理不尽な好意は受け取り拒否で
完全にわたしの受け取り方の問題なのですが、
先日、数年ぶりに再会した男性から好意を伝えられた結果、その人のことがちょっと嫌いになりました。
我が事ながら理不尽だなぁとは思っています。
ですが、一旦わたしの言い分も聞いていただいてよろしいでしょうか。
人からの好意が嫌なわけではありません。
「好き」と言われれば、単細胞ちゃんなので素直に嬉しいし、恋愛対象ではない人からだとしてもそれだけで相手を嫌いになることもないです。
ただ、好きではない人からの告白は嬉しい反面、断るのが苦手なので、
「えー嬉しい。ありがとー」くらいの軽率なノリで受け流してしまいがちです。
良くないよなぁとは思いつつ、わたしは生まれてこの方スルースキル値がカンストしている女なので、こういった場面ではつい能力が解放されてしまうんですよね。
誰か封印しといてください。
― 閑話休題 ―
では、それを踏まえたうえで(?)、今回は何がそんなに嫌だと感じたのか、自分なりに考察してみようと思います。
※わたしの考察記事は毎回、一切考察記事の体を成していませんが、ご機嫌麗しい読者の皆様なら笑って許してくださると信じておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
その男性とは、数年前まで行きつけのバーでよく顔を合わせていました。
2人で遊んだことも、体の関係もないし、連絡先すら知りません。
共通の知り合いを含めた何人かで集まったり、偶然お店で会えばみんなでワイワイと飲む。完全に「飲み友達」です。
彼はその中でも、一歩引いて周囲を見ているような冷静なタイプでした。女性に自分からグイグイ絡んでいる姿も見たことがなく、わたしに対して特別な好意があるようにも見えませんでした。
その後、それぞれのライフスタイルの変化などから、なんとなく顔を合わせることもなくなり気付けば数年。
先日、たまたま赴いた先で再会しました。
久しぶりに見かけたので、「久しぶりだね!」と声をかけると、向こうも「久しぶりやん、会えて嬉しい」と返事をしてくれました。
こういう偶然の再会は普通に嬉しいです。
世間が狭すぎるだけの可能性も無きにしも非ずですが。
ただ、その日のわたしは別の男性と2人でお店に来ていました。
さすがに連れの男性を放置できませんので、「あとで時間があればそっちの席に乾杯しにいくね」と言葉を交わし、一旦自分の席へ戻りました。
しかし、お互いが自席へ戻ってすぐのこと。
彼は、何故か椅子を持ってわたしの隣へやってくると、「まじで会えて嬉しい」と何度も言いながら、以前からは想像できないくらいのボディタッチを繰り出してきたのです。
わたしに触れていいのは、高いシャンパンを奢る覚悟のある者だけだが?
とはいえ、久しぶりに知り合いに会ったとなれば、テンションが上がることくらいあるでしょう。ボディタッチに関しても、まぁ顔見知りだから許容することにしましょう。
わたしが聖母のような人で良かったよね。
その流れで連絡先を聞かれ、数年越しにLINEも交換しました。
問題はそのあとです。
カウンター向かって左から彼、わたし、わたしの連れの男性が横並びになっている状態で、
「実は昔から千晴さんに憧れてたというか、好きだったんだよね」
と、突然のカミングアウトを受けました。
あー、なんかこの人嫌いかも。
そしてその瞬間、急激に気持ちが冷えていくのを感じました。
もし、わたしが1人で飲みに来ている時だったら、「えーその時言ってくれればよかったのに」くらいの軽いノリで返事していたと思います。
「昔から好きだった」という言葉自体は別に嫌ではないし、好意を隠していたことに対して腹を立てているわけでもありません。
それなのに、その日はどうにも居心地が悪かったのです。
ひとまずその言葉はスルーし、その後、カウンターにいたお客さんみんなで飲みゲームをしていた時も、彼は隣の席から動かず、わたしが負けないように小声で答えを提示してきたり、わたしが負けてお酒を飲もうとするとグラスを押さえて「千晴さんは飲まなくていいよ」と制してきたりしました。
いや、酒は飲ませろよ。
こちとら、お金を払って貴様とお喋りしに来たわけじゃない、酒を飲みに来たんだ小童が。
久しぶりに会えて嬉しいという言葉。
ボディタッチをされること。
連絡先を聞かれること。
昔から好きだったと言われること。
飲みすぎないように気遣われること。
どれも単体で見れば、わざわざ人を嫌いになるほどのことではありません。むしろ、好意的に解釈しようと思えばいくらでもできます。
それでも自分はなんか嫌だと感じました。
理由を考えてみたのですが、
たぶん、許可していないにも関わらず、勝手に「特別な関係です」ムーブをかまされたからだと思います。
例えば、彼とわたしがあの日初対面だったとしたら、彼は上記のような行動はとっていない気がします。数年会っていないとはいえ、昔仲良く過ごしていた顔見知りに対してだからこその行動だったはずです。
それでも、わたしはいくら顔見知りとはいえ、許可もなしに過剰なスキンシップや特別扱いをしてくる人間が普通に嫌いです。
ある程度ならば、持って生まれたスルースキルでやり過ごせるものの、不快感は隠し通せない自信しかありません。秒で顔に出るタイプです。
誰が般若や。
それから、もうひとつ引っかかっている部分は、タイミングの悪さと空気の読めなさです。
その日、わたしは別の男性と2人でお店に来ていました。
彼からすれば、その男性がわたしにとってどういう存在なのかは分からなかったでしょう。
友達、後輩、家族、職場の上司・同僚、好きな人、彼氏etc.
実際の関係性がなんであれ、少なくとも「今日はこの人と2人で飲みに来ているんだな」という事実だけは認識できるはずです。
しかもわたし自身も、「あとで時間があればそっちの席に乾杯しにいくね」と、一度その場を離れています。
それなのに椅子を持って隣に来て、急激に距離を縮められ、昔から好意があったことを告げられ、その後は妙に特別扱いをされる。
お前はわたしのなんだ?彼氏か?
以上を踏まえて鑑みるに、
わたしは好意を向けられることそのものが嫌なのではなく、好意があることを理由に、こちらの都合などお構いなしに、関係性を勝手に一段進められたように感じることが嫌なのかもしれません。
それと同時に、優しくされることが嫌いなのではなく、自分が望んでない保護や特別扱いを、「好意があるから」という理由で一方的に押しつけられるのが嫌なのだと思います。
わたしは友人から、「お前みたいな我の強い女は後にも先にも見ることはない」と言われるレベルでgoing my wayな人間ですが、自分が意図していない状況に意図せず参加させられることに対して苛立ちを覚えるんだということを今回の出来事をきっかけに自覚しました。
相手からすれば、数年ぶりに昔好きだった女性と偶然再会して、少しテンションが上がっただけかもしれません。だからこそ、久しぶりに会えて嬉しいと言って、連絡先を聞いて、昔から好きだったと伝えて、飲みすぎないように気遣った。
ただそれだけのことなんですけどね。
にもかかわらず、自分の知らないところで勝手にあれこれ考察された挙句、「なんか嫌いになった」と記事にまでされてしまうなんて、彼からすれば堪ったものではないでしょう。
それに関しては、深くお詫び申し上げます。
でも、あの日、わたしの酒を止めたことだけは全然許してないからな。
