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今週の海外サッカーに話そう(~9/11)

はじめに

新企画であります。
新企画と銘打つほどでもないんですが。

今回の企画はマッチレポから離れて、海外サッカーの見た試合の感想を書いていくものとなります。マッチレポと試合の感想って何が違うねん!という話ですが、全然違います。

そもそもなぜサッカーの試合をたくさん見ているか?というと、自分のサッカー指導もろもろに活かすためです。サッカーの指導をしていると、アウトプットがどうしても中心になるので、インプットをする!となると、Jリーグや海外サッカーを見る!が自分のなかでもっともしっくり来る答えになっています。

で、ここで書いていくだろう試合を見た感想は、どちらかというと、何をインプットできたのか?とか、サッカー界全体で考えてこの試合はどんなものだったのか?みたいな大袈裟なものになります。勘の鋭い方ならお気づきでしょう、下手すると、ポエムになります。

でも、あひろの空を諦めていない自分からすると、ポエマーになりたいんですよね。試合中にポエムしたいんですよ。わかりますか?わからない方はあひるの空を読んできてください。そういえば、あひるの空はいつになったら再開するのでしょうか。

アーセナル対チェルシー

昨シーズンのプレミアリーグの終盤にスケリーを中盤で起用していたころのアーセナルから何となく発芽のようなものは感じていたことでしょう。

もともと両サイドバックのポリバレント能力と、いつだってビルドアップを助けに来るウーデゴールの特殊性があいまって、アーセナルのビルドアップは変幻自在だったことはよく覚えている。

ただし、それはあくまでビルドアップであり、相手を押し込んだときなどにアーセナルはセットプレーや、そもそもボールを持つことにこだわりがあるようには感じなかった。だって、守ったほうが強いし、伝家の宝刀のセットプレーもあるし、みたいな。

しかし、チャンピオンズリーグでPSGにPKだけど負けてしまい、アーセナルがどうするかなと。なお、同じ境遇のバイエルンはほどんど変わっていなかった。そういう振り返りもありだろう。

一番驚いたのはサカの立ち位置だった。申し訳ないが、サカが内側で華麗にプレーしていた印象はほとんどない。大外で最後の一撃を加えることに世界屈指の定評のあるサカがネクストレベルに到達するにはかつてのメッシやPSGのウイング達のように、他のレーンでも自分の存在を証明する必要があった。

で、サカが動いた。むしろサイドに流れたハヴァーツが活き活きしていたのは興味深い副産物だけれど、サカも交えたポジションチェンジアタックはまるでPSGのようだった。

近年の守備戦術は完全なゾーンディフェンスはほぼ死に絶えて、ゾーンディフェンスでも人への意識マシマシになってきている。だからこそ、ポジションチェンジアタック、ボール保持からの攻撃におけるモビリティが注目を集めるようになってきている。

昨シーズンで、お前らどうやってんねん部門で、サッカーの未来と表現されることもあったバイエルン対PSGの未来なんて来ないよ!の急先鋒と勝手に思っていたアーセナル対アトレチココンビだったのだけど、アーセナルもそっちにいくんだ!というにはプレミアリーグで優勝したことで、呪いが一つ解けたからなのかな、とか。

というわけで、サカに注目だし、今後のアーセナルに注目であります。なお、昨シーズンのアーセナルのスタイルは海外の分析くんたちにめちゃくちゃディスられていたので、手のひら返しが楽しみ!!という性格の悪さ。

レアル・マドリー対インテル

この試合を見た海外分析くんたちのレアル・マドリーへの悪評を見ていると、自分の目で見ることが大事だなと気がつかされる試合。

モウリーニョで時を戻したレアル・マドリーだけれど、あのときのレアル・マドリーとは言わないけれど、何となくレアル・マドリーらしくなってきた気がする。ちょっと自分でも何を言っているかわからない。

インテルの変幻自在のビルドアップに対して、守備の基準点をはっきりさせるマンマークでボールを奪って2ゴールで逃げ切るのだから、最高にレアル・マドリーである。

リーグ戦はともかくチャンピオンズリーグでは本気を出すレアル・マドリーだけれど、それでもヴィニシウスとバペさんの守備問題は世間を賑わせてきた。クリロナ時代から続く伝統芸でもあるのだけど。

