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95日後、僕は父親になる。あの駐車場が、妊婦さんも対象だと初めて知った

出産予定日まで、あと95日。
妻と買い物に出かけた。
車を駐車場に停めようとしていたとき、ふと目に入った。
入口の近くにある、
車椅子のマークがある駐車スペース。
これまで何百回と見てきたと思う。
でも僕の中ではずっと、
「車椅子を利用する人や、障がいのある人のための場所」
という認識だった。
ところが今回、
妊産婦も対象になる駐車場制度がある
ということを初めて知った。
正直、
「そうだったの?」
と思った。

妻が妊娠しなかったら、知らないままだったかもしれない

福岡県には、
「ふくおか・まごころ駐車場」

という制度がある。

障がいのある方や高齢者だけではなく、

妊産婦やけがをしている方など、車の乗り降りや移動に配慮が必要な人
も対象になっている。
妊産婦にはオレンジ色の利用証があり、単胎の場合は妊娠7か月から産後3か月まで利用できる。
※対象となる駐車場や利用条件があります。詳しくは福岡県の公式情報をご確認ください。
僕は知らなかった。
というより、
今まで知ろうともしていなかった。

「妊婦さんも対象なんだ」で終わらなかった

このことを知ったとき、
便利な制度を一つ知った。
最初はそれくらいだった。
でも少し考えてみると、
自分の見えていなかったものに気づいた気がした。
妻のお腹が大きくなってきて、
歩くスピードも、
車から乗り降りする動きも、
以前とは少しずつ変わっている。
僕にとって、
駐車場からお店まで歩く100メートルと、
妊娠している妻にとっての100メートル。
同じ100メートルでも、たぶん同じではない。

今までの僕は「歩けるから大丈夫」と思っていたかもしれない

妊娠しているからといって、
ずっと動けないわけではない。
妻も普通に歩く。
買い物にも行く。
話もする。
笑う。
だから一緒にいる僕も、
つい「いつも通り」と思ってしまう。
でも、
外からは分からない負担がある。
お腹が重い。
疲れやすい。
体調が日によって違う。
車の乗り降りにも少しスペースが必要になることがある。
僕自身が妊娠することはないから、
全部を理解することはできない。
だからこそ、
「歩けている=大変じゃない」ではない。
これは覚えておきたいと思った。

入口に近いことには、ちゃんと意味があった

今まで僕は、
入口に近い駐車スペースを見ると、
単純に、
「近くていいな」
と思うこともあった。
でも今回、少し見え方が変わった。
入口までの距離が短い。
車のドアを開けやすい。
乗り降りしやすい。
それだけで助かる人がいる。
そして今、
その「助かる人」の中に妻もいる。
妻が妊娠して、
初めて自分ごとになった。
少し恥ずかしいけれど、
これが正直なところだ。

妻を楽にするために、まず「知る」

最近このnoteで、
妻を楽にするためにできることをいろいろ考えている。
鏡を10秒拭く。
離れている日は連絡する。
赤ちゃん用品について一緒に勉強する。
でも今回感じたのは、
何かをやる以前に、
「知っていること」そのものが妻を楽にすることもある
ということ。
制度を知っていれば、
必要なときに使える。
知らなければ、
選択肢にすら入らない。
妻自身が全部調べて、
「こういう制度があるみたいだよ」
と僕に教える必要もない。
僕が調べて、
「こんなのあるみたいだけど、使えそうかな?」
と言えたらいい。

「妊娠している本人が知っているだろう」にしない

99日前の記事で、
妊婦健診などの予約について妻を責めてしまったことを書いた。
そのとき反省したのが、
「妊娠している本人なんだから、妻が分かっているだろう」
と無意識に思ってしまうことだった。
今回も同じだと思う。
妊娠中に使える制度。
出産に関する制度。
赤ちゃんに関する制度。
全部を妻が調べる必要はない。
僕も当事者なんだから、
僕も知ればいい。
むしろ、
こういう「調べる作業」こそ、
夫側ができることの一つなのかもしれない。

ちなみに、誰でも自由に停めていいわけではない

ここは大事なので書いておきたい。
今回僕が知った福岡県の「ふくおか・まごころ駐車場」は、対象となる人に利用証を交付する制度。
妊産婦も対象だけれど、
妊娠したら全国どこの車椅子マークの駐車場でも自由に停めていい、という話ではない。
対象者や利用期間、対象となる駐車場などが決められている。
福岡県の場合、単胎の妊産婦は、
妊娠7か月〜産後3か月
が利用証の対象。
申請には母子健康手帳などが必要になる。
僕自身も今回初めて知ったことなので、利用するときは公式情報を確認してから使いたいと思う。

95日前に知れてよかった

「そんなこと、知っていて当然だよ」
という人もいるかもしれない。
でも僕は知らなかった。
そして、
知らなかったことを、知らないままにしない。
それでいいと思うことにした。
父親になるまでのこの100日、
初めて知ることが本当に多い。
赤ちゃん用品。
妊婦健診。
お金。
制度。
そして、
妊娠している妻が日常生活で感じている負担。
知れば知るほど、
今まで自分が見えていなかったものに気づく。

95日後、僕は父親になる。

100日前。
父親になることへの不安を書いた。
99日前。
妻を責めてしまった。
98日前。
離れている日にできることを考えた。
97日前。
疲れて妻に声をかけず寝てしまった。
96日前。
赤ちゃん用品を見ながら、お金の不安と向き合った。
そして95日前。
いつも見ていた駐車場のマークから、
妊娠している妻の「移動する大変さ」を少しだけ知った。
父親になる準備って、
赤ちゃんのことだけを勉強することではないのかもしれない。
妻が今、
どんな体で、
どんな生活をしていて、
何が少し楽になるのか。
それを知ることも準備なんだと思う。
次に妻と買い物へ行くとき、
駐車場を見る目は、たぶん今までとは少し違う。
妻を楽にするために、まず知る。
あと95日。
今日も一つ、
父親になる前に知っておけてよかった。

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