歳を重ねるほど、魅力的になる人
「魅力的な人って、なんだろう」
そんなことを考えていました。
若くて綺麗な人。
仕事ができる人。
話が上手な人。
いつも自信がある人。
もちろん、そういう人も魅力的です。
でも、もしかすると
魅力ってもっと別のところから
にじみ出るものなんじゃないかなと思います。
そして年齢を重ねた今、
私がいいなと思うのは、
「魅力的な中年」です。
なんだか、この言葉だけで少し面白い。
キラキラしすぎていない。
かといって、
人生を諦めてもいない。
いろいろあったことを知っていて、
それでも自分の人生を楽しんでいる。
そんな人です。
完璧な人より、自然体の人
魅力的な人って、欠点のない人ではなくて。
強いところもあれば、弱いところもある。
自信がある日もあれば、「今日はだめだ」と思う日もある。
それでも、
「こんな自分じゃダメ」と全部を消そうとしない。
弱さも、不器用さも、ちょっと面倒くさいところも、
「まあ、これも私だな」くらいに置いておける。
そんな人には、不思議な安心感があります。
人はたぶん、
完璧な人に惹かれるというより、
その人が、その人でいることに
無理をしていない姿
に惹かれるんじゃないでしょうか。
「私はこう思う」がある人
魅力的な人には、
自分の感覚があります。
「私はこれが好き」
「これはちょっと苦手」
「私はこう思う」
それを、
誰かを否定するためではなく、
自分の感覚として持っている。
人に合わせることもできるけれど、
自分まで消してしまわない。
逆に、
自分の意見を押し通すわけでもない。
「私はこう思うけど、
あなたはそうなんだね」
と、
違いを違いのまま置いておける。
これは、
若い頃より年齢を重ねた方が
できるようになることも多い気がします。
いろんな人に出会って、
いろんな価値観を見て、
「人って、ほんとにいろいろやな」とわかってくるから。
自分を生きながら、人とも出会える
以前の私は、
人との関係を大切にしようとすると、
少し力が入りすぎるところがありました。
相手にどう思われるか。
嫌われないか。
ちゃんと繋がっていられるか。
でも、
そこに意識が向きすぎると、
だんだん自分がいなくなってしまいます。
だから今は、
自分を生きながら、
人ともちゃんと出会える人
が魅力的だと思います。
自分を大切にできるから、
相手にも興味を持てる。
相手を持ち上げる必要もないし、
自分を下げる必要もない。
ただ、
「あなたはあなた。私は私。
でも、こうして出会えて嬉しいね」
くらいの距離感。
この軽やかさは、
とても大人っぽい魅力だと思います。
いろいろあったけど、まあ悪くない
中年になるまで生きていると、
たぶん誰でも、
それなりにいろいろあります。
仕事で失敗したり。
人間関係で傷ついたり。
身体の変化に戸惑ったり。
家族のことで悩んだり。
思い通りにならないことも増えてくる。
若い頃に思い描いていた人生と、
今が全然違うことだってあります。
でも、
「いろいろあったけど、
まあ、人生悪くないよね」って言える人。
私は、
そういう人に魅力を感じます。
強がっているわけじゃない。
苦しいことがなかったわけでもない。
ちゃんと傷ついたし、悩んだし、立ち止まった。
そのうえで、それでも今日を生きている。
この感じには、若さとは違う強さがあります。
自分の面倒くささも知っている
歳を重ねると、
人の面倒くさいところだけじゃなくて、
「自分もまあまあ面倒くさいな」
と気づいてきます。
頑固なところ。
嫉妬するところ。
寂しくなるところ。
妙に意地を張るところ。
若い頃なら、
そんな自分を必死で隠したくなったかもしれません。
でも、
「はいはい、また出てきましたね」
くらいに扱えるようになると、少し生きやすくなります。
自分を深刻に扱いすぎない。
これは、とても大事なことなのかもしれません。
ユーモアのある人は強い
魅力的な中年には、
ちょっとユーモアがあってほしい。
私はそう思います。
大変なことがあったときにも、
全部を笑い飛ばす必要はない。
でも少し時間が経ったら、
「いや、あれはなかなかやったな」って笑える。
年齢を重ねて、
白髪が増えても、
シワが増えても、
「今日もいい感じに育ってるな」くらい言える。
ちょっと派手な靴下を履いてみたり、
急に新しいことを始めてみたり、
推しに全力になってみたり。
大人だからって、
落ち着きすぎなくてもいい。
むしろ、
歳を重ねても、
まだ遊べる人。
そういう人って、すごく魅力的です。
好奇心を失わない
魅力的な人って、「もう歳だから」と
自分の可能性を閉じない人でもあると思います。
知らないことを、「知らない」と言える。
新しいことを、「ちょっとやってみたい」と思える。
できなかったら、
「向いてなかったわ」と笑える。
若い頃のように何者かにならなくてもいい。
ただ、
昨日まで知らなかったことを知る。
昨日までできなかったことを、
今日はちょっとやってみる。
それだけで、
人生はまだまだ動きます。
魅力は、つくるものではないのかもしれない
魅力的になろうとして、誰かの真似をしたり、
自分を飾ったりすることもあります。
それも悪いことではありません。
でも、本当の魅力って
頑張ってつくるものというより、
自分をちゃんと生きた結果、
にじみ出てくるもの
なのかもしれません。
好きなものを大切にする。
嫌なことには、
少しずつNOと言えるようになる。
大切な人には、
ちゃんと「ありがとう」を言う。
失敗したら、
「あー、やったな」と認める。
疲れたら休む。
そして、
また面白そうなものを見つけたら、
ちょっとやってみる。
そんな毎日の積み重ねが、
その人の顔や、
雰囲気や、
言葉に出てくる。
魅力的な中年になりたい
若く見られたい、
というのとは少し違います。
若さは、いつかなくなっていくものです。
だったら私は、
歳を重ねるほど、面白くなっていきたい。
いろんなことを経験して、
少し柔らかくなって、
でも、
自分の芯はちゃんとあって。
人のことも、自分のことも、
前より少し笑って見られる。
そして、
「いろいろあるけど、
人生、なかなかおもろいで」
と言える人でいたい。
完璧じゃない。
ちょっと抜けている。
時々迷う。
でも、ちゃんと自分を生きている。
そんな人が、私の思う
魅力的な中年
です。
年齢を重ねるって、
何かを失っていくことだけじゃない。
余計なものを少しずつ手放して、
その人らしさが
濃くなっていくことなのかもしれません。
だったら、
これから歳をとることも、
そんなに悪くない。
むしろ、
ここからもっと、
自分らしく面白くなっていける。
そんな気がしています。

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