益のためにお賽銭やお供え物をして、神仏に祈っています。
ですが、空也は、「捨てなさい」と教えてくださっています。念仏するものは、知恵も迷いも、世俗的な善悪も、身分の貴賤も、さらには地獄を恐れる心も、極楽を願う心まで、すべて捨てなさいとおしゃっています。
すべてを捨てて、自分という境界が無くなって限りなく世界と一体化したその時に、見えてくるものがあるのではないでしょうか。
合掌。南無阿弥陀仏。

いいなと思ったら応援しよう!
営利目的ではないため、いただいたチップは現金化して、よくお参りにいく築地本願寺さんの賽銭箱に入れてきます。