でも、ヴィニシウスもバペさんもハイプレッシングには意欲的に取り組み、ヴィニシウスは戻るべき場所まで戻るようになり、二人ともに思い出したかのようにプレスバックでボールを奪い返し、そのままカウンターを発動させるようになっていた。

もちろん、世界の標準から比べれば、ヴィニシウスたちの守備負担に物足りなさを感じるところはあるだろう。その意見も間違っていないが、昨年の比べて遥かにマシになっている進歩を理解することも大事なのではないかと。大きな一歩だと思う。

ヴィニシウスの裏にバルベルデとククレジャでケアをしながら、ベリンガムに中央で攻守に彼の嗅覚を信じ、頼る部分もモウリーニョのバランス感覚の良さを感じる采配だった。

フランス代表の試合で感じさせられたことなんだけれど、バペさんは実はいろいろなことができる。相手の最終ラインに住ませるにはもったいない。というわけで、この試合のバペさんはポストワークもチャンスメイクもサイドに流れて勝負といろいろなことをやっていた。なので、いなくなるバペさんと引き換えに追い越すベリンガムや内側に入ってくるブライム・ディアスとさらに引き換えに右サイドが死んでいたけれど、インテルを相手にするゆえのバランスなのだろう、たぶん。

あと、チェルシーの3トップにも感じたのだけど、レアル・マドリーはみんな仲良しに見えた。

仲良しとは、仲良しグループの選手の位置を把握し、バランスを維持することや、仲良しな選手のやりたいプレーを尊重することにある。

サッカー選手の見るべきものとして、ボール、スペース、ゴール、相手、味方とつらつら出てくるが、味方を見ているかどうかは実は怪しい。特に優秀であればあるほど、自分で突破、シュートのほうがOKとなりがちである。そんなときにフリーな味方にパスを託したり、味方のためにスペースメイクしたりと連動してくると、サッカーは楽しくなる。

この仲良し感がモウリーニョの手腕ならさすがだ。なお、チェルシーの3トップも本当に仲良しにみえるので、この輪が広がっていけば強くなりそうだ。ただし、レヴァークーゼン時代のシャビ・アロンソからすると、チェルシーの道のりは遠い。

リヴァプール対アトレチコ・マドリー

リヴァプールは仲良しに見えなかった。ぶっちゃけ左サイドのエングモアが鬼で、ヴィルツがボールをさわると神だったくらいの印象しかない。あと、イサクのコンディションが上がってきている。

それでも勝つのだから凄いんだけど。いや、本当に凄い。プレミアリーグのクオリティの高さよ。でも、完成形というか、こういうことしたいんですよが見えなかった。もちろん、監督が就任したばかりなのでと言われればそれまでなんだけど、それでもこうしたいんだ!は見えたりするじゃないっすか。

どちらかといえば、アトレチコ・マドリーのほうがやることがはっきりしている印象を受けた。

3バックでボールを動かし、ウイングバックをさっさと高い位置に送り、相手のサイドバックをピン留めする。で、インサイドハーフがサイドに流れる。相手がインサイドハーフについてきたらイガンインとアルバレスでボールを受けると、流れがしっくり来ていた。

アトレチコ・マドリーといえば、442でがっつり守る先入観がどうしても抜けない。近年のアトレチコ・マドリーはボールを繋ぐことも上手。この試合で決めた得点も見事なボール保持からのゴールだったけれど、先入観をなくすことの難しさよ。

それにしてもアトレチコ・マドリーですら【442】を諦めるのだから、【442】で守るんですよは選ばれたものか狂ったものにしか採用されない戦術なのかもしれない。別にアトレチコ・マドリーは諦めてないかもしれないけどさ。

イガンインが中央で+1になりながら試合に関わっていくプレーをみていると、くんさんにもまじで頑張ってほしいという気持ちになった。あと、悲しそうな顔をしていると言われていたアルバレスだけれど、プレーは普通に上手で笑った。

