2026/01/27 子どもが本を開く時間 〜何を優先するかで見えるもの〜
2026/01/27
朝、起きたときから喉がやたらと渇く。
白湯を飲んでも、またすぐに渇く。
身体が何かちょっと変。そんな感覚。
でも、今日も仕事がある。やることがある。
そう思いながら、いつものように朝の支度を始める。
大人になると、気づかないふりが上手くなると思う。
2杯目の白湯をゆっくり飲みながら、深呼吸をひとつ。今日もちゃんと起きられたし、それだけでいいかと少々投げやりに支度する。
無理をしない。
そう自分に言い聞かせながら、一日が始まる。
後回しにしたもの
夕飯はチキンカツに根菜スープ、白いごはんとキャベツのサラダ。いつも通りの食卓に安堵する。
洗濯物が、畳まれないままソファで山になっている。
正直、目に入るたびに気にはなっていて、この食器を洗い終えたら畳もうと思っている。
家事をきれいに終わらせて、子どもをテレビの前に座らせて、早く寝かせる。
そういう家庭は、きっとたくさんある。
でも我が家は、ちょっと違う。
子どもたちは存在感あるテレビを無視し、それぞれ本を開いている。洗濯物の山のすぐそばで、わざわざその場所を選ぶように。
その姿を見て、ふっと笑ってしまった。
「この洗濯物は、読書の時間の対価なんだ」
そう思えたらいいのに、と思いながら、半分はただの言い訳だとわかっている。
それでも、山のそばで静かにページをめくる姿を見ていると、洗濯物が山になっていようといまいと、この選択は間違っていなかった気がしてくる。
みかんと一緒に抜けた歯
長女は図工の絵が終わらず、休み時間も使ったらしい。「納得いくまでやりたかった」と、少し悔しそうに話していた、直後に「ただいま」の声が聞こえた。
帰宅した夫に、次女が「歯が抜けた!」と嬉しそうに報告した。
ぐらぐらしているのは知っていたし、後ろに白い歯が頭を出しているのも知っていた。週末に歯医者も予約していた。
「聞いて!みかん食べたら抜けたの」
そう言うから、家族で笑った。
みかんと一緒に抜けた歯。
随分と柔らかなもので抜けたね、なんて可笑しくて、温かくて。次女も嬉しそうに笑っている。
抜けた歯を誇らしげに見せながら、次女は「もう横の歯もぐらぐらしてるんだよ」と言った。
失ったものを惜しむのではなく、次に来るものを楽しみにしている。
何を優先するか
全部を整えられる日は、たぶんそんなに多くない。
だからこそ、何を優先するかを選ぶ。
家事を後回しにすることに、罪悪感を感じる。
でも、子どもたちが本を読んでいる時間を、邪魔したくない。その気持ちも本当。
読書を楽しんでいるのに、横で忙しなく洗濯物を畳まれるのは、私だって嫌だ。
何を優先するか。
その選択で、見えてくるものが変わる。
洗濯物の山は、ただの怠慢かもしれない。でも、その横で本を読む子どもたちの姿は、私が選んだ時間の証でもある。
そして、こんなでもいいなとも思える。
今、いちばん大切なことを選べばいい。
それが、暮らしを整えるということなんだと思う。
あなたは今日、何を優先しましたか?
その選択に、後ろめたさを感じていませんか?
喉の渇きは、まだ続いている。
どうしよう、身体が休めと言ってるのだろうか。
洗濯物の山は、明日でいいか。
そんな言い訳をして、今日もまた、一日が終わる。
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