バルセロナ対フェイエノールト

ジオが監督としてバルセロナと対決。オーバーラップをしてもロナウジーニョにほぼスルーされても走り続けたファンブロンクホルストのオーバーラップを忘れない同盟。

ラフィーニャが9番をやっていると聞いて、勝手に442のダブルゼロトップを採用していると思ったら、普通に【325】だった。

でも、流行になりつつあるローテーションアタックができる【325】。ラフィーニャは9番仕事に集中するわけでもない。ダニ・オルモも右ハーフスペースに常駐するわけでもない。左サイドはカンセロとウイングで共有。

ラフィーニャとダニ・オルモの自由感というより、自然なスペースメイクに反応するのはペドリだったり、ヤマルだったり。ヤマルは基本的に大外だけど、ときどき誰かと役割を交換したり、クンデの攻撃参加を利用したり。

9番を置かない5レーンアタックは、トゥヘルのチェルシーが初見。ときどきマウントが9番の位置にいて驚いた記憶がある。マウントは元気なのかどうか。発想としてはラフィーニャのトップは、マウントやハヴァーツをトップに置く形に似ているとして、それをさらに現代風にモビリティを加えた感じ。

PSGほど自由ではないけれど、こんなもんで十分だろうと思う。PSGはやりすぎ。アーセナルがどこまでやりすぎるかは楽しみ。

ハーランドがいれば9番にCFはを常駐させるんだろうけど、常駐させないことのメリットのほうが近年は大きそう。近年のマンマーク大会でやっぱり相手がついてこられない移動で気軽なのはゼロトップなわけで。さらにひとつの場所に選手を閉じ込めないことによって、いろいろな景色でプレーできることは、選手にとってはいいことなんだろうなと。ボールにさわることでリズム論には賛否両論があるけど、役割が固定されないことでラフィーニャがブレイクしたこともまた真なりなので。

ポルト対マンチェスター・シティ

若干、忘れている気がする。せめて2試合くらいでかけばよかったと後悔。

ポルトの監督がデゼルビの影響を強く受けていると聞いていた。海外の分析くんたちが80分過ぎのゴールキックの切り抜きで賑わっているのだけど、基本的に機能している場面のほうが少なかった。そういう意味では少しがっかり。そういえば、ポルトも5バックにしていた。普段は4バックじゃないのか!!

マンチェスター・シティは、右サイドにマテウス・ヌネスが大きかった。開幕前に見たマンチェスター・シティの【3151】はモビリティの少ないもので、フォーデンが全部背負う的なノリだったけれど、この試合ではシェルキとフォーデンで背負いながら、エンソとブアディが支える仕組みが機能していた。

サイドバックからサイドバックへのプレッシングは無茶と考えているのだけど、片方のサイドだけ行うなら、改めてありだなとなったのがこの試合。右肩上がりとか片方のサイドバックが可変の肝になることは今までもあったけれど、走らせるならヌネス、ついでに右の幅もとらせることで、フォーデンは内側に送れる的な。そうすれば、グヴァルディオルがセンターバック仕事できるもんねというかみ合わせ。さて、浦和レッズはどうする。

自分なりの正解にまっぐらなシェルキとチームを背負う気満々のフォーデンに対して、縁の下で頑張る感じになりそうなエンソだったけれど、アルゼンチン代表で見せているように周りに時間とスペースを与えるボールプレーとオフ・ザ・ボールのプレーもできるのでセメンヨチャレンジの機会を何度も与えていた。しばらくは目立たなそうだけど、それでも真価を発揮できるところがエンソの第一印象であった。

エンディアイエも面白いし、エンソ、ブアディ、アンダーソンで中盤を支える選手も揃ってきて、フィニッシャーとしてのハーランドは健在なので、今季もマンチェスター・シティはなんだかんだ強いかもしれない。ただし、モビリティの出し方がチームの設計というよりは個人の意思が強く見えるので、シェルキがいないときにどのように変化するかは見てみたい。

バイエルン対ボードグリムド

ボードグリムドよ、お前もか!という【541】を披露して前半を乗り切るのだからプランは成功と言えるのか。でも、後半早々にムシアラにブチ込まれるので90分で考えるとどうなんだ!というのもまた正論か。試合中に倒れていた印象の強いムシアラが元気そうで良かった。

【325】と対になっているのが【442】ダブルゼロトップ。その急先鋒がバイエルン。もはやCFの仕事以外のほうが多いハリー・ケインとムシアラが動き回り、サイドバックのサポートを得た強烈なウイングが勝負しまくる形を特徴としている。

【433】でいうと、サイドのトライアングルアタックを【442】でも実行するためにはどうするか。ニュアンスとしては、トップを削ってダブルボランチにした【433】みたいな感じ。【424】とも言えるか。

中央レーンよりも、ハーフスペースと大外レーンの攻略を狙う。ウイングのアイソ、ウイング+1のコンビネーション、トライアングルアタックとどの枚数でも勝負できるところが強み。ボランチの片割れが攻撃参加することも日常。

サイドバックにはとにかく気が利くコンビがよく出ている。でも、サイドバックのアイソになったときの強みが、ヌーノ・メンデスとハキミと比べるとどうなん?と言われていたので、今年はアルフォンソ・デイビスに期待。そうなると伊藤洋輝はどうなるのか。

配置で勝負しているわけではないけれど、配置+モビリティで勝負しているチームの根っこは【442】ダブルゼロトップと、【325】の亜種でだいたい整理できそう。その他で考えると、デゼルビやサッリから連なるボール循環で相手を動かして時間とスペースを得るんだ派閥がちょいちょい見られる感じだろうか。そこに極端なまでにモビリティを導入したのがPSGで、アーセナルが追随しそう。というか、カラフィオーリのようなポリバレントがいるので、導入したほうが得というか。

そういう意味では昨年と芸があんまり変わっていないバイエルン。メンツもほとんど変わっていない。昨年をもう一回ということだろうか。ただし、終盤にみせたオリーセのトップ下からのミドル2発は、フランス代表を参考にしているのだろう。これは新たなオプションになるかもしれない。

コモ対ライプツィヒ

浦和に住んでいると、レッドブルになった大宮への危機感をよく聞かれるのだけど、ぼくはあんまり危機感を感じていない。強いて言うなら、下部組織に優秀な選手を集めてくる環境は、下手すると、LAVIDAを超えるかもしれないポテンシャルはあるので、そこは心配している。

でも、そこで集めた選手たちも国内でプレーするよりは、さっさと海外で!というのがレッドブルグループの戦略だろうなので、トップチームがどうなるかは未知数なのではないだろうかと。トップチームの結果を考慮すれば、りおんくんとかもう一年残してもよかったのでないかとね。

で、コモ。

ボール循環に秀でている印象があったのだけど、モビリティも半端なかった。

マンマークが中心の世界線で相手の守備の基準点から離れる動きは、上がる、下りる、ずれるくらいだろうか。ずれるはなんか違うけど、横ってなんやねんみたいな。

このそれぞれの移動の組み合わせがコモは上手だった。気がついたら、ボランチは下りているし、センターバックは上がっているし、ボランチは横にずれているし、サイドバックも下りたりずれたり上がったりと大忙し。

このビルドアップ隊の動きにあわせて、ニコ・パスとバトゥリナがほぼフリーマンでタイミングよく出てくるのだから、相手からするとめんどくさいことだろう。

ボールを繋ぐチームの次の一手が質的優位をチームに供給してくれる選手を連れてきて、ボールを繋ぐがおろそかになって滅びるまでが様式美なんだけど、ニコ・パス、バトゥリナ、右サイドのディアオがかなりえげつなかった。特にディアオの突破力はライプツィヒをきりさいていて、要チェック。なお、流行りのスペイン育ちのセネガル代表である。

というわけで、コモはチャンピオンズリーグでもやりそう。

ひとりごと

こんな感じで気軽にやっていく部門と、マッチレポを各部門で分けてやっていこうと。何となくモビリティ、ローテーション、ポジションチェンジのあたりを整理しながら試合を眺めて行くことにする。

それにしても【442】をがっつり機能させられるチームってアーセナルくらいだろうか。狭いエリアでも活動できる選手やパスラインがなくてもパスラインを見つけてしまう選手たちの一般化によって、守備もどんどん人よりになって、ゾーンがどこで復権するかは楽しみだけど、よりミックスや、混在や時と場合による感じになっていくのだろう。

次はもっと試合数を少なくしたい笑

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らいかーると (・∀・)

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